大阪中之島美術館「デザインに恋したアート」 [美術]
6月11日(日)、大阪中之島美術館へ「佐伯祐三」展を
見に行ったことは前記事に
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2023-06-25
「佐伯祐三」展は5階で開催されていましたが、
その日、4階で開催されていた展覧会が、
「大阪中之島美術館 開館1周年記念展
デザインに恋したアート♡
アートに嫉妬したデザイン」
大阪中之島美術館が、
佐伯祐三をはじめとする絵画や、彫刻、現代美術はもちろん、
家具やポスターなどのデザインも、
収集の大きな柱としていることは、
開館を報じた「日曜美術館」や美術関係の記事でも
紹介されてましたね。
私はデザインも好き(というかマンガやデザインから
アートに入った)なので、ついでに見るのに
ちょうどいい展覧会だなって。
2階のチケット売り場で「佐伯祐三」展と共に、
こちらのチケットも購入。当日一般1,600円のところ、
相互割引で100円引きの1,500円で購入することができました。
(販売機ではなく窓口での購入)
チケットのQRコードをかざして展覧会場に入場すると、
出品リスト(ハンドアウト)と鉛筆を渡してもらえました。
こちらの展覧会場内、佐伯祐三展より混んでました!
若い人が多いというか、ほとんどなのもちょっと驚き(@o@)
そして、会場のあちこちに、こんな機械(?)が置かれて
来場者が操作しています。
ハンドアウトと共にもらった説明書を読むと、
この展覧会、
「「作品附近に設置されたデバイスから、
あなたの視点を投票できます。」
ってことで、作品を見て、
01 THINK 考える
中央のスライドボタンを動かしてみてください。アートとデザインどちらによった作品だと感じたのか、しっくりくるところで指を止めましょう。
02 VOTE 決定する
スライダーの下にある「決定」ボタンを押してください。お手元のハンドアウトにも記録しておくことをおすすめします。
03 OUTRO 最後に
本展示の最後に、皆さまの投票結果が表示されています。全体の結果と、あなただけの答えを比べてみませんか。
ひとつひとつの作品を前に、「これはアート? デザイン?」と自分に問かけ、考える行為を楽しんでみませんか。そこには、作者や作品との思いがけない対話や、私たちの社会が重ねてきた多彩な変化の再発見が待っています。
と、ただ見るだけの展覧会ではなかったんです!!
最初に展示されていたのが、
早川良雄のポスターや亀倉雄策のポスター
(図録はルーズリーフ式になってます)
私がデザインを学び始めた頃、
これらのポスターは教科書のような存在でしたね。
グラフィック・デザインっていうと、ポスター!
亀倉天皇なんて言われてましたっけ。
これらは迷うことなくデザインですね?
原弘《日本タイポグラフィ展》ポスター 1959年
田中一光のカッチリと日本的なデザインも憧れたし、
この頃の横尾忠則はグラフィック・デザイン界のスターでしたね。
アートへ行ってしまいましたが。
こっちはアートかな?
三上誠《作品》1956年頃
オノサト・トシノブ《無題》1962年
菊畑茂久馬《ルーレット》1964年
菅井汲は初期に商業デザインに携わっていたそう。
1954年の作品《風の神》と、1964年の《マス・ノワール》
この平面的なカンジはデザインっぽいとも思うけど、
この展覧会、アートかデザインか、って二者択一ではなくて、
どちらによった作品と感じるかを楽しむ展覧会なんですね。
会場には様々なデザインの椅子が展示されていました。
(撮影禁止の作品も多く、人も多かったので、写真撮ってません)
柳宗理がデザインしたインダストリアルデザインの名作
《バタフライスツール/スツールNo.521》1954年/再製作1972年 や、
豊口克平《スポークチェア》1963年/再製作1972年は、
いかにもモダンデザインらしい機能的なフォルムだし、
剣持勇《ラウンジチェア》1958年/再製作1972年は
藤の優美なフォルムがとても素敵!
剣持勇《安楽椅子/SM7051(プロトタイプ)》1969年
になると、アクリルの未来的なデザインってカンジ。
倉俣史朗《Miss Blanche》1988年/製作1989年 となると、
これはアートかな?
草間彌生《無題(金色の椅子のオブジェ)》1966年 は
アートですね!
丸っこいデザインがレトロでかわいい
松下電器産業株式会社/真野善一(D)《扇風機/20B1》1952年
扇風機を包むとアートになる?
赤瀬川原平《風》1963年
石岡瑛子のパルコの広告はいつも衝撃でした
《パルコ/西洋は東洋を着こなせるか》1979年
日比野克彦、今や東京芸大の学長なんですって?!
1982年にダンボールを使った作品《PRESENT AIRPLANE》で、
日本グラフィック展の大賞を獲得して注目されたんですよね。
あはは、この作品楽しい!
藪内佐斗司《犬モ歩ケバ》1989年
動かない彫刻なんたけど(え?! 木で作られてる?)
壁から出てきて壁へと歩いていくみたい(^▽^)
壁や天井にできた光と影のアート?
