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愛知県美術館友の会バスツアー(2)ビュフェ美術館 [美術]

5月12日(日)愛知県美術館友の会のバスツアーで「クレマチスの丘」の
ベルナール・ビュフェ美術館へ行きました。

アプローチにあった彫刻 なんか面白いなー、クワガタ?
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ビュフェはこんな彫刻も作っているんですね。絵の世界がそのまま
立体になったカンジでいいな。周囲の自然がまた素敵。

ベルナール・ビュフェ美術館全景(帰りに撮影したもの)
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シャープな三角形の建物に特徴のあるビュフェのサインが印象的です。
菊竹清訓(きくたけ きよのり)の設計だそう。

ビュフェ美術館は1973年11月25日創設なので、今年で開館40周年!
改修工事がすんで2013年4月22日(月)にリニューアルオープンしたばかり。

ビュフェ美術館の学芸員の解説付きで鑑賞しました。
改修工事で内装は変わったけど、外観はそのままだと。

美術館の前の蝶の彫刻 クスノキの大木も風格あります。
このクスノキは40年前、開館を祈念して植樹されたものだとか。
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リニューアルオープンの企画展は「現代の眼で見るビュフェ」
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エントランスから右回廊へ。ガラスごしに見える石の中庭(?)が印象的。
最初に《創設者肖像画》この美術館の創設者・岡野喜一郎の肖像で、
1973年に描かれたもの。美術館での展示は初めてとのこと。
スルガ銀行の頭取だった岡野喜一郎(1917-1995)
復員した彼がビュフェの絵に出会い、感動して、ついに美術館を創設する。
現在、収蔵作品数は2000点を超え、世界一のビュフェコレクションを誇るとのこと。

美術館の建物も、ビュフェの個人美術館なので、初期の作品から見ていけるのも
いいんですが、やっぱり‥‥どうも私ビュフェはあまり好きではないんですよね。

ビュフェの絵だってすぐわかる黒いシャープな線も、
大戦後の不安と孤独を表現したような画風も‥‥いいんだけど。

ビュフェの絵って、一昔前のこじゃれたフランス料理店に飾られているって
イメージで、ちょっと見慣れすぎちゃったのかな?
なんか、ベン・シャーンの絵にも通じるところがあるなって。
時代(1960-70年代)の雰囲気?
(ビュフェがフランスで出てきたのはそれより前のことで、
 展示されていた絵も45年代後半~50年代のものが多かったので、
 あくまで“日本の60-70年代”の雰囲気)
ビュフェの作品には、サインと一緒に制作年が入っているそう。

あ、これはあくまで私の勝手な思いです。バスでの自己紹介で、
「ビュフェが好き」って言ってらした方もいらしたので、
気を悪くされたらゴメンナサイ。

でもさすがに、三角形の大展示室に展示されていた
《キリストの十字架からの降下》1948年(チラシ表面の絵)
《キリストの受難―笞刑》1951年
《キリストの受難―復活》1951年はよかった。
現代人が宗教画を描くとこうなのねって。

新館の方の壁の色が変わっているのも面白かった。
(これ書くためにネットを検索していたら、ビュフェ美術館でスロープが
 あるような画像もあったんだけど‥‥改装でなくなってしまった?
 だとしたらちょっと残念)

一番驚いたのが、ビュフェの若い頃ってものすごくイケメン!ってこと。
(全く、私は何を見てるんだか‥‥笑)
ビュフェ美術館のリーフに1949年の写真が載ってます。
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下に載っている絵《テーブルの上の皿》1949年は、
創設者が一番好きな絵だったとか。
大戦後、様々なイズムが発生した画壇で、ビュフェは独自のスタイルを
貫き通した画家ですが、ちょっと抽象画っぽい(?)こんな絵も描いていると、
説明のあった珍しい作品です。

タバコをくわえながら、ものすごい速さで絵を描いていく映像がありました。
学芸員さんが言われるには、絵を描くスピードも速いけど、
どんどん上から塗りつぶしていくスタイルだったとのこと。

ビュフェ美術館鑑賞の後は自由散策の時間。

「ベルナール・ビュフェ」というバラ
フランスのバラ育種の名門ゴジャール家が作り、苗の寄贈を受け
2008年11月のビュフェ美術館35周年と日仏交流150周年を記念し植樹とのこと。
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ちょっと時季が早くて、あまり咲いているのがなかったのが残念。
でも、蕾の方がビュフェの絵の雰囲気かな?
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説明のプレートには「甘美な芳香、フリルのかかった花びら、
ピンクのグラデーションが特徴。四季咲き。」とありました。

美術館の向かいにあった「井上靖文学館」もいい雰囲気ですが、
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今回はパス。無料の巡回バスに乗って、ヴァンジ彫刻庭園美術館のある
クレマチスガーデン・エリアへ向かいました。

ベルナール・ビュフェ美術館: http://www.buffet-museum.jp/




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