名古屋市博物館「マリー・アントワネット物語展」 [美術]
7月8日(日)名古屋市博物館の「マリー・アントワネット物語展」へ行きました。
「ベルばら」世代なんですよね。
好きと嫌いと複雑に入り混じりながら、私が
『ベルサイユのばら』に夢中になったことは、以前書きました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-05-29
2012年は「ベルばら」連載開始から40年だとか。
そして今年、藤本ひとみの
『王妃マリー・アントワネット―青春の光と影』
『王妃マリー・アントワネット―華やかな悲劇のすべて』を読んで、
あらためてマリー・アントワネットをすごく身近に感じたりしていたんです。
なので、バラにかこまれたヴィジェ・ルブラン描くマリー・アントワネットの肖像の
チラシを見た時に、恥ずかしいくらいの私のツボ‥‥って。
この展覧会、HPを見ると、日本各地を巡回するようですが、
名古屋市博物館が最初なんですね!
これはぜひスグ行って、ブログで自慢しなきゃ!って。
(名古屋の人って様子見が多いから、わりと最初の方が空いているんです。
愛知万博でもそうでしたよね。)
なので、展覧会が始まった7月7日(土)の翌日、7月8日(日)に行きました。
‥‥前日の計画では、せっかく名古屋へ行くんだから、もっと早くから出かけて、
ロココ絵画と言えば!の、ヤマザキマザック美術館へも寄りたいって思ってたんですが、
日曜美術館見てまったりしているうちに、昼を過ぎてしまいました‥‥
名古屋駅から地下鉄で桜山まで260円なので、迷わず「ドニチエコキップ」600円を購入。
地下鉄往復で520円ですが、「ドニチエコキップ」の提示で
観覧料一般当日1,300円のところ、100円引きの1,200円になるんです。
(私、割引には敏感なんだけど、あまり前売り券って買うの好きじゃないんですよね。)
この日は、招待券をもらって松坂屋美術館も行くつもりだったので、更にお値打ち。
(ヤマザキマザック美術館もドニチエコキップで100円割引になるので、
ここも行けたらとてもお値打ちだったんだけどなぁー)
地下鉄桜通線「桜山」4番出口を出ると、名古屋市博物館はスグ。
博物館までのアプローチには、展覧会の紹介などがあって期待させられます。
「マリー・アントワネットって どんな顔してるんだっけ?」
チラシにも使われているヴィジェ・ルブランが1778年に描いた
23歳のマリー・アントワネットの肖像画
会場内で見ましたが、複製技術が発達していない当時のことですから、
この肖像画、何枚も描かれているようですね。
全身を描いた肖像画もあり、そこから上半身だけのこの肖像画が描かれたとか。
これはブルトゥイユ城所蔵のもの。
こちらもヴィジェ・ルブラン《王妃マリー・アントワネットと子供たち》1786-1787
マリー・アントワネットは生涯4人の子どもを授かりました。
彼女の育児スタイルは、愛情たっぷりで優しく、時には厳しい
教育ママ。遊びにふけっているイメージの強い彼女ですが、
子どもたちに対しては立派なお母さんだったようです。
という説明がついています。4人目の子どもは1歳になる前に亡くなり、
空っぽのゆりかごが描かれているそう。
この絵も、大きなものはヴェルサイユ宮殿に飾られていて、
展覧会で見られたのは、73×59cmのジャン・ド・ベアルヌ伯爵所蔵のもの。
チケットを買って、会場内へ。
まず、1770年頃に描かれた「マリア・アントニア」と呼ばれていた
オーストリア皇女時代の絵。
そして、母マリア・テレジアの肖像画、兄ヨーゼフ2世の肖像画。
結婚式や、結婚を祝うパリの様子などを描いた絵と続きます。
以前の名古屋市博物館「ヴェネツィア展」でも感心しましたが、
絵の展示のバックのパネルなど、雰囲気のいい布などが貼られていて、
展示方法がとても素敵です。
子供向けの解説などもあってわかりやすく、子供連れの入場者も多かったです。
マリー・アントワネットの扇や時計など、宮廷生活を彷彿とさせる小物などの展示。
錠前作りが趣味だったというルイ16世が作った小さな鍵なども興味深かったです。
で、やっぱり楽しかったのはココ!
アントワネットが着ていたドレスを肖像画などから再現!
写真撮影もOKです!!
チラシにも使われているヴィジェ・ルブランの肖像画から再現したドレス
鏡の間を思わせるシャンデリアや鏡の雰囲気がまた素敵!
