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あいちトリエンナーレ2010(その3 名古屋市美術館) [美術]

10月19日(火)、あいちトリエンナーレ2010を見に、名古屋まで行ってきました。

10月8日(金)に、愛知芸術文化センター長者町会場の一部を見ましたが、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-10-10
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-10-12
白川公園や納屋橋会場までは行けませんでした。

大枚1,800円も出してチケットを買ったのですから、
おケチな私としては、これはモトを取らねばと。

まず、名古屋・白川公園にある名古屋市美術館を目指しました。
白川公園の入口には、こんな看板が
2010.10.19-005.jpg
最近、イトーヨーカドーの鮮魚売り場でも、
関根勤が「皆さん、お魚さばけます?」って言ってますけど、
(ヨーカドーのお魚調理サービスのCM)
私は死んだ魚ならなんとかさばけますが‥‥
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名古屋市美術館B1階に展示されていた島袋道浩の作品の一部?、告知?
島袋道浩は、愛知県の篠島で漁村とそこに暮らす人々をテーマに作品を
制作しています。
篠島は知多半島の先端にある、名古屋から最も近くて交通の便利な島で、
新鮮な魚介類(特にふぐが有名)の料理を目当てに行く人も多いです。
私は小学生の頃だったので、もう40数年前のことですが、
知多四国八十八箇所めぐりと海水浴で行ったことがあります。
ほんのわずかな距離でも船に乗るというのは嬉しかったですし、
潮の香り、家々が立て込んだ町並みや、墓地に花がとてもきれいに
飾られていたことが印象に残っています‥‥今はどうなんでしょうね?
島袋道浩によると、途中までペンキが塗られた家とかがアートだとか。

名古屋市美術館のエントランス。
そういえば、私、名古屋市美術館は初めてです。
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エントランスの柱に赤いハンモックが下がっていて、これは
愛知芸術文化センター8階に、幾何学的な構造のオブジェ(?)のような
作品があったエクトール・サモラの作品だそう。
‥‥ふーーん。でも、この柱自体がアートみたいなものだから、
わざわざ赤いハンモックを吊るしても、そんなに驚かないなぁー。
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美術館へ入り、最初に見た作品が、オー・インファンのお香でできた作品。
床一面のお香に、文字が盛り上がっているんですが、お香が燃えた部分だけ
色が変わっているんです。とてもいい香りがしていました。

次の部屋が、ホアン・スー・チエの機械仕掛けのオブジェ。
ペットボトルとか、ビニール袋とか、身近にあるようなもので作られているのが
いいなぁと。色がとてもきれいでした。

そして、この会場のメイン作品だと思われる、
塩田千春の赤い血液を思わせるチューブが大きな白いドレスにからみついている
という、NHKのトリエンナーレ紹介番組でも見た作品。もう知っているせいか、
なんかいまいち驚きがなかったというか‥‥この赤い液体、もう少し動いたり、
もうちょっと一ひねりあるとよかったかなぁ? なんか、あんまり美しいとか
気味悪いとか、そんな驚きがなかったような気がする。

ツアィ・ミンリャンの、ベッドとテレビとゴミ箱がある
白い小さな部屋が迷路のように並ぶ作品は面白かった。
ちょっとセクシーというか、卑猥なカンジもするし、
この小さなスペースは現代人の孤独感を表しているような気もするし‥‥
部屋を覗いたりしているうちに迷ってしまうような感覚もいい。

2階に上がると‥‥二人の男女が床にちらばった銀色の箔片を、
ちょっと芝居かかった動作で掃除していました。
キラキラ光る箔片をカップに集めたら、
先に傘のもち手がついた長い棒を持ってきて、
天井にゴム糸のような伸びる紐で吊るされたカップを引っ掛けて下ろし
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床の器具で固定して、それに銀箔片を入れて、
見ている人も一緒にカウントダウン
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「ゼロ!」で、床の器具からカップが外れて飛び上がり、
銀箔片がキラキラと床に落ちてくるという。
gelitin3.gif
床にちらばった銀箔片は、虹色に光ってきれいでした。
毎回、ちらばる形は違うんでしょうね。
ジェラティンの作品のようですね。なかなか面白かったですが、
ガイドブックにあった2009年の作品よりはだいぶ大人しいカンジが‥‥

名古屋市美術館のトリエンナーレ会場入口で、
常設展を見られるチケットをもらったので、当然観ました。
ここの目玉作品は、モディリアーニの《おさげ髪の少女》
シンプルな画面の中、こちらを見つめる少女の目がとても印象的です。
色もとても深くてきれいでした。

他に「エコール・ド・パリ」の画家たちとして、
シャガールの《二重肖像》シャガールと妻ベラを描いた油絵、
藤田嗣治の《自画像》は、筆を持った画家の後ろには猫もいて、
藤田の絵が画中画として描かれるという、藤田の絵のエッセンスが
つまった楽しい絵でした。

そして「メキシコ・ルネサンス」として、
フリーダ・カーロや、シロイケス、ルフィーノ・タマヨ、
ディエゴ・リベラや北川民次の絵が展示されていましたが、
どれも土着的な力強さを感じてよかったです。

美術館を出て、今日はベロタクシーに乗ろうと乗り場に行くと、
納屋橋会場行きは約40分後とのことで、それを予約して、
その間に、近くの二葉ビルの梅田哲也の作品を見に行きました。
ピンクの旗がないと、見落としてしまうような会場です。
ボランティアの方が丁寧に案内してくれました。
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このシャッター、時々開いたり閉まったりするんですが、
それも作品の一部のようです。
2010.10.19-021.jpg
シャッターの内側は、床のマンホールから、こんな物体が時々
上がってきたりするんです。床下に水がたまっているので、
水がしたたっています。ちょっと不思議な雰囲気。
私はわりとこんな雰囲気、好きです。

2010.10.19-027.jpg
ベロタクシーに乗って、納屋橋会場へ向いました。
一応電動アシストが付いているようですが、運転手さん、ご苦労様です。
ゆっくりと走るベロタクシーから見る街はまた新鮮でしたが、
結構混雑する道を走るので、運転手さんは、走行する車や、
駐車車輌に結構気を使って大変そうでした。

長くなったので、続きはまた‥‥。
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スー

ああ、わたしは海のそばで育ったのに、魚さばくどころか、さわるもいやです。あの、ヌルっ、ざらっ、なよっとした感じが・・・・・。
by スー (2010-10-23 04:55) 

しーちゃん

スーさん、nice! & コメントありがとうございます。私が魚をさばくのは、切り身を買うより安いからと、アラを猫にやるためです。さばいている間、猫が尊敬のまなざし(?)をおくってくれるのが嬉しくて(猫バカですね)
by しーちゃん (2010-10-23 19:48) 

NO NAME

私は、君たちもアップしているものをお楽しみください。このような巧妙な作業と露出!私は私のブログロールに君たちをした素晴らしい作品たちを維持する。
by NO NAME (2012-01-12 05:24) 

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