SSブログ

名古屋市美術館「マインドフルネス! 高橋コレクション展」 [美術]

4月29日(火・祝)名古屋市美術館へ行ってきました。

「マインドフルネス! 高橋コレクション展 決定版2014」をやっています。
mindfulness!.jpg

実はチラシを見ただけでは行こうとは思わなかったんですよ。
表面に使われている草間彌生《ハーイ!コンニチワ ヤヨイちゃん、ポチ》
カワイイけど、草間彌生展で十分堪能したし、現代美術かーって。
松本市美術館「草間彌生 永遠の永遠の永遠」展http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-11-04
mindfulness2.jpg

でも、中日新聞(展覧会の主催)に載ったこちらの記事を見て、
mindfulness-chunichi.jpg

あら、なんだか面白そう!って。
チラシ裏面の画像だけでは大きさがわからなかった名和聡子《幸福と絶望》
こんな大きな絵なんだ!とビックリしました。

そして、これらが精神科医の高橋竜太郎氏による個人のコレクションってことを
あらためて知って(ちゃんとチラシ裏面の文章で書いてあるのに、
よく読んでなかったー。岐阜県美術館の田口コレクションみたいなものかと勝手にイメージしてました。)
岐阜県美術館 田口コレクション展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-05-03

ゴールデンウィークでも、一応私はサービス業なので、連休ではありません。
やっと休みになった29日(火・昭和の日)もなかなか出かけることができず‥‥
名古屋・伏見に着いたのは2時頃になっていました。

雨の白川公園。シャガの花が咲いています。
2014-4-29-(27).jpg

名古屋市美術館
2014-4-29-(37).jpg

この後、愛知県美術館も行きたいと「ドニチエコきっぷ」を買って行ったので、
入場料金が当日一般料金1,000円から100円割引されて900円になりましたが、
結局愛知県美術館へは行かなかったので、割引になってもモトがとれなかった(T.T)

最初にチラシにもあった草間彌生の作品が。
ここは撮影可能でした。
2014-4-29-(31).jpg
2014-4-29-(33).jpg
皆楽しそうに記念撮影していました。

次の部屋には小出ナオキの、パッと見、アメリカンコミックのような、
家族の人形が。このキャラクターで等身大ってのが迫力。
ユーモラスにも不気味にも見えて面白い。

小出ナオキは「岐阜県現代陶芸美術館「陶芸の魅力×アートのドキドキ」展」で、
陶芸でアメコミのような彫刻を作っているのが面白いなーって知りました。

そして奈良美智の作品がいくつか並んでいて、あー奈良美智だ、
この印象的なキャラクター、やっぱりいいなーと。

でも村上隆は、良さがわからない。
田宮模型の歩兵を貼り付けただけじゃないの?
これのどこがいいのだろう?
チラシ裏面の《ルイ・ヴィトンのお花畑》格子はヴィトンとして、
描かれている花も大したことないように思えるし‥‥。
国際的に認められている日本の現代美術家ってことだけど。
もっと別の作品を見たら、印象も違うかなぁ?

山口晃はとにかく上手いというか、達者だなぁーという印象。
技術的にはすごいと思う。よくここまで描いたなーと。

そして会田誠!
《ジューサーミキサー》!!!! いやーっ!!これトラウマになるレベルじゃない?!
成人指定とかさ、ちょっと子供には見せちゃダメじゃない?
すごいと思うし、会田誠のこの間の展覧会の「天才でごめんなさい」って
コピーは確かにそうなんだけどさー。(もちろん東京の展覧会なので私は見ておりませんが)
AidaMakoto.jpg
チラシ裏面の《美しい旗》も、日韓の少女がそれぞれすごく印象的ですごいですが。

名古屋市美術館の吹き抜け空間にドーンと展示してあったのが、
中日新聞にも写真があった、一枚の巨大な紙を切り込んで作られた
塩保朋子(しおやす ともこ)《cutting insights》
これはすごい! これ、継ぎ目がないけど一枚の紙?
この巨大な紙をよくここまで細かく切り抜いたもんだ!と、まずその工芸的な
作業に驚いて見て、そしてその巨大な紙に光が当たった影が後ろの白い壁に写って、
白黒反転した――切り抜かれた形の影が白く、紙が暗く写る――影がぼわーっと
幻想的な空間ができているのに気が付いて、うわー、これすごいわーと。
私はこの展覧会でこの作品が一番気に入りました。

