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岐阜県美術館「体感アート@県美.com」展 [美術]

2月17日(日)、岐阜県美術館の
「体感アート@県美.com(ケンビドットコム)」展へ行きました。
副題は
―ヌイ・プロジェクト.アボリジニ.現代美術&子どもたちの美術―
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チラシ裏面の説明によると、
本展ではドットをキーワードに、ジャンルを超えたところで表現とは何かを見つめ、感じる場にしたいと願っています。ってことで、

鹿児島しょうぶ学園の障がいのある人たちによる「ヌイ・プロジェクト」の作品と、
オーストラリア・アボリジニの作品、
そして現代美術からドットによる作品を紹介し、
併せて幼保・小・中・特別支援学校の児童生徒によるドットを基にしたアート体験の成果も展示とのこと。

岐阜県美術館の現代アートの展覧会、いつも面白いので、
この展覧会も楽しみにしてたんです。

でも見終わって正直な感想、うーん、ちょっと‥‥物足りないなーって。

確かに、面白いな、いいなって作品は多かったんですよ。
岐阜県現代陶芸美術館蔵の中島晴美 《苦闘する形態》(チラシ裏面下右)は、
ちょっと草間彌生っぽいけど、とにかく面白かったし。
この作品、触ることができるものもあって、薄くて固い陶器の感触を確かめました。
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他の現代美術の作品は1点を除いて岐阜県美術館の所蔵作品で、
入口近くに展示してあった
河合祐司《メモランダム'95 無題》(チラシ裏面上中)いつも面白いなって思う、
私の好きな作品ですし、
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元永定正《せんとあかいろのかたち》も好きな作品です。

佐藤慶次郎《エレクトロニック・ラーガ》が展示してあって、
二つの半円形を触って音を出して楽しみました。子どもたちにもウケてました。

岐阜県美術館が所蔵するオーストラリア・アボリジニの作品たちもすごく面白い!
チラシ裏面下中の《ギレ(オオコウモリ)》コロンとした壺に描かれた
コウモリ(?)のかわいいこと!!
ドットで描かれた、大地の雰囲気のする絵や
木で作られたヘビやワニのような動物の面白さ!
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でも、ヌイ・プロジェクトの作品たちが、どうも私には‥‥
アール・ブリュットは私好きなんですけどね。
確かにすごい作業量だし、迫力なんだけど、どうも「布」ってなると、
実用的にとらえてしまうのか、縫い目ぐちゃぐちゃとか、ほつれが
イマイチ美しく感じられなくて‥‥

子どもたちの作品の部屋は撮影OKでした。これだけあると迫力で、
楽しそうに描いているなってのがわかっていいんですけどね。
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中学生のあかりの作品
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メッセージを書いたシールを貼って、柱をドットのオブジェにしようと。
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所蔵品展示では、
最初の部屋の新収蔵作品、川崎麻児(かわさき あさこ)《沈黙》
黒のバックに浮かび上がる金色の聖堂‥‥荘厳だけど装飾的で豪華で、
私の好きなタイプの絵です。川崎麻児は川崎小虎の孫だそうですね。

そして最後の展示室1-Eがすごく豪華!
私が岐阜県美術館で一番いいって思う
川合玉堂《老松蒼鷹》六曲一双の屏風に描かれた老松の迫力!
《深林宿雪》の雪景色の林の風景もいいし、
熊谷守一の屏風に描かれたあっけらかーんとした《富士山》はなんか笑えてくる。
前田青邨《千羽鶴》《紅白梅》や平川敏夫《奥飛騨暮雪》‥‥

そんな名画を独り占め状態で鑑賞できて、すごく贅沢な気分になりました。

展覧会、私イマイチって思いながら結構楽しんでる?
観覧料が一般500円、大学生400円、高校生以下無料という安さなので、
気軽に楽しんでみてはいかがでしょう?
企画展は5月6日(月)までやってます。
所蔵作品展は3月10日(日)で展示替えがあります。

岐阜県美術館のHP: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/

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