愛知県美術館「シャガール展」 [美術]
5月6日(火・振替休日)、愛知県美術館「シャガール展」へ行ってきました。
愛知県美術館の友の会会員なので、追加料金なしで入れるんですが、
なかなか行けなかったんです。友の会から送って来た招待券をプレゼントした
友人が行ってきて、オペラ座の天井画の下絵とかあってすごく良かったって
感想を聞いていたので、私も行かなくちゃって思ってたんですが、
ゴールデンウィークの休みだった4月29日(火・昭和の日)に、
名古屋市美術館「マインドフルネス!」の後で行くつもりだったのに、
出かけるのが遅いのと、鑑賞に時間がかかったのとで、その日はあきらめ、
次の休みだった5月6日にやっと行くことができました。
ま、実のところを言うと、またシャガールか、って思いもしてたんですよね。
岐阜県美術館「シャガール展」を見たのが2012年9月のこと。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-09-11
この時も、あちこちの美術館で版画作品が見られるし、どの絵見ても
「あぁ、シャガールだ」ってカンジだしーって思いながら行き、
学芸員さんの解説付きで見て、やっぱシャガールいいわーって。
岐阜県美術館での展覧会では、わりと初期の作品が多かったかな。
でも、今回の展覧会、ちょっと別のシャガールを紹介していて新鮮でした。
まず、パリ・オペラ座の天井画の下絵がたくさん展示されています。
へー! こんなに下絵描いたんだ、って。
シャガールって筆のおもむくままに描いているようなイメージだったので、
たくさんの下絵を見てちょっと意外でした。
でも構図とかはほとんど最初から同じだなーって。
2プラン用意するなら、まったく違うイメージのものを考えるような気がするけど。
色がちょっと違うくらいで。
チラシの表面、何かと思ったら、オペラ座の天井画の制作風景なんですね。
へー! こんな風にして制作したんだと。
(天井に向かって見上げて描いたのではないのね)
バレエの衣装の展示も良かった。いいなー!!この衣装。素敵!
シャガールのファンタジックな世界が現実になってる~~
この舞台美術で、音楽が流れて、鍛えられたダンサーが踊って‥‥
なんて贅沢な芸術なんでしょう!!
そしてシャガールのステンドグラス。
鮮やかで幻想的なシャガールの絵がステンドグラスになるのはとても素敵。
エルサレム・ハダサー医療センター附属シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)の
ステンドグラスのための下絵がたくさん展示されていましたが、
イスラエル12部族のそれぞれをテーマとして、
それぞれ鮮やかで違う色使いですごく素敵。
「シャガールを巡る旅」という映像の部屋があって、
オペラ座の天井画をはじめ、ランス・ノートルダム大聖堂のステンドグラス、
そしてハダサー医療センターのステンドグラスも紹介されていましたが、
正面の大きな三面スクリーンや天井にまで映像が写されているのが、
天井やステンドグラスを見上げる感じで迫力でした。
そしてシャガールの陶芸! いいなぁー!
なんか脱力系(?)っていうか、壺にシャガールのあのロバの頭がついてたりして。
ステンドグラス制作の合間に息抜き(?)みたいに制作したガラス絵もいいな。
制作風景や街の中で子供たちを見つめるシャガールの写真も展示されていて
興味深かった。(全て一人の写真家が撮影したそう)
シャガールの手形もあって、自分の手と合わせてみることができるようになっていて、
手全体の大きさは私とあまり変わらない(私は女にしては手が大きい)のに、
親指と小指がすごく長いんだなーと。
それから愛知県美術館のコレクション展へも入りました。
展示室4には日本近代洋画の名品で、おなじみになった高橋由一《不忍池》や、
中村彝(なかむら つね)《少女裸像》など。
この展示作品新鮮だなと見たのは、里見勝蔵《裸婦》
ヴラマンクに師事した、フォーヴィスムの影響を受けた画家だそう。
古賀春江《夏山》が、素朴な童画のようでもあるけどなんか不思議な雰囲気で
印象に残りました。
展示室5にはクリムトの《黄金の騎士》をはじめ、
フランティシェク・クプカ《灰色と金色の展開》など。
最後の方に「ジャスパー・ジョーンズがある~」って思ったら寄託作品でした。
展示室6のプロジェクトアーチ vol.9は、山内崇嗣「くるみの部屋」
ここは撮影可でした。
自画像とお面と、人の顔のように見えるくるみの冬芽だそう。
くるみの冬芽やリスや鳥や虫などが描かれています。
壁には「くるみの世界」と、自然について考える展示‥‥。
うーん、なんか学園祭かなんかで、科学部が発表しているような展示だな‥‥とも。
まぁ、難しいことはよくわからないけど(パンフレットとかあったけど、
結局もらわなかった)この小さい作り物、カワイイ。
展示室7は小川芋銭の河童の絵が並んでいて(木村定三コレクション)
これだけあるとすごいなぁと。
展示室8は「ノクターン―夜に誘われて」と、夜をテーマにした展示。
山本芳翠《月下の裸婦》がいいなぁー!!
