ヴァンジ彫刻庭園美術館(愛知県美術館友の会バスツアー3) [美術]
5月12日(日)愛知県美術館友の会バス旅行で、クレマチスの丘の
ビュフェ美術館鑑賞の後、自由散策の時間になりました。
無料の巡回バスでクレマチスガーデン/ヴァンジ彫刻庭園美術館のある
クレマチス・エリアへ移動。食事をした「tessen」の前にある
チケットセンターで「クレマチスガーデン/ヴァンジ彫刻庭園美術館」の
入館料、大人1,200円のところ団体割引の1,100円を払って入ります。
(ベルナール・ビュフェ美術館の入館料はツアー料金に含まれていました)
「IZU PHOTO MUSEUM」とのセット入場券もあったけど今回私はパス。
ヴァンジ彫刻庭園美術館は、イタリアの現代具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの、
世界で唯一の個人美術館として、2002年4月28日、この地に開館したとのこと。
入口のヴァンジが下絵を描いたモザイクの壁を過ぎると、
庭園と彫刻、白い美術館の建物、そして見晴らしが素晴らしい。
入口の横にあった大きな彫刻《層になった木を眺める人物》
《竹林の中の男》等身大の像なので彼の悲しみ?にちょっとギョッとします。
目が象嵌(?)で生々しいのでよけい‥‥
《壁をよじ登る男》1970年‥‥なんかそのままのタイトル
なんともいえない表情が印象的です。
後ろから見ると、ちょっとユーモラスでもあります。
《くつろぐ男》‥‥えっ?これが寛いでいるの?
《立っている男》アクリル板に鼻と口をくっつけているのは、
ちょっとユーモラスでもあります。男の後には四つん這いになって、
庇から身を乗り出すように下を見ている男の像があります。
《カテリーナ3》2007年 印象的な作品。タイトルはどういう意味かな?
私は死の苦しみの人々の前に天使が飛んできているのかとも思ったけど、
この天使、あまり優しそうではないみたい。
ちょっとホラーっぽいけど、ダイナミックな動きを感じていいなって。
美術館の建物内。コンクリート打ちぱなしのシャープでモダンな建物。
《コートを着た女》2006年
《紫の服の男》1989年 ヴァンジはこんな木彫彩色の彫刻も作っているんですね。
もらったリーフによると、頭の部分はクルミの木、胴体部分はシナノキが
使われているそう。単純化された胴体と、静かな表情だけど、
何かを思い巡らせているような、とても印象的な顔。
《男と子供》1973-74年
実は私「ヴァンジ彫刻庭園美術館」って聞いて「へー『ヴァンジ』って
彫刻家の名前なのね」って思ったくらいの知識だったんですが、
ヴァンジの作品は岐阜県美術館でよく展示されていて見ていたってのに
今さらながら気がつきました(ちゃんと名作50選の本にも載っているのに!)
岐阜県美術館のジュリアーノ・ヴァンジの作品は2点あります。
1つが《子供を連れた男 No.2》1974年
こちらの子供は何かにおびえた様子ですね。
もう1点の岐阜県美術館の所蔵作品が《海辺の男》
大きな波が寄せる海辺に立っている男の彫刻
ここでも似た雰囲気の彫刻にいくつか出会いました。
《海辺のカモメの群れと男》1984年
たくさんのカモメたちが迫力
とにかく印象的だった《チューブの中の女》1967-68年
ぐにゃりと曲がった(ブロンズなのにとてもやわらかい質感)チューブの中から
女性の顔がこちらを見ています。リーフには
「しがらみをまとって生きる人間の矛盾がチューブの中の女性像であらわされています。」
とのことだけど、女性の顔がむしろ穏やかなのが、かえって印象的です。
これも一目見たら忘れられない。《回る男》1982年
人間のなかの多面的な心のありようをあらわしたもの?
下の庭園はクレマチスやバラがたくさん咲いてきれいでした。
《天の階段》1994年
植栽の中に彫刻が‥‥と思ったら、
真ん中に階段があります。
下りていくと‥‥地下壁面のレリーフと抱き合う男女の像にギョッとします。
そして白い彫刻の顔を見上げながら、明るい地上へと出るわけですが、
体験型の彫刻なのが面白いです。
芝生広場に立つ、ネットが立っているようなモダンな彫刻。
巨人のようにも見えますが‥‥
このブロンズ像を含めてヴァンジの作品なのかな?
行く手をさえぎる障害物?
《立っている男》の後ろに見えていた男の像
建物の庇から下を見ています。
《プリマヴェーラ》2009年
女性と男と木。ちょっと古典的な雰囲気も感じる優美な像たちですね。
男性は木の実を取ろうとしているのかな?
後ろのスイレンの池にもヴァンジの彫刻があります。
《階段から降りる男》1976年
ヴァンジって?くらいの知識だったんですが、ここすごくいいところですね!
様々な彫刻――素材も、ブロンズ、大理石から木彫、ニッケル合金など様々ですが、
表現も、かなりリアルな人体像から、デフォルメされたりしたものまで――を
見ることができたし、なにより環境がとても素敵!
