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愛知県美術館プロジェクト・アーチ「藤永覚耶―空即是色」 [美術]

5月21日(火)、愛知県美術館「プーシキン美術館展」を見終わり、
これは是非ヤマザキマザック美術館へ行かなくってはって思ったんですが、
その前にざっとコレクション展も見て行こうかと。(ブログの記事が前後します)

コレクション展の入口には田渕俊夫の絵がかかり、最初の展示室4は日本画。
平川敏夫《黄山松雨》が、本画と大下図と小下図が一緒に展示されていて、
大下図の赤で転写した跡など興味深かった。

展示室5は20世紀の美術‥‥まぁわりと見ている絵もあってかなりスッ飛ばして‥‥

展示室6がプロジェクト・アーチvol.6 藤永覚耶「空即是色」
愛知県美術館の学芸員と作家との協同によって作られる展覧会
APMoA Project,ARCH の第6回は「藤永覚耶―空即是色」

白い壁の空間に針葉樹林がぼんやりと描かれているような大きな画面。
でも近づいてみると、それは色がにじんだような点の集まりで、
点はインクのしみのようににじんで、画面に溶け出し、流れ出しているよう。
見ていると画面が揺らいでくるようで、そして光を感じるんですよね。
なんかこの感覚いいなって。光溢れる水を覗いたようでもあります。

ちょっと新印象派の点描画法のよう?
スーラなどの点描画を見ると、画面に近づいた時と離れた時では
見え方が違うんですよね。
そして、印刷物を拡大したようでも。
シアン、マゼンタ、イエローの三原色で全ての色ができているってのも
(印刷物では三原色に黒も加わってますが)考えれば不思議ですよね。

ホールの突き当たりの外光が入るコーナーに、
アクリル板(かなり厚い)に布が貼られた状態で展示されていましたが、
やわらかい透過光の雰囲気がパネルの作品とはまた違って良かったです。
FujinagaKakuya-1.jpg
この作品《foliage[1302]》が表紙になっているリーフもらってきました。

毎回若手作家の新しい試みの作品が見られて楽しみな企画です。
第5回のプロジェクト・アーチのことはこちら:
愛知県美術館プロジェクト・アーチ「佐藤香菜―森の中へ」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-03-14

展示室7が、彫刻家たちの見たフランス
フランスの彫刻に刺激を受け、日本の彫刻に「近代」をもたらした彫刻家たちの作品
戸張孤雁(とばりこがん)1882-1927 って彫刻家知りませんでしたが、
《煌めく嫉妬》という像、顔の表情が省略されているのに、なんか
複雑な感情が伝わってきて印象に残りました。

展示室8木村定三コレクションの部屋は、岡本柳南 1848-1934
この画家のことも知りませんでした。名古屋出身の南画家で、
山本梅逸に師事した父を通して尾張南画の伝統を受け継ぎ、
20世紀前半を中心に活躍しました。とのこと。(愛知県美術館のHPより)
細やかで軽妙な筆づかい、風情がありますね。

これらの展示は「プーシキン美術館展」と同じく6月23日(日)までです。

愛知県美術館のHP: http://www-art.aac.pref.aichi.jp/

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