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大島弓子『グーグーだって猫である(4)』 [マンガ]

先月、miyucoさんのブログの記事
手塚治虫文化賞短編賞『グーグーだって猫である』を読んで、
http://miyuco.blog.so-net.ne.jp/2008-05-12-1
大島弓子の『グーグーだって猫である』が手塚治虫文化賞の短編賞を受賞したこと、
そして、第4巻が5月23日に発売されることを知りました。

5月23日過ぎに、近くの本屋へ行ってみたけど、見つけることができなかった。
miyucoさんが「グーグーは書店で見つけにくいので
今回もネット書店で予約しようと思ってます。」とコメントされていたことを思い出して、
ネットで取り寄せた方がいいのかなぁと思ったが、
6月11日、別の本屋へ立ち寄ったら、ありました!
1,100円+消費税55円は、今の家計ではちょっとキツいのですが‥‥買いました。


グーグーだって猫である(4)

グーグーだって猫である(4)

  • 作者: 大島 弓子
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/05/30
  • メディア: 単行本



第4巻は、自宅の庭に集まるノラ猫たちのこと、行方不明になったビーのこと、
5匹目の飼い猫になるミケマルのことなどが、淡々と語られていく。
「本の旅人」に毎月4ページずつ連載された作品。
4巻は2003年10月号~2006年3月号までの30話が載っている。

なんと、今(2008年5月現在)は13匹の猫と暮らすという大島弓子さん。
‥‥13匹の猫はすごい!

ノラ猫たちが力を合わせてたくましく愉快に生きていく、私の大好きな絵本があるけど、
それだって11匹だものねー。 馬場のぼる『11ぴきのねこ』

11ぴきのねこ

11ぴきのねこ

  • 作者: 馬場 のぼる
  • 出版社/メーカー: こぐま社
  • 発売日: 1967/04/01
  • メディア: -




書き下ろしのあとがきマンガにもあったけど、猫の世話だけで一日が暮れてしまっている状態であろうと想像する。大島さんは、猫のごはんだって、一匹ずつ缶詰のキャットフードを出してる。これでは食べ終わった皿の掃除だけでも大変だろう。(我が家では猫にはカリカリしかやらない。なので皿だってほとんど洗わない。激安カリカリが不満なら我が家で食べるものはナイ)、トイレの掃除でも几帳面にやってるから、大変だろうと思う。(私が2つある猫のトイレを掃除するのはせいぜい一日に一度。でも、これは2匹になってからで、3匹いた頃はもっとマメにしないとダメだった。2匹になってしまって、寂しくはあったけど、猫トイレ掃除がとてもラクになって驚いた覚えがある。)

アマゾンでこの本を見たら、結構辛口のレビューが多かった。
大島先生が猫おばさん化しているとか、ノラ猫にエサをやるのはどうか‥‥とか。
大島弓子の全盛期のマンガを知っている読者は、あの絵のタッチや読み応えをもう一度‥‥とか期待してしまうのかもしれない。猫の世話よりマンガを描いて欲しいとか。でも時は過ぎる。昔の絵はもう描けないように、これが今の大島弓子先生のマンガなのだ。

私は、この4巻、結構好きです。(少なくとも3巻より好き)
特に、ノラ猫たちに注がれる大島弓子さんの温かいまなざしがいい。
冬太郎がいい味出してます。
最後のエピソード、ミケマルが「もううちの子だね」と5匹目の飼い猫になるところも好き。
(タマの反応もいじらしい)

『グーグーだって猫である』第3巻の感想はこちら
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-06-05

ノラ猫にエサをやるのはよくない、無責任だという意見はごもっともです。
野生動物の世界は厳しい。無責任に人が手を出すと、生態系を壊してしまうということは理解している。
でも‥‥目の前にお腹をすかせたノラ猫がフラフラと現れたら‥‥
gougou.jpg
私はつい、エサをやってしまうなぁー。

この本について、読んでいるびっけさんのブログにも記事がありました。
http://pippupgii.blog.so-net.ne.jp/2008-06-19
タグ:大島弓子
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コメント 4

びっけ

こんにちは。
缶詰のキャットフードは確かに大変ですよね。
これからの季節、食べ残しをそのままにしてもおけないし、食器もちゃんと洗わないと。
あぁ、さらに猫は猫トイレ掃除もあるんですね。
やっぱり13匹の世話は想像を絶します・・・。(^^;

親分の貫禄十分の冬太郎、私も好きです!
たび吉、ぐれ吉の二匹を連れて餌を食べに来る冬太郎、
子猫二匹を大島さんに託そうとする冬太郎、
その面倒見の良さに感心しました。
冬太郎がいつの間にか来なくなったという文には、心で涙しました。

昔の絵はもう描けない・・・あぁ・・・そうなんですよね。(;_;)
『綿の国星』の第一話の絵と、その後の絵の変遷を見て、うすうすわかっていたことではあるのですが、『グーグーだって猫である』シリーズを読んで、それは確信に変わりました。

拙ブログにも言及いただき、ありがとうございます。
よろしかったら、トラバも貼ってくださいませ。
by びっけ (2008-06-22 20:20) 

しーちゃん

びっけさん、nice! & コメントありがとうございます。
ノラ猫の生活は厳しいし、環境や生態系にも悪影響があるので、
一匹でもノラ猫の境遇から救われることを願っていますが、
たくましく生きているノラ猫の風格はいいなぁと思います。
第4巻は、そんなノラ猫たちの話が多くて、私は好きです。

13匹の猫と暮らしていれば、きっと色々あることでしょう。
これからの『グーグーだって猫である』楽しみに待ちましょう。
by しーちゃん (2008-06-23 17:33) 

miyuco

しーちゃんさん、こんにちは。
TBいただいてありがとうございます。
遅くなりましたがやっと感想を書きましたので
こちらからもTBさせてくださいませ。

なでるのを許したときの冬太郎の
何かを思いだしたような顔がとても好きです。
本当にいい味だしてましたよね^^

私も以前のようなストーリーマンガを
大島さんに期待する気にはなりません。
好きなように生きてのんびり暮らしてくれれば
それでいいです。
もらったものがあまりにも大きいので
こちらから何か要望するのはおこがましいと思ったりします。
by miyuco (2008-06-27 13:42) 

しーちゃん

miyucoさん、nice & コメント、そして、TB ありがとうございます。

そう、冬太郎がなでさせるシーン。なんかしみじみして、とてもいいですね。
こんな、いい味のある作品をずっと描き続けていってほしいです。
by しーちゃん (2008-06-30 14:16) 

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