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豊田市美術館 常設展「絵画凸凹」他 [美術]

6月23日(木)、豊田市美術館へ行って、
「デトロイト美術館展」を見ました。

自動車産業の繁栄の下、コレクションを充実させてきた
デトロイト美術館の名品を堪能して、近くにあった
常設展の部屋に入りましたが、展示されていた
豊田市美術館のコレクション、なかなか負けていませんね!

入口近くに展示されていたジェームズ・アンソール《愛の園》
わー、なんか幻想的というか、不思議な迫力を感じました。

豊田市美術館が誇る名品
エゴン・シーレ《カール・グリュンヴァルトの肖像》に
向かい合うように、シーレの作品がもう1点展示されています!!
「えっ!? これ、エゴン・シーレなの?」って思った、
ちょっとムサイ(笑)感じの中年の男性を描いた大きな作品でした。
撮影したかったのですが、ちょうど中学生?の団体が鑑賞に
入って来たところだったので‥‥他の人が撮影していないと、
やっぱり気おくれしちゃいますよね。

もちろん、豊田市美術館が誇る
グスタフ・クリムト《オイゲニア・プリマフェージの肖像》も
一番奥に展示されていました。

それから2階に上がって、
「山本富章|斑粒・ドット・拍動」展を見たことは前記事に書きました。

展示室から3階に上がると、
「絵画凸凹」というタイトルのコレクション展をやっていました。
(展示室に置いてあったリーフ)
Painting,notFlat.jpg

絵画は二次元の平面であるとされます。しかし実際のところ、画面の凸凹や 絵の具と支持体(カンヴァスや木枠)の積み重なった構造を考えると、絵画は かならずしも平坦なわけではなく、きわめて立体的なつくりをしています。 今回のコレクション展では、さまざまな凸凹を絵画制作の手掛かりとしている 作家の作品をご覧いただきます。」とのことで、(展覧会リーフより)

「まずこちらの部屋からご覧ください」と言われた割と小さめの部屋には
右の絵を見て「あ、李禹煥(リ・ウファン)だ」と思ったら、
左の木の板をノミで削った《刻みより》って作品も李禹煥で、
LeeUfan-1.jpg

こちらの壁の作品も李禹煥と、この部屋全てが李禹煥の作品でした。
LeeUfan-2.jpg

豊田市美術館はひとりの作家の作品を収蔵するにあたって、 その作家の展開を追えるように複数点の作品を収蔵することを目指してきました。 本展ではその特徴を活かした『一展示室、一作家』の構成で、20世紀後半からの 絵画の方法を探ります。」とのこと。

櫃田伸也(ひつだ のぶや)1941- の作品が2点
HitsudaNobuya-1.jpg

櫃田伸也《触風景》1975年
抽象画だと思ったら、小さな野の花が描かれているのに気がついて、
この画面、ブロック塀を描いたもの? 古い日本画の銀箔も思わせる
ような装飾的なところ気に入りました。
HitsudaNobuya-2.jpg

彦坂尚嘉(ひこさか なおよし)1946-
あ、この人、あいちトリエンナーレ2013で見た人だ。
NaoyoshiHikosaka-1.jpg

展覧会のリーフ表紙に使われているのもこの人の作品
《P.W.P.124絵画都市(自転車)》1988年

かな文字をタイプした作品も。
かな文字の羅列は言葉としての意味はありませんでした。
NaoyoshiHikosaka-2.jpg

街を見下ろす回廊を通って、次の展示室へ行くと
2016-6-23(51).jpg

あ、この人、愛知芸術文化センターの吹き抜けに
ぶら下がっている巨大な作品の人だ!!
YoshioKitayama-1.jpg
北山善夫(きたやま よしお)1948-
YoshioKitayama-2.jpg

北山善夫《出所》1979年
YoshioKitayama-3.jpg

イミ・クネーベル(Imi Knoebel)1940-
《企画Ⅰ B1-B4》1994年 赤、青、白、黄の四角‥‥??
ImiKnoebel-1.jpg

《好い・子》
写真の写し方が悪いけど、下は重量感のある大きな立方体で、
そこから針金?がふわんと上に伸びています。
タイトルはどういう意味だろう??
ImiKnoebel-2.jpg

《蛍光サンドイッチ》
何? この3枚の合板は??
《蛍光サンドイッチ》(だったと思います)というタイトルを見て、
合板の横を見てみると、蛍光色の板が重なっているのに気がつきます。
Imiknoebel-3.jpg

プリンキー・パレルモ(Blinky Palermo)1943-77
パネルが微かに違う三色に塗り分けられている?と見たら、
それぞれ違う質感の布が張られているという作品とか、

部屋の出口近くの壁に掛けられていたこの作品なんか、
部屋の表示―ここから階段で降りますとか(笑)―かと
思っちゃいましたよ。ハハハ‥‥
黒い三角と鏡の三角、このスタイリッシュな空間に
溶け込んじゃってます。
《無題(セロニアス・モンクに捧げる)》1973年
BlinkyPalermo.jpg

山本富章|斑粒・ドット・拍動」展の《2007》って作品を
見ながら2階へ降り、常設展示室へ。
TomiakiYamamoto-12.jpg

森村泰昌のなりきりカラー写真
《肖像(ゴッホ)》1985年
YasumasaMorimura.jpg

豊田市美術館、すごくいい美術館だけど、この展示室だけは、
ガラスケース側がちょっと見にくいって不満なんですが‥‥
速水御舟《林檎》は、セザンヌに挑戦しようという意気込みで
描いたのかなと。すごく写実的な日本画です。

あ、これは愛知県美術館「プーシキン美術館展」で見た、
ルノワール《ジャンヌ・サマリーの肖像》だと、
思わず写真撮っちゃいました。
AyakoMiyawaki.jpg
アップリケ作家の宮脇綾子の日記。
昭和19.3.7模写って書いてあります。

ここでちょっと一休み。
豊田市美術館のレストラン「TERRACE(テラス)」
ガラス張りのとても開放的な雰囲気が素敵。
2016-6-23-(72).jpg

ケーキセットをいただきました。750円
2016-6-23-(69).jpg

それから、テラスのダニエル・ビュレン
《色の浮遊│3つの破裂した小屋》の間を通って、
高橋節郎館を見たり、庭を散策したりしました。
写真も何枚か撮りましたが、以前にもアップしているので‥‥。

いつ来ても、豊田市美術館、すごくカッコイイですね。
2時過ぎ頃に来たのですが、閉館の5時半近くまで、
あちこち見て楽しみました。
2016-6-23s-(4).jpg
2016-6-23s-(22).jpg

豊田市美術館: http://www.museum.toyota.aichi.jp/

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