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名古屋市美術館「ポーラ美術館コレクション展」 [美術]

1月22日(土)、名古屋市美術館へ「ポーラ美術館コレクション展」を
見に行きました。
POLA1.gif
ダンナがこの美術展のチケットを1枚だけもらってきてたんです。
前日のモーニングで「名古屋市美術館のチケットが1枚だけある」と言うと、
美術鑑賞が趣味の友人は、「じゃ、明日見に行こうか」と。

ま、印象派の作品はあちこちで見られるし、私はそんなに好きではないので、
チケットがなければ行かなかった展覧会かもしれませんが、
せっかくの機会、友人と行くのもいいかと。

でも、待ち合わせの時間に現れた友人は、明日だと勘違いしていた用事が
あるので、1時には名古屋駅に行かないといけないと言います。
それなら、いつも美術展は一人で鑑賞しているし、無理しなくていいよと
言ったのですが、1時間ちょっとは時間があるから、一緒に見ようと、
名古屋・伏見の白川公園内にある名古屋市美術館へ行きました。

ポーラ美術館は2002年9月に神奈川県箱根仙石原に開館。
作家や作品について研究しながら収集したといわれるコレクションは、
西洋の近代絵画についてとりわけ評価が高く、美術史の流れが分かると、
美術関係者から高く評価されているそうです。

この企画展には、その中から、印象派15作家の作品36点と、
エコール・ド・パリ10作家の作品38点の、合計25作家74点が来ているそうです。
POLA2.jpg
まず、ルノワール、モネ、セザンヌ‥‥と、日本人が好む印象派の作家の
作品が、それぞれ何点かずつ並んでいるのがいいですね。
そんなに大作というわけではないですが、それぞれの画家の個性がよくわかり、
そして、ルノワールだったら、初期から中期、晩年と、画風の変遷が
わかるようなチョイスなのがいいですね。

「ルノワールって意外と薄塗りなんだね」
「このあたりで画風がかわってる」
「スーラの点描のタッチって装飾的なところがあるね」
二人で鑑賞すると、お互いに感じたことをささやきあったりするのも
楽しいことでした。

エコール・ド・パリのコーナーでは、キース・ヴァン・ドンゲンの絵が
5点ありましたが、ちょっと洒落たカンジがしてよかったです。
私も彼女もこの画家の名前、今まで知りませんでした。
(でも、その後、常設展でもこの人の絵がありましたし、
 ヤマザキマザック美術館にも作品があったので、今までも作品は目にしている?)

ピカソの絵が、それぞれ全く違う画風で4枚、シャガールが5枚ありましたが、
友人は「ピカソとシャガールの絵、もう1枚ずつ見たかったな」と。

ま、私はチケットをもらったからいいんですが、
一般の入場料金 当日1,300円はちょっと高い気が‥‥
(私は友人と別れて、ヤマザキマザック美術館へ行こうと思っていたので、
 バス・地下鉄一日乗車券の土日専用「ドニチエコキップ」600円を買ったんですが
 これが大正解!いろんな施設の割引特典があるんです。
 友人がチケットを買う時に出すと100円割引になりました。)

「ポーラ美術館コレクション展」を出たところで、12時半近くになり、
友人は名古屋駅へと向かいました。

私はせっかくなので、常設展の方も見ていこうと、地階へ。
「ポーラ美術館コレクション展」のチケットで常設展も見られます。

去年、あいちトリエンナーレの時にも常設展は見たんですが、
一部展示の入れ替えもあって、特に現代美術など、楽しく見ました。

そして、常設展示室3でやっていた、
「ぷろだくしょん我S」という名古屋市美術館常設企画展にはビックリしました!

「ぷろだくしょん我S」は、1969年から1974年の5年間に、名古屋を主な活動場所として、旧来の枠組みを問い直す新しい美術表現を試みたグループです。彼らは代表者を作らず、「我」の複数形として集団での表現活動を行いました。
美術館で開催される初めての個展となる本展は、70年代前半の前衛的な美術活動のなかでも異色であった「ぷろだくしょん我S」の活動を、残されていた作品と記録資料によって紹介するものです。
(名古屋市美術館HPより)

部屋の中央に古着を着せた空気人形(女ばかりでなく、特注だという男性の空気人形も)が
立っていて、異様な雰囲気なんですが、こういう空気人形を
映画館の両翼約500席を買い占めて座らせたとか、
白川公園のグラウンドに立たせて、人形の参院選演説集会をしたとか、
中身が全て真っ白な「週刊 週刊誌」を半年間通巻24号まで発行したとか。

わー!面白~~い!! 当時の新聞記事なども展示してありましたが、
(しかし、昔の新聞の活字の小さいこと!!老眼で読めない‥‥)
賛否両論(否の方が多い)、アートというより戸惑いという反応が多いのは、
まぁ、時代を思えば当然なんでしょうが‥‥。
今なら、トリエンナーレのイベントとして受け入れられるかな?

こんな前衛的な活動がこんな昔に名古屋で行われていたことにビックリです。

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コメント 2

たまのママ

“こんな前衛的な活動がこんな昔に名古屋で行われていたことにビックリ”
・・・いい発見ですね~。。
知らないことを発見した時って、嬉しくなりませんか??
なんだか得をしたような??←私だけ??(笑)
私の今のPCの待ちうけ画面は、モネの“かささぎ”ですV
印象派といわれている人たちの画は、日本人に受け入れられやすいんでしょうね。。
私も好きなんです。。
しーちゃんは??
by たまのママ (2011-01-24 09:49) 

しーちゃん

たまのママさん、コメントありがとうございます。保守的だとか言われる名古屋で、こんな前衛的な活動が行われていたってことを知ってビックリです。
印象派、私は荒いタッチに抵抗があって、そんなに好きではないと思っていたんですが、作品をたくさん見ていくと、やっぱりいいなぁと。特にモネやセザンヌ、いいですね。
by しーちゃん (2011-01-24 16:35) 

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