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瞑想の森 別れの扉 [美術]

昨日、叔母の葬儀に参列しました。各務原市の市営斎場へ初めて入りました。

2006年に完成した市営斎場は、各務原市のHPによると、

 市では「静けさと自然に帰る」をコンセプトに、公園墓地と一体で「瞑想の森」を整備しています。
 この中心施設「瞑想の森 市営斎場」は王立英国建築家協会のロイヤルゴールドメダルを受賞するなど世界的に注目されている伊東豊雄さんの設計によるものです。
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7月末にお墓掃除に行った際に写した写真

「静けさと自然に帰る」をコンセプトとし、「自由曲面シェル構造」の屋根が優美なこの建築物は、建築専門誌などにも紹介され、高い評価を受けているそうです。

内部は、自由曲面の白い天井がやわらかな光で満たされ、
遺体との最後の別れをする時の揺れるような心を包んでくれるような、
静かで柔らかで、荘厳な雰囲気でした。

今までの、扉の向こうはすぐ焼却炉という造りではなく、その間に、もう一つの空間が設けられ、
焼却炉の音も聞こえません。扉も音もなく閉まったのですが、やはり胸のうちには、
扉の音が大きく響くように思えました。


葬儀から帰って、パソコンを立ち上げ、前記事に nice! がついていたので、
symplexusさんのブログ http://symplexus.blog.so-net.ne.jp/ を見に行きましたら、
素敵な写真と文章、そして、ご自分で作曲された音楽までついていて、
どれも詩的なイメージが広がるというか、色々思索させられるようで、
すごい、色々な分野で才能のある人なんだなぁと
感心して、HPもありましたので、 http://www.symplexus.jp/ そちらも見に行くと、
なんと! 科学者としての素晴らしい経歴もお持ちで、抽象画やオブジェも制作という、
なんで一人でこんな才能をいくつも持っているのと、驚くような方でした。

特に、HPにあった「白き犬の姿をした亡き友の思い出のために」
http://www.symplexus.jp/html/GA.html
火葬場の扉が閉まる音を聞いたばかりの者には‥‥なんか胸を揺さぶられるようで
‥‥こたえました。

ネットが発達した今、美術館へ出向いて鑑賞するアートだけでなく、
こういったネットの効果を利用したアートは、
これから可能性が広がっていくのではないかと思います。
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symplexus

最初に叔母様の他界,心からお悔やみ申し上げます.
 近しい方が永遠に消えてしまうということは
  自分自身の大切な何かを失うことでもあるのでしょうか.
 そこからの回復は一つの祈りであり,
  また一つの復活でもあり
    一つの確認でもあると思っています.

 今回はブログに訪問,その上
  HPにまで関心をのばしていただきました.
 暖かいご紹介感謝申し上げます.
とは言いましても,僕自身はアート,科学,
 そのどちらも中途半端なのが現状,
  無名のまま軽い成果を背負って
   人生の下り坂を下りて行くところです.

 そんな中で道すがら手にした綺麗な石のようなものを
作品として公開し,それを今回しーちゃんさんに
 観たり聴いたりしていただきました. 
  遠く離れた未知の方と共感を共に出来ることの
 不思議と幸せを噛締めているところです.

 工房は手作りに近い粗末なものですが,
建築士の娘との合作です.
 里から2/300mぐらいしか離れていないのに
  訪れる人も少なくその分静かです.
   近くのついでなど有りましたら
  ぜひお寄り下さいますよう. 
by symplexus (2008-10-14 20:43) 

しーちゃん

symplexusさん、nice! & コメント、ありがとうございます。
インターネットは不思議で、すごいものですね。
場所も年代も違う者が共感できるのですから。
今回、珠玉の作品を観せていただきました。
その感動を作者にすぐ伝えられることも、すごいです。
by しーちゃん (2008-10-16 00:28) 

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