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岡崎二郎「アフター0 Neo」黒い案内人 [岡崎二郎]

ビッグコミック10.17増刊号が出たので、早速、岡崎二郎先生の作品を読んだ。
「アフター0 Neo」EPISODE24 黒い案内人

今回は、非常に完成度が高い、優等生的な作品だと思う。
(以下、例によってネタバレもあります)

二郎先生の特徴が、一つがSFとすれば、もう一つが動物モノだろう。

二郎先生は、動物を描くのがとても上手い。マンガで生き生きと動かすためには、
図鑑的なポーズだけでなく、正面から、背面から、そして表情まで、
様々な姿を描かなければならないのだが、それぞれとても上手い。
ちょっとパターン化されている人物より上手いくらいだ。
(私は、そんなパターン化されているキャラも好きだけど)

そしてマニアックな知識もある。
ワピチなんて名前は初めて知った。(これは鹿の一種?)
まぁ私はアメリカのロッキー山中にピューマやオオカミが生息していることも
知らなかったくらい知識がないのだけど。
ノドグロミツオシエという鳥のことも、この作品の中で効果的に使われているが、
とても興味深い。「へー」という知的好奇心をかきたてられる。

今回の作品は、B.ハインリッチ、T.パグニャール共著「カラスはなぜ賢いのか」
という著述をヒントに描いたとのことで、私はその著述の内容を知らないので、
ワタリガラスが仲間の遺体を優しくつつく儀式が、実際に観察されたものかどうか
わからないのだけど、このラストはなんとなく心に染みた。


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