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関市立篠田桃紅美術空間「西功一作品展」 [美術]

10月30日(水)、関市の喫茶Kuuでモーニングを楽しんだ後、
関市立篠田桃紅美術空間でやっている
「西功一作品展 練り上げの挑戦」を見に行きました。
NishiKouichi.jpg

陶芸作品の良さってよくわからない‥‥って言ってる私ですが、
今年7月に、奈良美智の作品がドーンと使われたチラシにひかれて、

岐阜県現代陶芸美術館「陶芸の魅力×アートのドキドキ」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-07-09

を見に行ったんです。ちょうどそこで「美濃陶芸展」もやってて、
ついでなので見たら、この人の作品がダントツで気に入りました。

「練り上げ」って技法もその時初めて知ったんですが、
この細かい模様、色の違う土を重ねて作られているの?
すごい技術だなって驚いたんです。

その時に見た壺が使われているハガキ、岐阜県美術館で手に入れて、
関市の篠田桃紅美術空間でやるんだ、見に行きたいなって思ったんです。

ホントは作家によるギャラリートークもあるという、初日の29日(火)に
行きたかったけど、ちょっと用事があって、翌日に行きました。

関市立篠田桃紅美術空間は関市役所の北庁舎7階にあります。
今年の5月に篠田桃紅の展覧会「百の譜」を見に行って、
(あー、このこともブログ記事にできてないなー)
今回が2回目。

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エレベータで7階に上がり、お祝の花が飾られた入口を入って、
中にある受付で観覧料300円を払います。

1986年の作品から最新作まで小品合わせて42点が展示されています。

‥‥でも私は、最近の《練上絖律文壺》はとても好きだけど、
それ以前の作品は、どうも‥‥すごいな、面白いなとは思うけど‥‥

海月文(‥‥あっ、クラゲ模様ってことか、なるほど!)とか、
龍雲文とか――ちょっと好みに合わないというか‥‥

陶器と磁器の土を合わせて、仕上げにサンドブラストで削って、
それぞれの土によって凹凸ができるって作品は、私の好みとはちょっと違うんですが、
土のマーブル模様が、まぁよくここまで!って面白かった。

練上の制作過程も写真で説明されていましたが、要するに、土で金太郎飴を作り、
それを薄く切って組み合わせていくわけで、まぁよくもこんな面倒なことを‥‥って。
それに、それまで練上では、土を貼り付けていった型を最後に外さないといけないので、
壺のような形にするのは難しかったそう。

西功一さんは、発泡スチロールが溶剤で溶けることを知り、
発泡スチロールで形を作って、成形後溶かすという
独自のやり方を開発したと、パネルの説明にありました。

展示されている花器には抽象彫刻のような複雑な形のもあって面白かった。

陶芸って東濃のイメージがあったんですが、西功一さんは関市在住
(と言っても、平成の大合併で関市になった武儀郡武儀町下之保)
生まれもそこで、
1948年に武儀村に生まれ、現在も関市下之保で作陶を続けています。宇都宮大学に在学中、加守田章二や松井康成の作品に触れ、陶芸に興味を持つようになり、郷里に戻り築窯。独学で練り上げ技法を研究し(後略)
とのこと。(関市立篠田桃紅美術空間のウエブサイトより)

「31歳のときに電気釜を購入して‥‥」とかってパネルの説明があって、
へー、そんな独学で始めたんだって、興味深かったです。

奥のほうに盃や茶碗(展示リストには「茶盌」ってあった)があったけど、
この人の作品は細かい模様がいいから、この盃、すごく素敵!!
しかし、友人とも話したけど、この展示場所、もっと監視の目が届きやすい所に
変えたほうがいいですよ。この盃、欲しくなって困るもの!!

友人が受付のところに、この人のコーヒーカップが8,000円で売っていて、
へー、こういう作家さんの作品にしたら安いなって思ったって言ったんですが、
なんと、私それ見落としていました!! 私としたことが(ToT)
でも、衝動買いしてしまったかもしれないので、見なくて良かったかなー。

この展覧会は12月23日(月・祝)まで。
11月2日(土)、16日(土)には作家によるギャラリートークもあるそう‥‥なので、
また見に行ってしまったりして。

関市立篠田桃紅美術空間のウエブサイト:
http://www.city.seki.lg.jp/category/2-8-4-0-0.html
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