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やなせたかしと『詩とメルヘン』のなかまたち展 [美術]

6月14日(金)岐阜県美術館へ
「やなせたかしと『詩とメルヘン』のなかまたち」展を見に行きました。
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岐阜県美術館の年間スケジュールで、この展覧会のことを知って
とても楽しみにしていたんです。
「詩とメルヘン」!!買ってましたとも!!!
今でもとってありますよ。(たまにしか買えなかったのでそんなにありませんが)
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「『詩とメルヘン』は1973(昭和48)年の創刊以来、30年間にわたり人気を博した文芸雑誌。」
だと、展覧会の説明にありましたが、私が高校1年の時に創刊したわけですね。
何が驚いたかって、雑誌につきものの広告のページがないこと!
(そのうちに少しだけ広告も載るようになりましたが)
上質の紙を使った見開きにドーンとイラストが印刷されていること!
素人の詩も有名詩人の詩も同様に、
見開きイラストページの中で美しくレイアウトされていること。
そして何より、やなせたかしの表紙と(実は当時は、あまりこの絵の良さが
わからなかったんだけど‥‥)表紙をめくった「編集前記」の文と、
目次にちょこっと書かれたやなせたかしの文とカットが特徴的でした。

「やなせたかし」というと今は「アンパンマン」の原作者ってイメージですが、
その「アンパンマン」も初期の「詩とメルヘン」に「怪傑アンパンマン」って
連載されていたこともあるんですね。
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いつもモーニングに行く友人もやはり「詩とメルヘン」のファンで、
当日の朝刊で展覧会が始まったという記事を見て、
「展覧会見に行きたい!」ってメールしてきたので、
展覧会の初日に二人で行きました。

展覧会場の前には記念撮影コーナーがあります。
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アンパンマンとカレーパンマンだー!

展覧会の会場の最初に、やなせたかしの初期の作品が展示されています。
猪熊弦一郎がデザインした有名な三越の包装紙(「華ひらく」って名前もついているんだ)の
「Mitsukoshi」のレタリングはやなせたかしの自筆だそう。

そして「やさしいライオン」!!私、手塚治虫の虫プロが制作したアニメ、
見に行きましたよ。確か、市民会館で夏休みの子供向けアニメの上映の中にあったので、
子供に混じって(‥‥と言っても私も高校生だったわけですが)見ました。
泣きました。ボニージャックスの歌も良かったし‥‥。
あの頃、マンガも好きだったけど、アニメにもハマってましたね。
手塚治虫の虫プロ作品も良かったけど、テレビアニメの「まんが日本昔ばなし」や
NHK「みんなのうた」のアニメなど、ちょっと作家性(?)のある小品が好きでした。
ひこねのりおのアニメは可愛くて良かったし、久里洋二とか月岡貞夫とか。

あぁ、話がそれちゃった。
なので、私は「詩とメルヘン」が創刊される前からやなせたかしのことは知ってました。
「手のひらを太陽に」の作詞もやなせたかしだって知って多才な人だなって
思ってたんですが、「詩とメルヘン」を見て、さらにその多才さにびっくりしました。

最初はほとんどのイラストをやなせたかしが描いてたんですが、そのうちに
有名・無名(新人)のイラストレーターたちが紙面を飾るようになりました。
‥‥白状すると、私も「詩とメルヘン」のデビューが憧れで、2、3度投稿した
  こともあるんですが、全くダメでした。

展覧会ではそんな「詩とメルヘン」に挿絵を描いた作家たちの作品も展示されています。
味戸ケイコ、東逸子、飯野和好、宇野亜喜良、スズキコージ、田村セツコ、司修、
林静一、牧野鈴子、葉祥明‥‥あぁ、懐かしい!
葉祥明のレターセットで手紙書いたっけ‥‥