横からドレスを見ると
バックのスタイルも素敵!
こちらもヴィジェ・ルブランのバラを手にし、麦藁帽子をかぶった
肖像画から再現したシュミーズドレス。
下着だって非難されたそうだけど、これなら現代でも着られそうなカンジ。
バックのリボンが可愛い。
同じバラを手にしたポーズで、青いドレスの肖像画から再現された
イングランド風ドレス。
バックスタイル素敵です。
細い腰とスカートのふくらみは当時の美意識なんでしょうね。
田舎風のこのスタイル、ハンガリー風とかって説明があったような。
プチ・トリアノンの農村風の庭園などで着たんでしょうか?
これは映画の撮影で作られたドレスだとか。刺繍など凝ってて素敵です。
有名な、帆船を頭に載せたヘアスタイルのかつら。
これをかぶって撮影ができるんです!
友人や家族などでお互いに撮影して盛り上がってました!!
現代ではギャグなんですが、当時は流行の最先端だったわけですよね。
そして、フランス革命へ。
彼女は利用されただけですが、スキャンダル「首飾り事件」の首飾り(もちろん複製)とか
風刺画とか‥‥
最後に展示してあったのが、
アレクサンドル・クシャルスキが描いた幽閉中のマリー・アントワネットの肖像画と、
ジョルジュ・カン《コンシェルジュリを出るマリー・アントワネット》
1885年に描かれた絵ですが、処刑場へ向かうためにコンシェルジュリを出るアントワネット
後ろ手に縛られながらも背筋をまっすぐに伸ばして階段を登っていく姿に、
フランス王妃としての威厳を感じました。
グッズ売り場では、、
池田理代子が描き下ろした公式グッズとか
『ベルサイユのばら』の漫画も売ってましたが、
この缶が魅力で、ゴンチャロフのチョコレートを買ってしまいました。(780円)
そしてさらに‥‥こんなプリクラがあったのでつい‥‥!
マリー・アントワネット物語展のフレームです。アントワネットの肖像画のところに
自分の顔をハメられます!ハハハ!!
左はチケット 右がここ限定のプリクラ! 500円でした。
なんだかとっても楽しかった展覧会でした。
「ベルばら」世代の方、また女のお子さんをお持ちの方、夏休みにご一緒にいかがでしょう?
名古屋市博物館で9月2日(日)までやってます。中学生以下は無料です。
その後、横浜、松山、沖縄、福岡、神戸と巡回するようです。
詳しくはHPで。
マリー・アントワネット物語展のHP:http://www.marie-monogatari.com/
名古屋市博物館のHP:http://www.museum.city.nagoya.jp/
ヤマザキマザック美術館のHP:http://www.mazak-art.com/
「ベルばら」世代なんですよね。
好きと嫌いと複雑に入り混じりながら、私が
『ベルサイユのばら』に夢中になったことは、以前書きました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-05-29
2012年は「ベルばら」連載開始から40年だとか。
そして今年、藤本ひとみの
『王妃マリー・アントワネット―青春の光と影』
『王妃マリー・アントワネット―華やかな悲劇のすべて』を読んで、
あらためてマリー・アントワネットをすごく身近に感じたりしていたんです。
なので、バラにかこまれたヴィジェ・ルブラン描くマリー・アントワネットの肖像の
チラシを見た時に、恥ずかしいくらいの私のツボ‥‥って。
この展覧会、HPを見ると、日本各地を巡回するようですが、
名古屋市博物館が最初なんですね!
