岐阜県美術館「彫刻のさんぽ道」(所蔵品展)その1 [美術]
5月14日(水)岐阜県美術館へ行ってきました。
(ブログ書こうとして、やっぱ庭園の彫刻の画像欲しいなと、
16日(金)にもう一度行って写真撮ってきました。)
高橋清《第3の太陽》
岐阜県美術館の庭っていうと、この彫刻がイメージされます。
1982年制作なので、岐阜県美術館開館時に設置されたんでしょうね。
同じく、1982年制作の 大成浩《風の影》
「彫刻のさんぽ道」として、岐阜県美術館が誇る彫刻コレクションが展示されています。
所蔵品展示なので、チラシも(簡単なモノクロのお知らせはありましたが)作られていないようです。でもね、岐阜県美術館のコレクションすごいんですよ!
2012年にリニューアルオープンした後で、所蔵作品の展示を
「三幕の物語」として、
第一幕 メセナがはぐくむ未来への遺産(田口コレクション、安藤基金コレクションによる現代美術のコレクション展)
第二幕 郷土作家逍遥(岐阜県にゆかりのある作家のコレクション展)
第三幕 ルドン氏が見た夢(ルドン関連のコレクション展)
と、三期に分けて開催したんですが、すごく充実してました。
企画展は見ても、所蔵品展示の方は見なくて帰っちゃう方いるみたいですが、
もったいないです! ま、岐阜県美術館のコレクション膨大ですから、
いつも目当ての作品が見られるわけではないのですが、リニューアルオープンで、
展示室が広くなったので、以前より見応えがあるようになりました。
私は冗談で、岐阜県美術館のコレクションを
「ウチのコレクション」って言っているんです。
「我が家に置いておくと管理が大変だから預かってもらってるのよ」って。
何度も見てると愛着(?)がわいて、日曜美術館やアートシーン、
鑑定団などを見てて「あ、ウチのコレクションが出てる」とか、
「ウチのコレクションにはもっといいのがあるよ」って楽しんでいます。
入口の看板には「怪獣、あらわる!?」として、
天野裕夫の彫刻が一部分アップで使われています。
左から《ティオティワ亜カン》《ガネーシアン ピラミッド》《重厚円大蛙》ですね。
美術館の北側にあった看板
作品の並びが反対になっています。
岐阜県美術館で天野裕夫の展覧会が開かれたのが2003年
(クロスアート展として、坂倉新平と天野裕夫が紹介されていました)
もう10年以上前ですが、すごく良かった! 図録も買ってしまいました。
この展覧会のために制作されたのが、今、岐阜県美術館の実習棟玄関にある
《バオバブ・ライオン》です。
天野裕夫は1954年瑞浪市生まれ。その彫刻の世界は、
動物の上に都市が乗っていたりして、
宮崎駿のアニメや、RPGの世界を思わせて、
(タイトルも《ラピュタ》とか《リバイアサン》とかってのもある。)
私にはすごく「わかる~同世代だ~!」って。
実習棟の前にある錆びた鉄板と岩が、
李禹煥(リ ウーファン)《関係項》
「ふーん」ってカンジなんですけど。(下の画像はだいぶ前に撮ったもの)
もう一つ《関係項》って彫刻が裏手の目立たないトコにあって、
そちらはもっとシンプル。(写真撮ってくるの忘れた)
李禹煥は岐阜県美術館の第5回円空大賞も受賞していて、絵画もたくさん所蔵されてます。
今回の展示室2では《風より》《風と共に》が展示されてました。
私は筆の線がただ並んでいる《線より》が好きだけど、今回は展示されてませんでした。
杉浦康益(すぎうら やすよし)《陶による石の群》
石が並んでいるのかと思ってたんですが、陶なんですね。
(愛知県陶磁美術館の本館前の池にもこれと同じタイトルの作品があります。)
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-10-23
建物前にあるのが(以前はここ池で雰囲気良かったのに今は水がなくて残念)
アリスティド・マイヨール《地中海》
館内からガラス越しに見るのが、緑の木々がバックになって素敵です。
小清水漸(こしみず すすむ)《アララトの舟》
小清水漸も第2回の円空賞を受賞していて、展示室2には《作業台―桐の枝―》とかあった。
私は巨大スプーンとテーブルが合体している《作業台―Spoons―》や、
テーブルのくぼみに水がこぼれているような《作業台―水の設計―》が好き。
ピエール=オーギュスト・ルノワール《勝利のヴィーナス》
林武史《月に吠える》
2011年の展覧会「伊藤慶二+林武史展」で、日干しレンガで制作されたもの。
だいぶ土と同化してきましたね。
岐阜県美術館「伊藤慶二+林武史展」http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-03-06
こちらもその時の展覧会に制作されたもの。
林武史《立つ人―月見台》
榎倉康二(えのくら こうじ)《壁》
第6回円空大賞展の時に田中泯がこの彫刻の前で場踊りをしました。
岐阜県美術館「円空大賞展」と田中泯の場踊り http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-02-18
美術館の北側にあって、実は私今まで気が付きませんでした。
田中薫(たなか いさお)《七つの積み木》
動きます!
