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京都「アジア回廊 現代美術展」二条城 [美術]

なかなかブログが書けないので、ずいぶん前のことになりますが‥‥
9月3日(日)、京都国際マンガミュージアムで「山岸凉子展」を見た後、
行ったのが、こちら

東アジア文化都市2017京都
「アジア回廊 現代美術展」
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ツイッターで画像が流れてくるまで、こんな現代美術展があるなんて
知りませんでした。世界遺産・二条城と現代美術、素敵だなぁって。
で、京都国際マンガミュージアムと二条城が地下鉄で1区、徒歩で15分
程度で行けるって知って、是非行ってみようと。(もちろん歩きました
御池通りは街路樹周りに緑がいっぱいでいいですね)

元離宮二条城 東大手門
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二条城への入場券600円と、
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アジア回廊現代美術展のチケット600円を買って入ります。
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まず、二条城内の通常非公開になっている「台所」へ。
こちらがアジア回廊現代美術展の有料展示エリアになっています。
受付でチケットを提示して入ります。
(この入口でもアジア現代美術展のチケットが買えます)

おぉ!! カラフルなフルーツが目を引く巨大なバルーン作品!!
チェ・ジョンファ《フルーツの木》2015
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歴史的な建物に囲まれた中にあるのも面白いww
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通常非公開だという「台所」の建物に入ると、
巨大な大根が横たわっています!!
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こちらもチェ・ジョンファの作品《涅槃》2017

「台所」だから大根??って思ったら、
《涅槃》ってタイトルは、伊藤若冲が描いた《野菜涅槃図》からのよう。
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靴を脱いで上がったとろこにあったこのキラキラ☆キッチュ感あふれる作品も
チェ・ジョンファ《アルケミー(錬金術)》2015
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古くて風格のある建物の中で目立ってます。
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あれ? この作品って??って思ったら、やっぱり草間彌生!!
《無限の網のうちに消滅するミロのビーナス》1998
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小部屋のようになった中に展示されていたのは
宮永愛子の作品
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天井から糸が、鏡に垂らされています。
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糸には、塩の結晶が結ばれているそうです。
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次の部屋は床が全面鏡張りになっています!!
キム・スージャ《遭遇―鏡の女》
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子どもが入るのを怖がっていましたが、なんか宙に浮かぶようなカンジ
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部屋には全面鏡張りの屏風(?)があって、風景が複雑に映り込みます。
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次の部屋は「西京人(サイキョウジン)」の展示
西京人とは「2007年に結成。小沢剛、チェン・シャオション、ギムホンソックの日本・中国・韓国を拠点とする3人のアーティストによるコラボレーション・チームであり、プロジェクトベースで作品を制作する。」(アジア回廊 現代美術展ウェブサイト http://asiacorridor.org/ より)

こちらが架空の国「西京」の大統領執務室。
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モニターに流れていた映像の中に、チラシのイメージビジュアルとして使われていた
スイカにナイフを入れていく映像もありました。
西京人が都市計画を話し合っている様子だそう。
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次の部屋が谷澤砂和子
広い畳の部屋に敷かれた白い発泡スチロール(?)には乗ってもいいみたいです。
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人が歩いた跡が凸凹して、ちょっと枯山水の庭のようにも見えますね。
この部屋の雰囲気と相まって素敵。
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陶のオブジェたちも、よく見ると恐ろしいようなユーモラスなような、
なんともいえない表情をしています。
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奥の部屋にあったのが、ヒスロムの作品
加藤至、星野文紀、吉田祐からなるアーティストグループ。2009年より活動をはじめる。
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もう一つの小部屋もヒスロムの作品
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ミニチュアの家が2つ並んでいる?って、よく見たら、一つはモニターで、
ミニチュアの家からは実際の二条城の中庭が見え、
モニターの方は映像の庭が見えています。(説明も置いてあったけど、よく読んでないので
どういう意向なのかちょっとわかりませんけど)

台所の大根の作品まで戻って、中庭へ出ると、

ツァイ・グォチャン(蔡國強)
《盆栽の舟:東アジア文化都市2017京都のためのプロジェクト》2017
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この《盆栽の舟》は、「東アジア文化都市2016奈良市で蔡國強が東大寺の境内の池に設置した木造船を二条城の庭に移築したもの。舟を鉢に見立て、そこに五本の松の木を植えた巨大な盆栽」(設置してあった看板より)
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迫力です!! 奈良・東大寺から着いた舟が京都・二条城で巨大な盆栽になったんですね。
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この中庭には、チェ・ジョンファの作品《エアー エアー》2017 もありました。
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カラフルなプラスチック製のザル―韓国のキムチ用のザルだそう―を1万個つなぎ合わせているそうです。
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チェ・ジョンファは、《フルーツの木》《涅槃》《アルケミー(錬金術)》、
さらに最後に《呼吸する花(808の漢字)》と、いろんな作品を展示しているんですね。