味戸ケイコの「雪谷」の原画が展示されていましたが、
これ保存状態が良くないのか、茶色のシミが出来ちゃってますね。
私が持っている「詩とメルヘン」1983年1月号と展覧会で買った図録に掲載されたもの
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この展覧会、「詩とメルヘン」に使われた原画などと一緒に、
「詩とメルヘン」の本なども読めるようになっていたり、
「フォーク詩人からの手紙」のコーナーでは、
井上陽水の「傘がない」や阿久悠作詞「ざんげの値打ちもない」などの歌が
聴けるようになっていたりと、見ていくのに結構時間かかったけど楽しめました。

展覧会の図録も買っちゃいました。
「詩とメルヘン」1977年5月号の表紙イラストを使った(さすがに紙質は薄いですが)
表紙をめくると!「詩とメルヘン」を読んでいた者には嬉しいレイアウト!
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そしてアンパンマンの袋が付いてくるんです!
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これで会員価格550円(一般600円)はとってもおトクな気分!

アンパンマンミュージアムにも行ってみたくなってしまいました。
展覧会場にアンパンマンミュージアムのリーフが置いてありましたが、
とても楽しそう!子供も大人も楽しめそうなところがいいですね。
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1996年7月に高知県香美郡香北町(当時)に開館した
「やなせたかし記念館・アンパンマンミュージアム」
やなせたかしが書いているが、こんな田舎にお客さんが来てくれるかと心配しながら、
年間入館目標10万人とすごい目標を立ててしまったが、
開館わずか49日で年間目標を達成してしまったと。

1998年には「やなせたかし記念館・詩とメルヘン絵本館」が開館
2001年には「別館」を増築し、アンパンマンだけにとどまらない、
やなせたかしの幅広い制作活動を紹介する記念館へと進化し続けているとのこと。

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こんな巨大アンパンマンの像を見るだけでも行きたくなっちゃう!
「ミュージアムの開館15周年を記念して建てられた全長3mの像」とのこと。

現在岐阜県美術館で6月14日(金)~8月4日(日)まで開催されている
「やなせたかしと『詩とメルヘン』のなかまたち展」は、
北海道立旭川美術館で4月19日(金)~5月29日(水)まで開催されたものが
巡回してきたのですが、
北海道立旭川美術館のチラシ
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岐阜県美術館の後は
香美市立やなせたかし記念館・詩とメルヘン絵本館&別館で
8月10日(土)~10月28日(月)に開催されるそう。

高知は遠い‥‥って方、ぜひ岐阜県美術館へどうぞ!
展覧会期間中はアンパンマンミュージアムのグッズ(クッキー可愛い!)も
置いてありますよ。(でもますますアンパンマンミュージアムへ行きたくなった?)

多治見市のマスコットキャラクター「うながっぱ」(チラシ裏面に出てます)は
やなせたかしのデザインなんだ!
やなせうさぎとうながっぱの握手会なんてのもあったそう。
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この企画展、岐阜県美術館のいつもは所蔵品展示がしてある部屋で
開催されているので、岐阜県美術館の所蔵品展示は少ないですが、
六曲一双の金屏風に描かれた虎の迫力がすごい大橋翠石《虎図》や、
静かで格調ある画面だけど緊張感のある歴史画 前田青邨《囚はれたる重衡》など、
名品が展示されていました。

いつも企画展が開催されている部屋はこの日は
「第67回 岐阜県美術展」の一般部の展示でした。
7月10日(水)~8月25日(日)は、企画展「クレパス画名作展」が開催され、
この「やなせたかし‥‥」展とのおトクなセット料金もあるそう。
(「やなせたかし‥‥」展単独だと一般700円で、セットで1,000円)
岐阜県美術館は高校生以下無料なので、子供と一緒でも楽しめますよ!

岐阜県美術館のHP: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/
岐阜県美術館のブログ: http://gifukenbi.blogspot.jp/
香美市立やなせたかし記念館・アンパンマンミュージアムのHP:
http://www.anpanman-museum.net/

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