長くなってしまったので、館内の展示については次の記事で。
「彫刻のさんぽ道」は、5月18日(日)で終わってしまいましたが、これら
屋外の彫刻作品は当然ながらずっと展示されていますので。
岐阜県美術館のウエブサイト: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/
(ブログ書こうとして、やっぱ庭園の彫刻の画像欲しいなと、
16日(金)にもう一度行って写真撮ってきました。)
高橋清《第3の太陽》
岐阜県美術館の庭っていうと、この彫刻がイメージされます。
1982年制作なので、岐阜県美術館開館時に設置されたんでしょうね。
同じく、1982年制作の 大成浩《風の影》
「彫刻のさんぽ道」として、岐阜県美術館が誇る彫刻コレクションが展示されています。
所蔵品展示なので、チラシも(簡単なモノクロのお知らせはありましたが)作られていないようです。でもね、岐阜県美術館のコレクションすごいんですよ!
2012年にリニューアルオープンした後で、所蔵作品の展示を
「三幕の物語」として、
第一幕 メセナがはぐくむ未来への遺産(田口コレクション、安藤基金コレクションによる現代美術のコレクション展)
第二幕 郷土作家逍遥(岐阜県にゆかりのある作家のコレクション展)
第三幕 ルドン氏が見た夢(ルドン関連のコレクション展)
と、三期に分けて開催したんですが、すごく充実してました。
企画展は見ても、所蔵品展示の方は見なくて帰っちゃう方いるみたいですが、
もったいないです! ま、岐阜県美術館のコレクション膨大ですから、
いつも目当ての作品が見られるわけではないのですが、リニューアルオープンで、
展示室が広くなったので、以前より見応えがあるようになりました。
私は冗談で、岐阜県美術館のコレクションを
「ウチのコレクション」って言っているんです。
「我が家に置いておくと管理が大変だから預かってもらってるのよ」って。
何度も見てると愛着(?)がわいて、日曜美術館やアートシーン、
鑑定団などを見てて「あ、ウチのコレクションが出てる」とか、
「ウチのコレクションにはもっといいのがあるよ」って楽しんでいます。
入口の看板には「怪獣、あらわる!?」として、
天野裕夫の彫刻が一部分アップで使われています。
左から《ティオティワ亜カン》《ガネーシアン ピラミッド》《重厚円大蛙》ですね。
美術館の北側にあった看板
作品の並びが反対になっています。
岐阜県美術館で天野裕夫の展覧会が開かれたのが2003年
(クロスアート展として、坂倉新平と天野裕夫が紹介されていました)
もう10年以上前ですが、すごく良かった! 図録も買ってしまいました。
この展覧会のために制作されたのが、今、岐阜県美術館の実習棟玄関にある
《バオバブ・ライオン》です。
天野裕夫は1954年瑞浪市生まれ。その彫刻の世界は、
動物の上に都市が乗っていたりして、
宮崎駿のアニメや、RPGの世界を思わせて、
(タイトルも《ラピュタ》とか《リバイアサン》とかってのもある。)
私にはすごく「わかる~同世代だ~!」って。
実習棟の前にある錆びた鉄板と岩が、
李禹煥(リ ウーファン)《関係項》
「ふーん」ってカンジなんですけど。(下の画像はだいぶ前に撮ったもの)
もう一つ《関係項》って彫刻が裏手の目立たないトコにあって、
そちらはもっとシンプル。(写真撮ってくるの忘れた)
李禹煥は岐阜県美術館の第5回円空大賞も受賞していて、絵画もたくさん所蔵されてます。
今回の展示室2では《風より》《風と共に》が展示されてました。
私は筆の線がただ並んでいる《線より》が好きだけど、今回は展示されてませんでした。
杉浦康益(すぎうら やすよし)《陶による石の群》
石が並んでいるのかと思ってたんですが、陶なんですね。
(愛知県陶磁美術館の本館前の池にもこれと同じタイトルの作品があります。)
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-10-23
建物前にあるのが(以前はここ池で雰囲気良かったのに今は水がなくて残念)
アリスティド・マイヨール《地中海》
館内からガラス越しに見るのが、緑の木々がバックになって素敵です。
小清水漸(こしみず すすむ)《アララトの舟》
小清水漸も第2回の円空賞を受賞していて、展示室2には《作業台―桐の枝―》とかあった。
私は巨大スプーンとテーブルが合体している《作業台―Spoons―》や、
テーブルのくぼみに水がこぼれているような《作業台―水の設計―》が好き。
ピエール=オーギュスト・ルノワール《勝利のヴィーナス》
林武史《月に吠える》
2011年の展覧会「伊藤慶二+林武史展」で、日干しレンガで制作されたもの。
だいぶ土と同化してきましたね。
岐阜県美術館「伊藤慶二+林武史展」http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-03-06
こちらもその時の展覧会に制作されたもの。
林武史《立つ人―月見台》
榎倉康二(えのくら こうじ)《壁》
第6回円空大賞展の時に田中泯がこの彫刻の前で場踊りをしました。
岐阜県美術館「円空大賞展」と田中泯の場踊り http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-02-18
美術館の北側にあって、実は私今まで気が付きませんでした。
田中薫(たなか いさお)《七つの積み木》
動きます!
長くなってしまったので、館内の展示については次の記事で。
「彫刻のさんぽ道」は、5月18日(日)で終わってしまいましたが、これら
屋外の彫刻作品は当然ながらずっと展示されていますので。
岐阜県美術館のウエブサイト: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/
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