内田繁がデザインした照明器具《TENDERLY》1986年
今村源《ネガシダ》1994年
影も作品の一部なのかな。
紙でできた椅子。「わずか1cmの薄さに積層された120枚の薄紙を広げることによって、立体となり、人が座ることで椅子のフォルムになる」(図録の説明)
吉岡徳仁《Honey-pop》2001年
衣服をモチーフにしたアート作品なのかと見たら、
三宅一生《PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE》1993年/再製作2023年
「それまでのプリーツ加工が施された衣服は、プリーツ加工済みの布を裁断・縫製してつくられものであったが三宅一生のプリーツの衣服は、そのプロセスを逆転した。」「完成品の倍以上にもなる大きさでパターンを作り、裁断・縫製されたポリエステルの布を紙に挟んでプリーツ加工する」
アートかデザインか? ってことだけでなく、
アートか、アニメやマンガか? って考えさせられるのが
村上隆
うーん私にはこの作品のどこがいいのかイマイチわからないんだけど‥‥
村上隆《Red Rope》2001年
マンガっぽいって言うと、奈良美智もそうかなぁ?
でも奈良美智は見慣れた? せいなのか、
これらの女の子の作品いいなって見るようになった(^^;
奈良美智《どんまいQちやん》1993年
アートからデザイン、いろんな作品が展示されていて面白かった。
若い人のグループがスライダーを動かして、
楽しんで見ていたのも新鮮だった。
でも、最後に投票結果が表示されていますってことだったけど、
それがよくわかりませんでした。最後の目まぐるしい動画が
それだったのか?? 他の人の投票結果も知りたかったな‥‥
そして、作品に説明が不十分だと思った。
吉岡徳仁の紙の椅子や、三宅一生の衣服など、
図録の説明を読んでわかったけど、
展示されているものだけでは意味がわからず??
ルーズリーフ式になっている図録、面白いなって。2,980円(税込)
お腹空いたので、1階のカフェレストラン「ミュゼカラト」にて、
パスタとコーヒーを。1,980円
佐伯祐三展のコラボメニューが食べられなくて残念だった。
1階に展示されていたバリー・フラナガン《ボウラー》1990年
去年「モディリアーニ展」に来た時にはまだ
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-06-14
開店していなかったショップ。
椅子がたくさん並んでいて、ちょっと見て行こうかって入ったら、
これらの椅子の写真撮ってもOKなんですって!!
デンマーク発インテリアプロダクトブランド
「HAY OSAKA」
大阪駅まで歩き、帰りは西岐阜まで在来線で帰りました。
大阪中之島美術館: https://nakka-art.jp/
見に行ったことは前記事に
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2023-06-25
「佐伯祐三」展は5階で開催されていましたが、
その日、4階で開催されていた展覧会が、
「大阪中之島美術館 開館1周年記念展
デザインに恋したアート♡
アートに嫉妬したデザイン」
大阪中之島美術館が、
佐伯祐三をはじめとする絵画や、彫刻、現代美術はもちろん、
家具やポスターなどのデザインも、
収集の大きな柱としていることは、
開館を報じた「日曜美術館」や美術関係の記事でも
紹介されてましたね。
私はデザインも好き(というかマンガやデザインから
アートに入った)なので、ついでに見るのに
ちょうどいい展覧会だなって。
2階のチケット売り場で「佐伯祐三」展と共に、
こちらのチケットも購入。当日一般1,600円のところ、
相互割引で100円引きの1,500円で購入することができました。
(販売機ではなく窓口での購入)
チケットのQRコードをかざして展覧会場に入場すると、
出品リスト(ハンドアウト)と鉛筆を渡してもらえました。
こちらの展覧会場内、佐伯祐三展より混んでました!
若い人が多いというか、ほとんどなのもちょっと驚き(@o@)
そして、会場のあちこちに、こんな機械(?)が置かれて
来場者が操作しています。
ハンドアウトと共にもらった説明書を読むと、
この展覧会、
「「作品附近に設置されたデバイスから、
あなたの視点を投票できます。」
ってことで、作品を見て、
01 THINK 考える
中央のスライドボタンを動かしてみてください。アートとデザインどちらによった作品だと感じたのか、しっくりくるところで指を止めましょう。
02 VOTE 決定する
スライダーの下にある「決定」ボタンを押してください。お手元のハンドアウトにも記録しておくことをおすすめします。
03 OUTRO 最後に
本展示の最後に、皆さまの投票結果が表示されています。全体の結果と、あなただけの答えを比べてみませんか。
ひとつひとつの作品を前に、「これはアート? デザイン?」と自分に問かけ、考える行為を楽しんでみませんか。そこには、作者や作品との思いがけない対話や、私たちの社会が重ねてきた多彩な変化の再発見が待っています。
と、ただ見るだけの展覧会ではなかったんです!!
最初に展示されていたのが、
早川良雄のポスターや亀倉雄策のポスター
(図録はルーズリーフ式になってます)
私がデザインを学び始めた頃、
これらのポスターは教科書のような存在でしたね。
グラフィック・デザインっていうと、ポスター!