これはぜひスグ行って、ブログで自慢しなきゃ!って。
(名古屋の人って様子見が多いから、わりと最初の方が空いているんです。
愛知万博でもそうでしたよね。)
なので、展覧会が始まった7月7日(土)の翌日、7月8日(日)に行きました。
‥‥前日の計画では、せっかく名古屋へ行くんだから、もっと早くから出かけて、
ロココ絵画と言えば!の、ヤマザキマザック美術館へも寄りたいって思ってたんですが、
日曜美術館見てまったりしているうちに、昼を過ぎてしまいました‥‥
名古屋駅から地下鉄で桜山まで260円なので、迷わず「ドニチエコキップ」600円を購入。
地下鉄往復で520円ですが、「ドニチエコキップ」の提示で
観覧料一般当日1,300円のところ、100円引きの1,200円になるんです。
(私、割引には敏感なんだけど、あまり前売り券って買うの好きじゃないんですよね。)
この日は、招待券をもらって松坂屋美術館も行くつもりだったので、更にお値打ち。
(ヤマザキマザック美術館もドニチエコキップで100円割引になるので、
ここも行けたらとてもお値打ちだったんだけどなぁー)
地下鉄桜通線「桜山」4番出口を出ると、名古屋市博物館はスグ。
博物館までのアプローチには、展覧会の紹介などがあって期待させられます。
「マリー・アントワネットって どんな顔してるんだっけ?」
チラシにも使われているヴィジェ・ルブランが1778年に描いた
23歳のマリー・アントワネットの肖像画
会場内で見ましたが、複製技術が発達していない当時のことですから、
この肖像画、何枚も描かれているようですね。
全身を描いた肖像画もあり、そこから上半身だけのこの肖像画が描かれたとか。
これはブルトゥイユ城所蔵のもの。
こちらもヴィジェ・ルブラン《王妃マリー・アントワネットと子供たち》1786-1787
マリー・アントワネットは生涯4人の子どもを授かりました。
彼女の育児スタイルは、愛情たっぷりで優しく、時には厳しい
教育ママ。遊びにふけっているイメージの強い彼女ですが、
子どもたちに対しては立派なお母さんだったようです。
という説明がついています。4人目の子どもは1歳になる前に亡くなり、
空っぽのゆりかごが描かれているそう。
この絵も、大きなものはヴェルサイユ宮殿に飾られていて、
展覧会で見られたのは、73×59cmのジャン・ド・ベアルヌ伯爵所蔵のもの。
チケットを買って、会場内へ。
まず、1770年頃に描かれた「マリア・アントニア」と呼ばれていた
オーストリア皇女時代の絵。
そして、母マリア・テレジアの肖像画、兄ヨーゼフ2世の肖像画。
結婚式や、結婚を祝うパリの様子などを描いた絵と続きます。
以前の名古屋市博物館「ヴェネツィア展」でも感心しましたが、
絵の展示のバックのパネルなど、雰囲気のいい布などが貼られていて、
展示方法がとても素敵です。
子供向けの解説などもあってわかりやすく、子供連れの入場者も多かったです。
マリー・アントワネットの扇や時計など、宮廷生活を彷彿とさせる小物などの展示。
錠前作りが趣味だったというルイ16世が作った小さな鍵なども興味深かったです。
で、やっぱり楽しかったのはココ!
アントワネットが着ていたドレスを肖像画などから再現!
写真撮影もOKです!!
チラシにも使われているヴィジェ・ルブランの肖像画から再現したドレス
鏡の間を思わせるシャンデリアや鏡の雰囲気がまた素敵!
横からドレスを見ると
バックのスタイルも素敵!
こちらもヴィジェ・ルブランのバラを手にし、麦藁帽子をかぶった
肖像画から再現したシュミーズドレス。
下着だって非難されたそうだけど、これなら現代でも着られそうなカンジ。
バックのリボンが可愛い。
同じバラを手にしたポーズで、青いドレスの肖像画から再現された
イングランド風ドレス。
バックスタイル素敵です。
細い腰とスカートのふくらみは当時の美意識なんでしょうね。
田舎風のこのスタイル、ハンガリー風とかって説明があったような。
プチ・トリアノンの農村風の庭園などで着たんでしょうか?
これは映画の撮影で作られたドレスだとか。刺繍など凝ってて素敵です。
有名な、帆船を頭に載せたヘアスタイルのかつら。
これをかぶって撮影ができるんです!
友人や家族などでお互いに撮影して盛り上がってました!!
現代ではギャグなんですが、当時は流行の最先端だったわけですよね。
そして、フランス革命へ。
彼女は利用されただけですが、スキャンダル「首飾り事件」の首飾り(もちろん複製)とか
風刺画とか‥‥
最後に展示してあったのが、
アレクサンドル・クシャルスキが描いた幽閉中のマリー・アントワネットの肖像画と、
ジョルジュ・カン《コンシェルジュリを出るマリー・アントワネット》
1885年に描かれた絵ですが、処刑場へ向かうためにコンシェルジュリを出るアントワネット
後ろ手に縛られながらも背筋をまっすぐに伸ばして階段を登っていく姿に、
フランス王妃としての威厳を感じました。
グッズ売り場では、、
池田理代子が描き下ろした公式グッズとか
『ベルサイユのばら』の漫画も売ってましたが、
この缶が魅力で、ゴンチャロフのチョコレートを買ってしまいました。(780円)
そしてさらに‥‥こんなプリクラがあったのでつい‥‥!