フランス留学中にシャルル・シャプランを模写したものだそうだけど、
ロマンチックな雰囲気が私好み。
ポール・デルヴォー《こだま》も私の好きな絵だし、
なんかこの部屋の絵、私の好みです。
カンディンスキーは私はあまり好きじゃない画家だけど、ここに展示してあった
小さな木版手彩色の《夕暮れ》はいいなって思ったし。
結局買わなかったけど、売店のシャガールグッズも楽しく見ました。
図録もカラーが美しくて、ちょっとグラっときたけど、
「シャガールおじさんとねこのビビ」という絵本が可愛くて、
かなり迷いました。シャガールがオペラ座の天井画を描くところや、
シャガールの作品についての解説もあって、子供むけの絵本なだけに
わかりやすくてカワイイ!!
(実は買わずに帰って来たことちょっと後悔してたりして。次に行ったら
買っちゃったりして――友の会会員なので、年間10回まで入場できるんですよ。
前回の企画展も2回行ったけど、展覧会を再度見るってまた違った発見があって
楽しいなって知りました。6月8日(日)までにまた行きたいと思ってます)
愛知県美術館のウェブサイト: http://www-art.aac.pref.aichi.jp/
シャガール展のウェブサイト: http://m-chagall.com/
愛知県美術館の友の会会員なので、追加料金なしで入れるんですが、
なかなか行けなかったんです。友の会から送って来た招待券をプレゼントした
友人が行ってきて、オペラ座の天井画の下絵とかあってすごく良かったって
感想を聞いていたので、私も行かなくちゃって思ってたんですが、
ゴールデンウィークの休みだった4月29日(火・昭和の日)に、
名古屋市美術館「マインドフルネス!」の後で行くつもりだったのに、
出かけるのが遅いのと、鑑賞に時間がかかったのとで、その日はあきらめ、
次の休みだった5月6日にやっと行くことができました。
ま、実のところを言うと、またシャガールか、って思いもしてたんですよね。
岐阜県美術館「シャガール展」を見たのが2012年9月のこと。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-09-11
この時も、あちこちの美術館で版画作品が見られるし、どの絵見ても
「あぁ、シャガールだ」ってカンジだしーって思いながら行き、
学芸員さんの解説付きで見て、やっぱシャガールいいわーって。
岐阜県美術館での展覧会では、わりと初期の作品が多かったかな。
でも、今回の展覧会、ちょっと別のシャガールを紹介していて新鮮でした。
まず、パリ・オペラ座の天井画の下絵がたくさん展示されています。
へー! こんなに下絵描いたんだ、って。
シャガールって筆のおもむくままに描いているようなイメージだったので、
たくさんの下絵を見てちょっと意外でした。
でも構図とかはほとんど最初から同じだなーって。
2プラン用意するなら、まったく違うイメージのものを考えるような気がするけど。
色がちょっと違うくらいで。
チラシの表面、何かと思ったら、オペラ座の天井画の制作風景なんですね。
へー! こんな風にして制作したんだと。
(天井に向かって見上げて描いたのではないのね)
バレエの衣装の展示も良かった。いいなー!!この衣装。素敵!
シャガールのファンタジックな世界が現実になってる~~
この舞台美術で、音楽が流れて、鍛えられたダンサーが踊って‥‥
なんて贅沢な芸術なんでしょう!!
