愛知県陶磁資料館 [美術]
10月18日(木)、リニモに乗って愛知県陶磁資料館へ行き、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-10-19
愛知県陶磁資料館 南館「やきもの何だーランド」を見て、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-10-19-1
目的だった「アール・デコ 光のエレガンス」展を見ました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-10-22
愛知県陶磁資料館、とても大きな施設です。
私はリニモの駅から歩いてきたので、南館から見たのですが、
広大な芝生の広場の道を抜けていくと、本館が見えてきます。
本館1階展示室で開催されている
「アール・デコ 光のエレガンス」展を見終わったら、
もう2時半で、お腹も空いたので、
隣接するレストラン「とうじ」へ。
ランチタイムは終わっており、食事メニューもギリギリの時間のようでしたが、
海老カレー・サラダ付で1,000円をいただきました。
さすが、食器なども(私の趣味ではないですが)なかなか。
調味料入れも趣がありますね。
レストラン入口前の壁には子供たちが作ったのか?
こんなモニュメントが飾られていました。
「制作中です お手を触れないでくださいね。やきものPR隊」と書かれたものが。
どうやらハロウィンイベントをやるみたい。
芝生の庭にあって、なんか面白いモニュメントだなって気になっていたモノ
みんなでつくったツリーだそう。ライトアップされたら面白そうですね!
芸能界に疎い私はやっと気がつきましたが、
やきものPR隊の隊長、名古屋城のおもてなし武将隊の信長・憲俊さんなんだ!
特別企画展のチケットで常設展も見られるので、まず
現代アートっぽくて面白そうだって(吹き抜けになっているので一階からも見えるんです)
地下一階の、現代の陶芸を見ました。
それぞれ面白いなぁって見ましたが、作者名まで覚えられなかったです。
棚に焼かれた本が並べられている作品は、今年4月に企画展があった
西村陽平(1947~)の作品なんですね。
それから本館2階へ。
世界やきものの旅として、日本をはじめ、中国、韓国など、世界各地のやきものの展示。
世界旅行風にこんなパスポートにスタンプを押していくのも楽しかった。
撮影OKだったので、当然たくさん写真撮ってきました!
まず、日本の縄文土器
この間の日曜美術館で縄文時代の土偶をとりあげていました。
近年、縄文人の造型感覚が見直されているとか。
この土器の上部の文様は炎を表現していると考えられているそうですが、
いい形してますね。
埴輪
中国と日本の水注(すいちゅう)
左が13世紀に中国 景徳鎮で焼かれた水注。磁器質の高度な技術で整った形です。
右が日本でコピー生産した14世紀瀬戸窯の水注。陶器質で、灰釉に流れが生じるなど、
独自の風合いが出ているって説明に、中国と日本のやきものの違いが面白いなって。
こちらは韓国と日本の広口壺
左は4-5世紀の三国時代のもの。中国大陸磁器の技術導入によって、
窯を用いて1000℃以上の高温で固く灰色に焼き上げた陶質土器。
右は5世紀の日本(古墳時代)の陶邑 朝鮮半島から伝わった技術で焼かれた須恵器。
これいいなって思ったやきもの。ヘラで描かれた菊の模様あたりに、
焼成中に灰がかかって自然に緑色の釉薬ができたものだそう。
《菊花文三耳壺》平安時代末期(12世紀)に丹波窯で焼かれたもの
おっ、野々村仁清!モダンなデザインです。
こっちは尾形乾山
有田 伊万里様式の壺
江戸時代中期、ヨーロッパへの輸出品として作られたそう。
金彩が派手で豪華ですね。
江戸時代後期の薩摩焼
日本を出国して、中国へ入国。
やきものの源流・中国陶磁。英語で陶磁器は「china」ですものね。
「唐三彩」ってよく聞きますが‥‥
「褐釉、緑釉、藍釉、白釉(透明釉)などを組み合わせて、さまざまな文様を表したやきもので、
初唐末から盛唐期(7世紀後半から8世紀中頃)を中心に、皇族や上流貴族の
墓の明器(副葬用器)として盛んに作られた。」とのこと。
中国 唐 8世紀の三彩駱駝
この大きさ、迫力でした
ええっと、撮影した画像の文字が読めません。
中国の古いやきものです
前漢時代 前2世紀の《加彩女子俑》
中国を出国して世界のやきものへ
イラン9~10世紀に作られたもの。細かい鳥や幾何学模様が愛らしくて素敵!
