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マツザカヤホール「ルドゥーテのバラ図譜」展 [美術]

6月30日(日)、松坂屋美術館「杉山寧」展の後、
マツザカヤホールで開催されていた
「ルドゥーテのバラ図譜」展を見てきました。
Redoute-1.jpg
(この展覧会のチラシ欲しかったんですが、どこにもなくて、
 これはマツザカヤホールのウェブサイトからお借りしてきちゃいました)

せっかく名古屋まで行くので、「杉山寧」展だけでは
もったいないなぁって思ってたら、松坂屋美術館のすぐ一階上の
マツザカヤホールで、6月19日(水)~7月10日(水)に
「ルドゥーテのバラ図譜」展が開催されているって知って、
あらー、杉山寧より好みかも!ぜひ2つとも見てこなくちゃと。

途中、名古屋駅前の金券ショップ覗いたら、チケットが300円で売っていて
ラッキー!と。(入場料一般900円)
Redoute-ticket.jpg

会場はバラの香りが漂い、チェンバロの音楽が流れていてとても優雅!

ピエール=ジョセフ・ルドゥーテ(1759-1840)
植物画家として名高いルドゥーテの代表作「バラ図譜」
ナポレオン皇妃ジョゼフィーヌがマルメゾン城館の庭園で栽培した数々のバラを中心に
169点の彩色銅版画シリーズとして、1817-24年に刊行された。
その全図が展示されています。

ルドゥーテの時代ですから、描かれたバラはオールド・ローズあるいは野生種なんですが、
優美です。これらの絵を見ていると、剣弁高芯咲きのモダンローズにはない
可憐な雰囲気がたまりません。イングリッシュローズが人気なのがわかります。

チラシに使われている黄色いバラ(ロサ・スルフレア)など、
イングリッシュローズの名花「グラハム・トーマス」を思い浮かべちゃいます。


ピンクのバラの方は「ロサ・ケンティフォリア」
ルドゥーテが描いたバラの中でも、ひときわ華かなバラ。
ロサ・ケンティフォリアとは「百枚花弁のバラ」という意味だそうで、
「レタス・ローズ」とも表示されていました。
ガリカ系、ダマスク系、アルバ系などと共にオールドローズの系統のひとつですね。
このバラは今でも栽培されています。


会場の最初のあたりに展示してある赤いバラの絵を見ていると、
今年つい買っちゃった我が家のイングリッシュローズ「ベンジャミン・ブリテン」を思い浮かべちゃいます。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-06-11
私のバラの趣味とちょっと違うかなと思いながらも連れ帰ってきたら、
その可憐な花姿がたまらなく可愛くなっちゃったバラ。


会場の最後には、ルドゥーテの花が装飾に描かれたチェンバロが置いてあって、
展覧会会期中毎日、チェンバロの演奏会があるそうなんです。
私が行った時はもうコンサートの時間が過ぎていて残念だったんですが。
Redoute.jpg
コンサートの予定が入っている、多分チラシの裏面だったんだろうなって案内

そしてルドゥーテの水彩画が2点展示されていました。
ヴェラムという高級な羊皮紙に描かれた「バラ図譜」の原画を思わせる水彩画、
貴重なものだろうなって。

「パラ図譜」はスティップル・エングレーヴィング(点刻彫版法)という銅版画の
技法で刷られ、さらに手彩色が加えられてます。

版画の「エングレーヴィング」技法については、名古屋ボストン美術館で見た
17-19世紀の西洋植物画の展覧会(ルドゥーテの「バラ図譜」の絵も展示されていた)で
知りました。
名古屋ボストン美術館「永遠に花咲く庭」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-01-28

そして、会場を出たところのショップでは、ルドゥーテのバラの絵を使ったグッズが
いっぱい!(ここはチケットを持ってなくても入れます)
Tシャツやエプロン、ハンカチ、ストール、傘、マグカップ‥‥いいなー
会場で香っていたバラの香水もありました。
でも、当然ながらちょっとお高い‥‥見て回るのは楽しかったですが、
結局、展覧会の小さなパンフ「ルドゥーテとバラのノート」500円を買いました。
ひろしま美術館で2012年に作られたもののようで、この展覧会もそこから巡回してきたんでしょうね。
クリアーファイルの方は、杉山寧の展覧会のチケットをあげた友人が買ってくれました。
Redoute-goods.jpg

「バラ図譜」の全ての絵が載っている本、迷ったんですが、普及版でも
まぁ、私には結構な値段だったので‥‥


この展覧会のショップではなかったですが、楽天ショップには
こんなシールもあります。




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