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北大路魯山人展 [美術]

まるで春のようなポカポカ陽気となった2月24日(水)
JR名古屋タカシマヤの「北大路魯山人展」を見てきました。
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なんか、展覧会続きですが、京都へ行った友人から招待券を2枚もらったんです。
タカシマヤの関係で結構沢山手に入ったとかで。
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「魯山人」名前はよく聞きます。「美味しんぼ」とか、
ペットボトル茶の広告にも使われていて、美食家というイメージがありました。
(ダンナは「ペットボトル茶に魯山人はちょっとナイだろう」って怒ってましたが)
招待券をくれた友人は「魯山人の器ってあまり好きじゃない」って言うんですが、
私は、魯山人がどんな器を作っていたのか、そもそも魯山人って
どんな人だったのか、あまりよく知らなかったのです。

まぁ、私、焼き物はどうもよくわからないこともあります。
「なんでも鑑定団」とか見てても、えー、こんなのが?ってのが、
ものすごい価格がついたりしてビックリしたり、私がいいなと思うのが
すっごく安かったり。TVの画面ではわからないこともあるんでしょうが、
焼き物の価値ってのがよくわからない‥‥。

なので、私は招待券をもらわなければ見に行かない展覧会だったと思いますが、
せっかくもらったので、ダンナに行くかどうか聞いてみると、
ダンナは昔、ちょっと陶器に凝ったことがあるので、二つ返事で「行く!」と。

24日の夕方なら、仕事も一段落していて、早めに切り上げることができる
とのことだったので、夕方4~5時くらいに会場前でということで、
私は早めに行って、タカシマヤををぶらぶらしてました。
今は携帯があるので、待ち合わせとかは便利ですね。

初日ということとは関係ないでしょうが、混んでました。
でも、チケットを買って入る人はあまりなく、結構招待券を配ったのかな?と。

入ってすぐのところには、魯山人の出発点だという、書や額が展示してありました。
生まれる前に父親を亡くし、生後すぐ里子に出され、養家を転々として育ったという
生い立ち。日本画家を志すが許されず、養家の木版業を手伝いながら、
書で認められ、篆刻や看板で収入を得るようになって、自立していく。
ふーん、苦労して育って、自分の腕だけで世に出て行ったわけですね。
それはすごいし、これらの書もいいと思うんですが、どれほどいいものなのか、
私、書は焼き物よりよくわからない‥‥。

そして、絵画は即興で書いたような、洒脱さがいいですね。

陶器は、椿の大鉢はいいですね。そして、いいなーと思うものも多かったですが、
ふーーん、というのも。いろんなスタイルで作っているんですね。

そもそも魯山人が焼き物を始めたのは、彼が開いた美食倶楽部で、
最初は古陶磁に盛り付けて出していたのが、客が増えたため対応できず、
自分で作るようになったのだとか。

あまり広くない会場に、魯山人の作品が約250点展示されているんですが、
器に料理を盛り付けた写真や、美食倶楽部「星岡茶寮」の少女給仕人募集の広告、
納豆の食べ方についてのウンチク(しょうゆを入れる前によくかきまぜる)とか、
彼が編集から表紙絵、挿絵までしたという雑誌『星岡』の表紙絵の原画とか、
さまざまなものが並んでいました。

そして、この展覧会の目玉ともいえる作品が、壁画《桜》と《富士》
魯山人70歳の作品で、パナマ船籍のアンドレ・ディロン号の船室を飾るために
制作された、生涯随一の大作で、現在ポルトガルで保管されているものが、
里帰り展示されているとのこと。
チラシに画像が使われていて、豪華な装飾性がいいなーと思っていました。
《桜》は114×371cm。木板に金箔を散らし、桜の花や葉は白蝶貝や焼き物、
桜の幹や枝は鉛で作られているとのこと。
《富士》は112×207cm。純金板に漆絵で、下図もなしでわずか5日間で
完成させたとのこと。
どちらも、経験のない仕事なのに、自分流のやり方でこれだけのものを
作ってしまうのは、やはりすごい人だったんだなぁと。

2月14日放送のNHK日曜美術館で魯山人を取り上げてましたが、
彼の陶芸はアマチュアだったが、いいアマチュアはプロの上をいく
と、評されてましたね。
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北大路魯山人展
ジェイアール名古屋タカシマヤ10階特設会場にて
2月24日(水)~3月8日(月) 午前10時~午後7時30分(最終日4時30分)
入場料 一般800円(600円) 大学・高校生600円(400円) 中学生以下無料
    ( )内は前売り及び10名以上の団代割引料金
タグ:魯山人
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たまのママ

北大路魯山人、私は去年足立美術館で見ました。
私も「美味しんぼ」でしか知らないくらい無知の域だったのですが、幼少期に苦労したこととか、彼の年表を見て知りました。
しーちゃんと同じかな??(笑)
全ての作品に土の厚みがありましたよね。
彼の作品が、素晴らしいかどうか私には全然判りませんでしたが、きっと素晴らしいんでしょうねぇ。
2/14のNHK日曜美術館で彼を取り上げてたんですか??見たかった~残念。
芸術は深いです!!
by たまのママ (2010-02-27 11:53) 

しーちゃん

たまのママさん、コメントありがとうございます。魯山人、苦労した生い立ちなんですね。作品もですが、彼の生き方、やっぱりすごいですね。
by しーちゃん (2010-02-27 22:41) 

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