亀倉天皇なんて言われてましたっけ。
これらは迷うことなくデザインですね?
原弘《日本タイポグラフィ展》ポスター 1959年
田中一光のカッチリと日本的なデザインも憧れたし、
この頃の横尾忠則はグラフィック・デザイン界のスターでしたね。
アートへ行ってしまいましたが。
こっちはアートかな?
三上誠《作品》1956年頃
オノサト・トシノブ《無題》1962年
菊畑茂久馬《ルーレット》1964年
菅井汲は初期に商業デザインに携わっていたそう。
1954年の作品《風の神》と、1964年の《マス・ノワール》
この平面的なカンジはデザインっぽいとも思うけど、
この展覧会、アートかデザインか、って二者択一ではなくて、
どちらによった作品と感じるかを楽しむ展覧会なんですね。
会場には様々なデザインの椅子が展示されていました。
(撮影禁止の作品も多く、人も多かったので、写真撮ってません)
柳宗理がデザインしたインダストリアルデザインの名作
《バタフライスツール/スツールNo.521》1954年/再製作1972年 や、
豊口克平《スポークチェア》1963年/再製作1972年は、
いかにもモダンデザインらしい機能的なフォルムだし、
剣持勇《ラウンジチェア》1958年/再製作1972年は
藤の優美なフォルムがとても素敵!
剣持勇《安楽椅子/SM7051(プロトタイプ)》1969年
になると、アクリルの未来的なデザインってカンジ。
倉俣史朗《Miss Blanche》1988年/製作1989年 となると、
これはアートかな?
草間彌生《無題(金色の椅子のオブジェ)》1966年 は
アートですね!
丸っこいデザインがレトロでかわいい
松下電器産業株式会社/真野善一(D)《扇風機/20B1》1952年
扇風機を包むとアートになる?
赤瀬川原平《風》1963年
石岡瑛子のパルコの広告はいつも衝撃でした
《パルコ/西洋は東洋を着こなせるか》1979年
日比野克彦、今や東京芸大の学長なんですって?!
1982年にダンボールを使った作品《PRESENT AIRPLANE》で、
日本グラフィック展の大賞を獲得して注目されたんですよね。
あはは、この作品楽しい!
藪内佐斗司《犬モ歩ケバ》1989年
動かない彫刻なんたけど(え?! 木で作られてる?)
壁から出てきて壁へと歩いていくみたい(^▽^)
壁や天井にできた光と影のアート?
内田繁がデザインした照明器具《TENDERLY》1986年
今村源《ネガシダ》1994年
影も作品の一部なのかな。
紙でできた椅子。「わずか1cmの薄さに積層された120枚の薄紙を広げることによって、立体となり、人が座ることで椅子のフォルムになる」(図録の説明)
吉岡徳仁《Honey-pop》2001年
衣服をモチーフにしたアート作品なのかと見たら、
三宅一生《PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE》1993年/再製作2023年
「それまでのプリーツ加工が施された衣服は、プリーツ加工済みの布を裁断・縫製してつくられものであったが三宅一生のプリーツの衣服は、そのプロセスを逆転した。」「完成品の倍以上にもなる大きさでパターンを作り、裁断・縫製されたポリエステルの布を紙に挟んでプリーツ加工する」
アートかデザインか? ってことだけでなく、
アートか、アニメやマンガか? って考えさせられるのが
村上隆
うーん私にはこの作品のどこがいいのかイマイチわからないんだけど‥‥
村上隆《Red Rope》2001年
マンガっぽいって言うと、奈良美智もそうかなぁ?
でも奈良美智は見慣れた? せいなのか、
これらの女の子の作品いいなって見るようになった(^^;
奈良美智《どんまいQちやん》1993年
アートからデザイン、いろんな作品が展示されていて面白かった。
若い人のグループがスライダーを動かして、
楽しんで見ていたのも新鮮だった。
でも、最後に投票結果が表示されていますってことだったけど、
それがよくわかりませんでした。最後の目まぐるしい動画が
それだったのか?? 他の人の投票結果も知りたかったな‥‥
そして、作品に説明が不十分だと思った。
吉岡徳仁の紙の椅子や、三宅一生の衣服など、
図録の説明を読んでわかったけど、
展示されているものだけでは意味がわからず??
ルーズリーフ式になっている図録、面白いなって。2,980円(税込)
お腹空いたので、1階のカフェレストラン「ミュゼカラト」にて、
パスタとコーヒーを。1,980円
佐伯祐三展のコラボメニューが食べられなくて残念だった。
1階に展示されていたバリー・フラナガン《ボウラー》1990年
去年「モディリアーニ展」に来た時にはまだ
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-06-14
開店していなかったショップ。
椅子がたくさん並んでいて、ちょっと見て行こうかって入ったら、
これらの椅子の写真撮ってもOKなんですって!!
デンマーク発インテリアプロダクトブランド
「HAY OSAKA」
大阪駅まで歩き、帰りは西岐阜まで在来線で帰りました。
大阪中之島美術館: https://nakka-art.jp/
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