それから草間彌生の作品が結構展示されてて、やっぱいいなーと。
《自画像》や《かぼちゃ》などのおなじみ(?)の作品から、
銀色のソフトスカルプチャー、マカロニを貼り付けた《マカロニガール》
鏡の部屋の無限世界を覗く《鏡の部屋―愛は永遠に(No.3)》と、
いろんな草間彌生の作品を網羅してコレクションしているのがすごいなと。

このあたりから鑑賞もちょっと疲れてきた?
この後はなんかあまり‥‥いいなとは思わないのが多くて。
私との感性も違うのかな。
いくらお金があるっても、こういう作品をお金出して買うってのがよくわからない。

加藤泉のとにかく巨大な彫刻(?)作品はアフリカの土着アートみたいな
パワーがすごいと思ったけど。

束芋の映像は日曜美術館のアートシーンか何かで見て、面白いと思ったけど、
ここの展示はどうもそのグロさが好きになれない。

加藤美佳《パンジーズ》は、チラシ裏面にも載っているくらいなんだから、
多分いい絵なんでしょうね。確かに大きいし美しいけど、それで‥‥?って。

名知聡子《幸福と絶望》も、この大きさは迫力だけど。それで?

安藤正子も、愛知県美術館「アイチのチカラ!」展で見た《おへその庭》は
すごいインパクトで、この人の名前を知ったんですが‥‥
確かに、赤ちゃんに掛けられている編み物の描写とかすごいけど。

あ、その展覧会で見たベルベットを脱色した作品、
染谷亜里可って作家だったのね。
この展覧会では《Decolor-level 5》が展示されてました。

坂本夏子の作品も愛知県美術館で見たなー。
ここでは《BATH,R》が展示されていた。

小谷元彦(おだに もとひこ)のオオカミの毛皮を使った作品
《Human Lesson(Dress 01)》は
インパクトあるけど、ちょっとヤだな‥‥と。そして、
少女の手が赤く染められた連作写真《Phantom-Limb》
これ、私なんだか軽い嫌悪感を感じるんですが‥‥。
‥‥まぁそれだけインパクトがあるってことなんでしょうけど。

田中功起の作品はなんだかワケがわかりませんでした。
エレベーター前の空間にゴミが散らばっているとしか。
ビデオとのインスタレーションだったわけ?

Chim↑Pomの映像作品も、うーん、私なんだかこういうメッセージ性が強すぎるの
拒絶反応起こすみたいです。特に《気合い100連発》うるさいってのもあったけど、
東日本大震災の瓦礫の中で、これはどうなのかなぁーってのと。

2階の会場を出て、ちょっと疲れたこともあって、ここの
喫茶コーナーで、企画展の特別メニュー・パンケーキセット900円
2014-4-29-(36).jpg

ふわふわの分厚いパンケーキ(パンケーキのイメージとちょっと違うけど)
シアワセ~です。

そして、おケチな私には珍しく、図録を大枚2,160円も出して買ってしまいました。
作家の紹介なども詳しくて、日本の現代美術の入門にはいいかなって思ったのと、
(あの切り紙の作家の名前が知りたかったってのもあって)
それぞれの作家のコレクションに、高橋龍太郎氏がコメントを書いているのが
興味深くて。

それから地下1階の展示室にも企画展の部屋があるってことで行くと、
新聞に載っていた鏡でできたオオカミ! あ、これ、いいじゃない!!
光の反射であたりが幻想的な空間になってて。私こういうの好きです。
鴻池朋子《惑星はしばらく雪に覆われる》おぉ、タイトルも素敵!
《第4章 帰還―シリウスの曳航》って大きな絵も、なんか幻想的で
ドラマチックなイマジネーションにあふれてていいなと。

そして、もちろん常設展示の方も入りました。
エコール・ド・パリのコーナーに、パスキンの絵が2枚あって、
今年7月からの岐阜県美術館「パスキン展」楽しみにしているのですが、
名古屋市美術館にも所蔵されているのね、
この独特の淡く輝くような画面いいなって見ました。

名古屋市美術館のサイト: http://www.art-museum.city.nagoya.jp/
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました