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名古屋ボストン美術館「日本美術の至宝」展(後期) [美術]

12月6日(木)、名古屋ボストン美術館「日本美術の至宝」展(後期)へ
行ってきました。
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前期展に行ってきたのが8月7日(火)のことで、
前期が9月17日(月・祝)に終わって、後期が9月29日(土)から始まりましたが、
会期が長いからってのんびりしていたんです。
しかし、その会期もいよいよ12月9日(日)で終わり!
パートが休みになった今日こそ行かないと!って。
(でも、ま、例によって出かけたのは昼でしたが‥‥)

名古屋ボストン美術館のあるビル1階のボストンカフェで、
ケーキセット付きチケットが1,500円ってあったので、
展覧会を見てからケーキセットってのもできる?って聞いたら、
「ケーキをおとりおきしておきます」ってことで、
当日一般1,200円するチケットをもらい、美術館入口へ。

さすがに混んでおりました。前日の12月5日に25万人目の入場者が出たとか。
(でも東京展は約半分の会期で50万人ですからねー)

蕭白の《雲龍図》を除く全ての作品が入れ替えってことでしたが、
プロローグのビゲローの肖像や岡倉覚三像など、共通して展示されているものが
他にもいくつかありました。ま、だけど結構忘れているもので、
橋本雅邦《騎龍弁天》の龍、面白いなぁって見てきたんですが、
前期の展示作品リスト見たら、ちゃんと前期も展示されているではありませんか。

「第一章 仏のかたち 神のすがた」に展示されている仏画は
今回もすごいですね。日本にあったら国宝間違いなしってのがごろごろしてます。
白い像に乗った優美な《普賢延命菩薩像》は平安時代、
牛に乗って炎に包まれた迫力の《大威徳明王像》は鎌倉時代の作品で、
どちらもとても細かくてきれい。

nagoya-boston-nippon2.jpg
(チラシ裏面 クリックで大きくなります)

「第二章 海を渡った二大絵巻」
《吉備大臣入唐絵巻》は、第三巻、第四巻の展示。
漫画ちっくな生き生きした絵がとても面白い!
碁石を飲みこんで、下剤を飲まされて調べられる場面のユーモラスなこと!

《平治物語絵巻》は、三条殿の炎上場面など前期展示とかなり重複していましたが、
やはり、残酷なまでの炎の美しさ、逃げ惑う人々など、ものすごい臨場感です。

「第三章 静寂と輝き―中世水墨画と初期狩野派」
渋い水墨画が並んでいて高尚な雰囲気。(私にはイマイチ良さがわからなかったかも)
《韃靼人狩猟図》など、へー、これ日本人が描いているんだって。

5階に上がって「第四章 華ひらく近世絵画」
長谷川等伯の子、長谷川左近の《牧牛・野馬図屏風》馬と桜が生き生きしてますね。
尾形光琳《松島図屏風》はさすがの華やかさです。

狩野山雪《十雪図屏風》なんかこの屏風いいですね。私、水墨画とか山水図って
地味で、イマイチ良さがわからないなーって思ってたんですが、この屏風の風景の中に
描かれている人物を見ていると、自分もこの風景の中に入り込める気がして‥‥
屏風の下のほうには雪かきをしている庶民や雪ダルマを作っている子供も描かれていて、
映画など無かった時代、この屏風を見て、異世界に遊ぶような感覚だったのかなって。

《西欧王侯図押絵貼屏風》へー!安土桃山時代~江戸時代に
こんな西欧風な絵が日本で描かれていたんだって、ちょっと驚きました。

そして「第五章 奇才 曽我蕭白」
前期も出ていた《雲龍図》はもちろんの迫力ですが、
《風仙図屏風》の風の迫力たるや!
《商山四皓図屏風》の太い単純な線で描かれた人物の面白さ!!
面白い画家ですね!まだ日本ではそんなに評価されていなかった時代に認めた
ボストン美術館(フェノロサやビゲロー氏など)の鑑識眼はすごいですし、
これだけの日本美術の至宝が保管されてきたことに感謝しないといけませんね。

展覧会場を出て、ボストンカフェへ。
予約しておいたケーキセットを出していただきました。
2012.12.6i-002.jpg
このイチゴケーキの飾りユニークです。蕭白をイメージしている?

名古屋ボストン美術館のHP: http://www.nagoya-boston.or.jp/
「ボストン美術館 日本文化の至宝」展覧会公式HP: http://www.boston-nippon.jp/

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