そしてシャガールのステンドグラス。
鮮やかで幻想的なシャガールの絵がステンドグラスになるのはとても素敵。
エルサレム・ハダサー医療センター附属シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)の
ステンドグラスのための下絵がたくさん展示されていましたが、
イスラエル12部族のそれぞれをテーマとして、
それぞれ鮮やかで違う色使いですごく素敵。
「シャガールを巡る旅」という映像の部屋があって、
オペラ座の天井画をはじめ、ランス・ノートルダム大聖堂のステンドグラス、
そしてハダサー医療センターのステンドグラスも紹介されていましたが、
正面の大きな三面スクリーンや天井にまで映像が写されているのが、
天井やステンドグラスを見上げる感じで迫力でした。
そしてシャガールの陶芸! いいなぁー!
なんか脱力系(?)っていうか、壺にシャガールのあのロバの頭がついてたりして。
ステンドグラス制作の合間に息抜き(?)みたいに制作したガラス絵もいいな。
制作風景や街の中で子供たちを見つめるシャガールの写真も展示されていて
興味深かった。(全て一人の写真家が撮影したそう)
シャガールの手形もあって、自分の手と合わせてみることができるようになっていて、
手全体の大きさは私とあまり変わらない(私は女にしては手が大きい)のに、
親指と小指がすごく長いんだなーと。
それから愛知県美術館のコレクション展へも入りました。
展示室4には日本近代洋画の名品で、おなじみになった高橋由一《不忍池》や、
中村彝(なかむら つね)《少女裸像》など。
この展示作品新鮮だなと見たのは、里見勝蔵《裸婦》
ヴラマンクに師事した、フォーヴィスムの影響を受けた画家だそう。
古賀春江《夏山》が、素朴な童画のようでもあるけどなんか不思議な雰囲気で
印象に残りました。
展示室5にはクリムトの《黄金の騎士》をはじめ、
フランティシェク・クプカ《灰色と金色の展開》など。
最後の方に「ジャスパー・ジョーンズがある~」って思ったら寄託作品でした。
展示室6のプロジェクトアーチ vol.9は、山内崇嗣「くるみの部屋」
ここは撮影可でした。
自画像とお面と、人の顔のように見えるくるみの冬芽だそう。
くるみの冬芽やリスや鳥や虫などが描かれています。
壁には「くるみの世界」と、自然について考える展示‥‥。
うーん、なんか学園祭かなんかで、科学部が発表しているような展示だな‥‥とも。
まぁ、難しいことはよくわからないけど(パンフレットとかあったけど、
結局もらわなかった)この小さい作り物、カワイイ。
展示室7は小川芋銭の河童の絵が並んでいて(木村定三コレクション)
これだけあるとすごいなぁと。
展示室8は「ノクターン―夜に誘われて」と、夜をテーマにした展示。
山本芳翠《月下の裸婦》がいいなぁー!!
フランス留学中にシャルル・シャプランを模写したものだそうだけど、
ロマンチックな雰囲気が私好み。
ポール・デルヴォー《こだま》も私の好きな絵だし、
なんかこの部屋の絵、私の好みです。
カンディンスキーは私はあまり好きじゃない画家だけど、ここに展示してあった
小さな木版手彩色の《夕暮れ》はいいなって思ったし。
結局買わなかったけど、売店のシャガールグッズも楽しく見ました。
図録もカラーが美しくて、ちょっとグラっときたけど、
「シャガールおじさんとねこのビビ」という絵本が可愛くて、
かなり迷いました。シャガールがオペラ座の天井画を描くところや、
シャガールの作品についての解説もあって、子供むけの絵本なだけに
わかりやすくてカワイイ!!
(実は買わずに帰って来たことちょっと後悔してたりして。次に行ったら
買っちゃったりして――友の会会員なので、年間10回まで入場できるんですよ。
前回の企画展も2回行ったけど、展覧会を再度見るってまた違った発見があって
楽しいなって知りました。6月8日(日)までにまた行きたいと思ってます)
愛知県美術館のウェブサイト: http://www-art.aac.pref.aichi.jp/
シャガール展のウェブサイト: http://m-chagall.com/
コメント 0