この日、ちょうど美術館の展示室でコンサートがあったんですが、
時間がなくて優美な音色を楽しめなかったのと、人がいてそこに置いてあった
彫刻を写真に撮れなかったのがちょっと残念。
「この星のうえで」という現代美術の企画展をやっていたり、
もちろんクレマチスやバラの花が美しかったのは次の記事で書くことにします。
ヴァンジ彫刻庭園美術館のサイト: http://www.vangi-museum.jp/
ビュフェ美術館鑑賞の後、自由散策の時間になりました。
無料の巡回バスでクレマチスガーデン/ヴァンジ彫刻庭園美術館のある
クレマチス・エリアへ移動。食事をした「tessen」の前にある
チケットセンターで「クレマチスガーデン/ヴァンジ彫刻庭園美術館」の
入館料、大人1,200円のところ団体割引の1,100円を払って入ります。
(ベルナール・ビュフェ美術館の入館料はツアー料金に含まれていました)
「IZU PHOTO MUSEUM」とのセット入場券もあったけど今回私はパス。
ヴァンジ彫刻庭園美術館は、イタリアの現代具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの、
世界で唯一の個人美術館として、2002年4月28日、この地に開館したとのこと。
入口のヴァンジが下絵を描いたモザイクの壁を過ぎると、
庭園と彫刻、白い美術館の建物、そして見晴らしが素晴らしい。
入口の横にあった大きな彫刻《層になった木を眺める人物》
《竹林の中の男》等身大の像なので彼の悲しみ?にちょっとギョッとします。
目が象嵌(?)で生々しいのでよけい‥‥
《壁をよじ登る男》1970年‥‥なんかそのままのタイトル
なんともいえない表情が印象的です。
後ろから見ると、ちょっとユーモラスでもあります。
《くつろぐ男》‥‥えっ?これが寛いでいるの?
《立っている男》アクリル板に鼻と口をくっつけているのは、
ちょっとユーモラスでもあります。男の後には四つん這いになって、
庇から身を乗り出すように下を見ている男の像があります。
《カテリーナ3》2007年 印象的な作品。タイトルはどういう意味かな?
私は死の苦しみの人々の前に天使が飛んできているのかとも思ったけど、
この天使、あまり優しそうではないみたい。
ちょっとホラーっぽいけど、ダイナミックな動きを感じていいなって。
美術館の建物内。コンクリート打ちぱなしのシャープでモダンな建物。
《コートを着た女》2006年
《紫の服の男》1989年 ヴァンジはこんな木彫彩色の彫刻も作っているんですね。
もらったリーフによると、頭の部分はクルミの木、胴体部分はシナノキが
使われているそう。単純化された胴体と、静かな表情だけど、
何かを思い巡らせているような、とても印象的な顔。
《男と子供》1973-74年
実は私「ヴァンジ彫刻庭園美術館」って聞いて「へー『ヴァンジ』って
彫刻家の名前なのね」って思ったくらいの知識だったんですが、
ヴァンジの作品は岐阜県美術館でよく展示されていて見ていたってのに
今さらながら気がつきました(ちゃんと名作50選の本にも載っているのに!)
岐阜県美術館のジュリアーノ・ヴァンジの作品は2点あります。
1つが《子供を連れた男 No.2》1974年
こちらの子供は何かにおびえた様子ですね。
もう1点の岐阜県美術館の所蔵作品が《海辺の男》
大きな波が寄せる海辺に立っている男の彫刻
ここでも似た雰囲気の彫刻にいくつか出会いました。
《海辺のカモメの群れと男》1984年
たくさんのカモメたちが迫力
とにかく印象的だった《チューブの中の女》1967-68年
ぐにゃりと曲がった(ブロンズなのにとてもやわらかい質感)チューブの中から
女性の顔がこちらを見ています。リーフには
「しがらみをまとって生きる人間の矛盾がチューブの中の女性像であらわされています。」
とのことだけど、女性の顔がむしろ穏やかなのが、かえって印象的です。
これも一目見たら忘れられない。《回る男》1982年
人間のなかの多面的な心のありようをあらわしたもの?
下の庭園はクレマチスやバラがたくさん咲いてきれいでした。
《天の階段》1994年
植栽の中に彫刻が‥‥と思ったら、
真ん中に階段があります。
下りていくと‥‥地下壁面のレリーフと抱き合う男女の像にギョッとします。
そして白い彫刻の顔を見上げながら、明るい地上へと出るわけですが、
体験型の彫刻なのが面白いです。
芝生広場に立つ、ネットが立っているようなモダンな彫刻。
巨人のようにも見えますが‥‥
このブロンズ像を含めてヴァンジの作品なのかな?
行く手をさえぎる障害物?
《立っている男》の後ろに見えていた男の像
建物の庇から下を見ています。
《プリマヴェーラ》2009年
女性と男と木。ちょっと古典的な雰囲気も感じる優美な像たちですね。
男性は木の実を取ろうとしているのかな?
後ろのスイレンの池にもヴァンジの彫刻があります。
《階段から降りる男》1976年
ヴァンジって?くらいの知識だったんですが、ここすごくいいところですね!
様々な彫刻――素材も、ブロンズ、大理石から木彫、ニッケル合金など様々ですが、
表現も、かなりリアルな人体像から、デフォルメされたりしたものまで――を
見ることができたし、なにより環境がとても素敵!
この日、ちょうど美術館の展示室でコンサートがあったんですが、
時間がなくて優美な音色を楽しめなかったのと、人がいてそこに置いてあった
彫刻を写真に撮れなかったのがちょっと残念。
「この星のうえで」という現代美術の企画展をやっていたり、
もちろんクレマチスやバラの花が美しかったのは次の記事で書くことにします。
ヴァンジ彫刻庭園美術館のサイト: http://www.vangi-museum.jp/
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