北側から見た二の丸御殿
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もう一つの「アジア回廊 現代美術展」有料エリアが、東南隅櫓
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東南隅櫓は、寛永期に建てられた隅櫓で重要文化財。
二条城の外から見ると、一番目立つところですね。普段は非公開だそう。
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久門剛史の作品がありました。
中に入ると、暗い中に、たくさんのライトが振り子のようにゆっくりと揺れています。
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時々、階上から、雷のような光と音が聞こえてきます。
時空を超えて、雷雨の中の城にいるような気分にもなってきます。
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久門剛史は、あいちトリエンナーレ2016の豊橋エリア開発ビル5階で
作品を展示していた人ですね。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-04

二条城と言えば!! ってカンジの唐門と二の丸御殿
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絢爛豪華な唐門
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今回は二の丸御殿の見学はパス。
二の丸御殿の前の庭では、イベントの準備が行われていました。
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二の丸庭園
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内堀を渡って
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本丸庭園と本丸御殿
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現在の本丸御殿は、「京都御苑今出川御門内にあった旧桂宮邸の御殿を,明治26年から27年にかけて本丸内に移築したもの」だそう。
本丸には五層の天守閣がそびえていましたが,寛延3年(1750年)落雷のため焼失,さらに天明8年(1788年)には市中の大火のため殿舎をも焼失してしまいました。
元離宮二条城公式ホームページより
http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/nijojo/

西側の内堀には、三嶋りつ惠《光はいつでもそこにある》2017 がありました。
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三嶋りつ惠の無数のガラス作品が内堀に浮かんでいます。
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ただ、ガラスというより、金属のようにも見えてしまったんですが。
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ここは「アジア回廊 現代美術展」のチケットがなくても入れるところなので、
美術展のことを知らない人が「何?あれ」って不思議そうに見てたりしました。

木々の間にあったのが、伊藤存《そとに出てわかること》2017
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この作品、布に刺繍なんですって?
通常室内に展示される刺繍作品を屋外用に新たに制作。」されたそう。
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あれ? この作品だけ、刺繍じゃなくて蟻が布に来てるみたいなんですけど??
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南中仕切門をくぐって、桜の園にあったのが、
花岡伸宏の作品
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木彫や既製品を組み合わせた立体作品を制作している。」方だそう。
《無題(頭部、雑誌、畳)》2017 ブロンズ、木、鉄、アクリル絵具、鉛筆
《未完の積み上げ》2017 木、衣服、アクリル絵具、鉛筆
《無題(石垣、鉛筆、詰め込み)》2017 カンヴァス、鉛筆
《無題(その他)》2017 木、布、雑誌、紐、その他
は「いずれも展示会場となった二条城の桜の園に合わせて制作された新作のシリーズ
なんだそうですが、

石垣とコラボしているようなのが‥‥《未完の積み上げ》かな??
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反対側から見るとこんなカンジ
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あれ?? よく見たら、この石垣の隙間に布とか詰め込んであるようなんですけど??
これって作品????
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ハム・キョンア《アン・カモフラージュ シリーズ 01-05》2016
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なんとも不思議な形です。
迷彩柄を3Dに起こしたという有機的な造形」だそう。
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鑑賞していたら、二条城の閉門30分前のアナウンスが流れてきたので、
次へと急ぎました。

北側の庭園の散策路にあったのが、へ・シャンユ(何翔宇)の作品《城》2017
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えー?! なんかウ〇チみたいな形wwって思ったら、ホントに
排泄物とそれを不意に踏んでしまった足跡という、人間の身体から生ずる予測不可能な形、 あるいは形の無いものを、質量のあるブロンズ鋳造で制作することにより、観者に先入観や 身体的感覚とのズレを生じさせるとで、視角の優位性を問う。
なーーんて、小難しいことが書いてあったんですけど、

このカップルみたいに楽しんだらいいんじゃないでしょうかね? ハハハ!!
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最後にまたチェ・ジョンファの作品《呼吸する花(808の漢字)》
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真っ赤で大きな作品で目立つし、さらに動くんですよ!!
花には漢字が書いてあって、ころどころ知っている漢字もあります。
そういや東アジアの中国・韓国・日本って、漢字を使う国だなぁって。
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無料エリアにあるので、この現代美術展のことを知らない人が、
え? これは何??って驚いていましたね。

「アジア回廊 現代美術展」は、二条城と京都芸術センターが会場になっていて、
二条城が8:45~17:00で、京都芸術センターは10:00~20:00 だそう。
なので、京都芸術センター会場はまだ見ることもできたけど、
(京都芸術センター会場は無料!!)
ちょっと疲れたので、二条城前駅から地下鉄で山科まで直通で行けたので、
山科からJR在来線で帰りました。

いかにも京都って雰囲気の中での現代アート、よかったです。
10月15日(日)までだそう。


東アジア文化都市2017京都「アジア回廊 現代美術展」:
http://asiacorridor.org/
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