マリー・アントワネット物語展のフレームです。アントワネットの肖像画のところに
自分の顔をハメられます!ハハハ!!
左はチケット 右がここ限定のプリクラ! 500円でした。
なんだかとっても楽しかった展覧会でした。
「ベルばら」世代の方、また女のお子さんをお持ちの方、夏休みにご一緒にいかがでしょう?
名古屋市博物館で9月2日(日)までやってます。中学生以下は無料です。
その後、横浜、松山、沖縄、福岡、神戸と巡回するようです。
詳しくはHPで。
マリー・アントワネット物語展のHP:http://www.marie-monogatari.com/
名古屋市博物館のHP:http://www.museum.city.nagoya.jp/
ヤマザキマザック美術館のHP:http://www.mazak-art.com/
素敵な情報ありがとうございます。夏休みに娘を連れて行きます!娘も絶対に喜びます。
by tenchan (2012-07-12 13:17)
お~、豪華ですね、ベルばらの世界、いまだにあこがれです。
横浜は秋ですか。
行かれるといいなぁ。
昨日はめちゃくちゃ天気が良くて、洗濯のチャンスと張り切ったせいなのか、暑さのせいなのか、疲れがたまっていたのか、今朝起きたら、目の前がぐらぐら・・・血圧はドバ~っと高くてひっくりかえってしまいました。
こんなこと初めてです。
しかも、休みなんだけど、会社の健康診断に行く日で・・・
午前中おとなしくしてたら、少し落ち着きましたが、まだちょっとフラフラ・・・
こんな気候ですので、しーちゃんも気をつけてくださいね。
来週は娘と映画を見に行く予定なので、無理はしないようにしますが、その前に、明日の仕事・・・行かれるんでしょうかね・・・
by 神奈川のしーちゃん (2012-07-12 20:17)
ずっと前の話でごめんなさい。「風まかせその日暮らし写真館」のぼけ館長ニャラーキーです。名古屋市博物館(たしか…)には東松照明の写真展を見に行きました。
以前コメントいただきましたインクになる鉛筆は「A BOTTLE OF INKINA PENCIL」というんですね。ありがとうございました。
私は名古屋の「丸善」で買いました。あそこも場所が変わるようですね。
by ニャラーキー (2012-07-12 23:38)
tenchan さん、コメントありがとうございます。美術好きにも、歴史好きにも、ファッション好きにも、もちろん「ベルばら」好きにも楽しめる展覧会だと思います。子ども向けの解説もあるし、中学生以下は無料ですので、ぜひ娘さんとどうぞ!
by しーちゃん (2012-07-13 12:40)
神奈川のしーちゃんさん、コメントありがとうございます。梅雨末期の大雨が降ったり、晴れると暑くなったりと、気候が不安定で、なんか体だるいですよね。お互いそんなに無理もきかないトシになりましたので、どうぞお体には気をつけて‥‥。
この展覧会、横浜のそごう美術館で9月15日(土)~ 11月18日(日)だそうですので、機会があればぜひどうぞ!
by しーちゃん (2012-07-13 12:52)
ニャラーキー さん、nice! & コメントありがとうございます。東松照明はたしか名古屋市「美術館」だったと。博物館は瑞穂区の方にあります。地下鉄桜通線ができて便利になりました。
ずーっと昔に買った、インクになる鉛筆の記事を見つけて、なつかしくてコメントしてしまいました。
by しーちゃん (2012-07-13 13:03)
初めまして。マリーアントワネットで読ませて頂きました。
名古屋ではドレスたちは撮影可なんでしょうか?
横浜で観る予定ですが横浜でも撮影可能だといいな。
実は今週末名古屋に行くのでむりくりにも撮影できるなら、行ってみようかしら、、と。
by ピーコ (2012-07-31 00:29)
ピーコさん、ご訪問&コメントありがとうございます。名古屋市博物館ではこれらの5着のドレス、撮影可です。帆船ののったかつらをかぶっての撮影もできて楽しいですよ。横浜ではどうかわかりませんが、名古屋にいらっしゃる予定があれば、ぜひどうぞ!
by しーちゃん (2012-07-31 11:39)
とても参考になりました。
早速見に行こうと思います
by カランコエ (2012-08-04 21:23)
カランコエさん、ご訪問 & コメント、ありがとうございます。とっても楽しい展覧会です。ぜひどうぞ!
by しーちゃん (2012-08-05 17:06)