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多治見市美濃焼ミュージアム「中田英寿、現代陶芸と出会う。」展 [美術]

3月17日(日)ダンナと多治見市美濃焼ミュージアムへ行きました。
「中田英寿、現代陶芸と出会う。」展がこの日までだったので。
このチラシ見て面白いなーって思ってたんです。
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だいぶ前に、NHK日曜美術館のアートシーンで、
どこか別の場所でやっていたのを取り上げていましたが、

元プロサッカー選手の中田英寿氏が代表理事を務める
(財)TAKE ACTION FOUNDATIONが、
日本の伝統文化をより多くの人に知ってもらう「きっかけ」をつくり、
新たな価値を見出すことで伝統文化の継承・発展を促すことを目的として、
2009年に立ち上げた“REVALUE NIPPON PROJECT”プロジェクトとのこと。


「多治見市美濃焼ミュージアム」なんて施設があるのも知りませんでした。
多治見には陶磁器関係の施設がたくさんあるので‥‥
あとでHPを見て知ったのですが、平成24(2012)年4月に「岐阜県陶磁資料館」から
「多治見市美濃焼ミュージアム」に名称変更したそう。
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駐車場も広く、建物も屋根のフォルムがシャープ。新しい施設かなって思いましたが、
この地に建設移転したのは昭和63(1988)年とのこと。

入口
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「美濃陶芸のプロローグ」と「中田英寿、現代陶芸と出会う。」の
二つの企画展をやっていました。

建物に入ると、ロビー正面に中庭が見えていい雰囲気です。
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中庭を囲むように通路があり、そのまわりに企画展示室や常設展示室など、
いくつかの展示室があります。
入館料一般300円を払って入ります。

企画展「美濃陶芸のプロローグ」では、
加藤土師萌(かとう はじめ)や、五代加藤幸兵衛、荒川豊蔵などの器が展示されていました。
そもそも「陶芸」という言葉が誕生したのが昭和初期だそうで、
美濃においても「陶芸作品」が創られ始めたのは昭和初期のことだそう。
瀬戸出身の加藤土師萌が多治見陶磁器試験場に赴任し、
昭和2年(1927)美術工芸部門が新設されて初めての帝展に入選。
昭和6年(1931)五代加藤幸兵衛が入選となり、美濃の陶芸が本格的に動き出したそう。
そんな美濃における陶芸の幕開けを紹介する企画展とのこと。

常設展示室では、7世紀の美濃で初めて焼かれた陶器「須恵器(すえき)」から、
木灰を原料とした釉薬(ゆうやく)を施した「灰釉(かいゆう)陶器」
12世紀代から15世紀代にかけて大量に生産された庶民の器「山茶碗(やまぢゃわん)」
瀬戸黒(せとぐろ)、黄瀬戸(きぜと)、志野(しの)、織部(おりべ)に代表される
桃山陶(ももやまとう)‥‥と、美濃焼の歴史が展示されていました。

そして「中田英寿、現代陶芸に出会う。」の部屋では、
部屋の中央に、チラシに使われている陶芸作品(土鍋とのことだけど?)が
置かれてインパクト大です。見てるとなんか笑えてきちゃいます。
奈良美智のカワイイ(?)キャラクターもいいけど、
キラキラした装飾過多のところもアクセントになっていいなぁ!

この作品は中田英寿と奈良美智と陶芸家の植葉香澄のコラボとのこと。
植葉香澄の「キメラ」という、ものすごく派手でキラキラで装飾過多の
陶芸作品も展示されてて、これすごく良かった!

編集工学研究所所長の松岡正剛と作家の町田康と陶芸家の林恭助がコラボしたのは、
ドクロや数字の絵柄の抹茶茶碗。面白い!

音楽プロデューサーの藤原ヒロシと現代アートの宮島達男と陶芸家の新里明のコラボは、
まるでデジタル表示スクリーンのように光に透ける磁器。

この多治見美濃焼ミュージアムの館長も務める金子賢治とデザイナーの佐藤卓、
陶芸家の和田的がコラボしたのは、白くてユーモラスでシャープな形の香炉

金沢21世紀美術館館長の秋元雄史とデザイナーの佐藤オオキと
細い線で模様を描く赤絵彩描の九谷焼作家の見附正康がコラボしたのは、
通常では内部に隠される基板部分を薄い陶板に露出させ、赤絵彩描を施した
セラミックスピーカー。繊細な赤絵彩描の模様が基板と融合してなんともステキです!

どれも面白いなー!って見ました。

有名陶芸作家の作品が展示されている部屋もありました。

ロビーでは陶磁器の展示販売もありましたし、
テレビでNHK「歴史秘話ヒストリア」の古田織部の回が流されていて、
つい見入ってしまいました。

そして、ここでも先週の愛知県陶磁資料館のお茶室「陶翠庵」と同じように、
陶芸作家のお茶碗でお抹茶を味わうことができます。一服400円。
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今月のお茶碗はこの5つから選ぶことができました。
 人間国宝・加藤卓男《ラスター彩茶碗》
 人間国宝・加藤孝造《志野茶碗》
 佐々木正(ささき ただし)《織部茶碗》
 加藤賢司《抜絵天目茶碗》
 加藤仁(かとう しのぶ)《木の葉天目茶碗》

ダンナは加藤孝造《志野茶碗》を選びました。
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‥‥先週の陶翠庵でも加藤孝造の志野茶碗だったよねー。
どんだけ志野が好きなの?って。
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私は加藤仁《木の葉天目茶碗》を選びました。
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私は志野より、どっちかってと、こういう優美なお茶碗の方が好きかな?
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お茶室には桃山の陶片を手にとって鑑賞できるコーナーもありました。
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私、やきものの良さってのがイマイチわからないんですが‥‥
ダンナはそうそうたる作家の作品が並んでいてスゴイなって。
400円で人間国宝の茶碗でお抹茶がいただけるのはおトクですね。

多治見市美濃焼ミュージアム:
http://www.tajimi-bunka.or.jp/minoyaki_museum/

--
スポーツやサッカーには全く興味がない私なので、
中田英寿という名前は聞いたことがありましたが、よく知りませんでした。
(私でも名前を知っているってことは大選手だったんですよね)
引退後の中田英寿の旅のドキュメンタリーDVDだそう。


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奈良美智の絵本


こんなぬいぐるみもあるんだ!
奈良美智の女の子の雰囲気がよく出てますね。
残り僅かとのこと。

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