イラン9~10世紀《多彩釉刻線文鉢》
唐三彩になんか雰囲気似てます。「ペルシア三彩」とも呼ばれて、影響関係が推定されているそう。
世界各地で作られた芙蓉手を比較したコーナー。
芙蓉手とは、見込みに主文様を窓絵にして置き、周囲に蓮弁を配し、
その中に宝尽しや花文を入れた意匠のやきものだそう。
右は日本の有田窯(磁器)、左は中国の福建 津州窯(磁器)
左は中国の景徳鎮窯(磁器)、中はイラン(陶器)、右はオランダのデルフト窯(陶器)
あら、かわいいウサギって思ったら、なんと
エミール・ガレ!
日本美術ブームでもあったアール・ヌーボー時代のヨーロッパの多彩なやきものです。
こちらはタイなど、東南アジアのやきもの。
本館前の池にあるのは
杉浦康益(すぎうら やすよし)1947~
《陶による岩の群》
さすが‥‥岩かと思ったら陶なんですね。
この照明器具もなかなか面白い
愛知県陶磁資料館 16:30までなんです。2階の常設展示を見ている途中で、
閉館30分前のアナウンスが。でも、できたら南館の近くにあった
西館の狛犬たちも見たいなって‥‥思いながら芝生にあるこんなモニュメントを
面白がって写真撮ってたり‥‥
この建物が西館。
閉館10分前で、もう警備の人も戸締りの準備をしようとしているところでした。
瀬戸や美濃で作られた陶器の狛犬たちが並んでいます。
獅子、犬から、キツネや猫に近いものまで、カワイイのから、迫力のものまで、
色々あって楽しかった。きっとここも写真撮ってもよかったんでしょうが、
時間がなくて撮れなかったのが残念。
朝鮮の石人像が並んでいます。
こちらは甕 この大きさはすごい!
西館と南館の間の池のモニュメント、なんとガイシだそう!
ガイシも陶器ですね。こうして見ると面白いです。
愛知県陶磁資料館、こんな大きな施設だとは思いませんでした。
思わぬ陶磁器の勉強をした一日でした。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-10-19
愛知県陶磁資料館 南館「やきもの何だーランド」を見て、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-10-19-1
目的だった「アール・デコ 光のエレガンス」展を見ました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-10-22
愛知県陶磁資料館、とても大きな施設です。
私はリニモの駅から歩いてきたので、南館から見たのですが、
広大な芝生の広場の道を抜けていくと、本館が見えてきます。
本館1階展示室で開催されている
「アール・デコ 光のエレガンス」展を見終わったら、
もう2時半で、お腹も空いたので、
隣接するレストラン「とうじ」へ。
ランチタイムは終わっており、食事メニューもギリギリの時間のようでしたが、
海老カレー・サラダ付で1,000円をいただきました。
さすが、食器なども(私の趣味ではないですが)なかなか。
調味料入れも趣がありますね。
レストラン入口前の壁には子供たちが作ったのか?
こんなモニュメントが飾られていました。
「制作中です お手を触れないでくださいね。やきものPR隊」と書かれたものが。
どうやらハロウィンイベントをやるみたい。
芝生の庭にあって、なんか面白いモニュメントだなって気になっていたモノ
みんなでつくったツリーだそう。ライトアップされたら面白そうですね!
芸能界に疎い私はやっと気がつきましたが、
やきものPR隊の隊長、名古屋城のおもてなし武将隊の信長・憲俊さんなんだ!
特別企画展のチケットで常設展も見られるので、まず
現代アートっぽくて面白そうだって(吹き抜けになっているので一階からも見えるんです)
地下一階の、現代の陶芸を見ました。
それぞれ面白いなぁって見ましたが、作者名まで覚えられなかったです。
棚に焼かれた本が並べられている作品は、今年4月に企画展があった
西村陽平(1947~)の作品なんですね。
それから本館2階へ。
世界やきものの旅として、日本をはじめ、中国、韓国など、世界各地のやきものの展示。
世界旅行風にこんなパスポートにスタンプを押していくのも楽しかった。
撮影OKだったので、当然たくさん写真撮ってきました!
まず、日本の縄文土器
この間の日曜美術館で縄文時代の土偶をとりあげていました。
近年、縄文人の造型感覚が見直されているとか。
この土器の上部の文様は炎を表現していると考えられているそうですが、
いい形してますね。
埴輪
中国と日本の水注(すいちゅう)
左が13世紀に中国 景徳鎮で焼かれた水注。磁器質の高度な技術で整った形です。
右が日本でコピー生産した14世紀瀬戸窯の水注。陶器質で、灰釉に流れが生じるなど、
独自の風合いが出ているって説明に、中国と日本のやきものの違いが面白いなって。
こちらは韓国と日本の広口壺
左は4-5世紀の三国時代のもの。中国大陸磁器の技術導入によって、
窯を用いて1000℃以上の高温で固く灰色に焼き上げた陶質土器。
右は5世紀の日本(古墳時代)の陶邑 朝鮮半島から伝わった技術で焼かれた須恵器。
これいいなって思ったやきもの。ヘラで描かれた菊の模様あたりに、
焼成中に灰がかかって自然に緑色の釉薬ができたものだそう。
《菊花文三耳壺》平安時代末期(12世紀)に丹波窯で焼かれたもの
おっ、野々村仁清!モダンなデザインです。
こっちは尾形乾山
有田 伊万里様式の壺
江戸時代中期、ヨーロッパへの輸出品として作られたそう。
金彩が派手で豪華ですね。
江戸時代後期の薩摩焼
日本を出国して、中国へ入国。
やきものの源流・中国陶磁。英語で陶磁器は「china」ですものね。
「唐三彩」ってよく聞きますが‥‥
「褐釉、緑釉、藍釉、白釉(透明釉)などを組み合わせて、さまざまな文様を表したやきもので、
初唐末から盛唐期(7世紀後半から8世紀中頃)を中心に、皇族や上流貴族の
墓の明器(副葬用器)として盛んに作られた。」とのこと。
中国 唐 8世紀の三彩駱駝
この大きさ、迫力でした
ええっと、撮影した画像の文字が読めません。
中国の古いやきものです
前漢時代 前2世紀の《加彩女子俑》
中国を出国して世界のやきものへ
イラン9~10世紀に作られたもの。細かい鳥や幾何学模様が愛らしくて素敵!
イラン9~10世紀《多彩釉刻線文鉢》
唐三彩になんか雰囲気似てます。「ペルシア三彩」とも呼ばれて、影響関係が推定されているそう。
世界各地で作られた芙蓉手を比較したコーナー。
芙蓉手とは、見込みに主文様を窓絵にして置き、周囲に蓮弁を配し、
その中に宝尽しや花文を入れた意匠のやきものだそう。
右は日本の有田窯(磁器)、左は中国の福建 津州窯(磁器)
左は中国の景徳鎮窯(磁器)、中はイラン(陶器)、右はオランダのデルフト窯(陶器)
あら、かわいいウサギって思ったら、なんと
エミール・ガレ!
日本美術ブームでもあったアール・ヌーボー時代のヨーロッパの多彩なやきものです。
こちらはタイなど、東南アジアのやきもの。
本館前の池にあるのは
杉浦康益(すぎうら やすよし)1947~
《陶による岩の群》
さすが‥‥岩かと思ったら陶なんですね。
この照明器具もなかなか面白い
愛知県陶磁資料館 16:30までなんです。2階の常設展示を見ている途中で、
閉館30分前のアナウンスが。でも、できたら南館の近くにあった
西館の狛犬たちも見たいなって‥‥思いながら芝生にあるこんなモニュメントを
面白がって写真撮ってたり‥‥
この建物が西館。
閉館10分前で、もう警備の人も戸締りの準備をしようとしているところでした。
瀬戸や美濃で作られた陶器の狛犬たちが並んでいます。
獅子、犬から、キツネや猫に近いものまで、カワイイのから、迫力のものまで、
色々あって楽しかった。きっとここも写真撮ってもよかったんでしょうが、
時間がなくて撮れなかったのが残念。
朝鮮の石人像が並んでいます。
こちらは甕 この大きさはすごい!
西館と南館の間の池のモニュメント、なんとガイシだそう!
ガイシも陶器ですね。こうして見ると面白いです。
愛知県陶磁資料館、こんな大きな施設だとは思いませんでした。
思わぬ陶磁器の勉強をした一日でした。
2012-10-23 23:06
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