飛騨高山美術館の最終公開(2)インテリア館 [美術]
5月24日(日)、この5月31日(日)で閉館する
飛騨高山美術館の最終公開を見に行きました。
ルネ・ラリックの噴水やアール・ヌーヴォー、
アール・デコ、そして現代のガラス工芸品の展示を
見たことは前記事に
飛騨高山美術館の最終公開(1)ガラス工芸
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-05-28
ガラス張りの渡り廊下を通って、
19世紀末のヨーロッパ、主にフランス、イギリス、
オーストリアにおける家具・調度品などの工芸作品を
再現展示しているインテリア館へ。
最初の展示室は「ルイ・マジョレルの部屋」
実は前回来た時(2002年6月29日)、
このインテリア館の記憶がないんですよ。
あまり時間がなかったってこともあるけど、
18年前は、ルイ・マジョレルの名前も知らなかったんだろうなって。
2010年に開館したヤマザキマザック美術館で、
http://www.mazak-art.com/
アール・ヌーヴォーのガラスや家具等を見て、
ルイ・マジョレルを知ったって思ってたけど、
それより前にここで見てたんだと。
ヤマザキマザック美術館の4階展示室と
飛騨高山美術館って似てる。どちらもとても私好みです。
ルイ・マジョレルがアール・ヌーヴォー家具における名匠であることに、議論の余地はない。マジョレルはパリの美術学校で学んだが、家業の家具工場を兄弟と共に経営する為に故郷のナンシーに戻った。彼が最初にアール・ヌーヴォー様式を試みたのは1894年頃で、それまでの定番商品であったルイ15―16世紀様式の傑作をコピーした家具と共に発表した。そして数年間でアール・ヌーヴォー様式に主力を移し、事業を拡張していった。
(中略)
ガレが柔らかく薄い色調の木材に染色した果樹木で象嵌細工をするのを好んだのに対し、マジョレルは、堅く濃い色の南洋木材を選んだ。当館では豪華なマホガニー製の「睡蓮」のシリーズを中心に、書斎机、椅子、サイドボード、応接セット、照明器具を展示している。(もらった鑑賞ガイドより)
反対側の壁にはミュシャのポスターも展示してありました。
左《四芸術「ダンス」》 右《モナコ・モンテカルロ》
2002年に行った時のインテリア館の記憶が全くないので、
その時のリーフレットを取り出してみたんです。
右が2002年、左が2020年のリーフレット
ちゃんとマジョレルの部屋、ガレの部屋、マッキントッシュの部屋、
ウイーンの部屋ってあって、こんな私好みの展示があったのに、
何を見ていたんだ? って、あきれたんですが、それより驚いたのが、
リーフレットに載ってる
アルフォンス・ミュシャ《春の夜》って絵!
え?! 今だったら興奮しちゃうと思うんですが、
気が付かずにスルーしちゃったのか? 今も所蔵されてるのかな?
ガラスの展示室はちょっと変化してます。
2002年当時は「ガラスの歴史500年」って展示室があって、
チケットにも使われている
フリードリヒ・エゲルマン《クルム・ゴブレット》1835年
(ナポレオン戦争における連合軍戦勝記念)
なんて作品も展示されてたみたい(これも全く覚えてませんが)
今はアール・ヌーヴォー、アール・デコから現代のガラス作品に
特化した展示になってますね。
今のリーフレット
次が「ガレの部屋」 ガラス工芸で有名なエミール・ガレですが、
製陶や木工芸のデザイナーとしても活躍しました。
鳥のランプも素敵ですし、
置いてある棚の表面には、木の象嵌で植物が表されています。
「ガレの家具は構造や材質よりも表面の装飾効果に重点が置かれている。家具においてはガラス作品以上にジャポニズムの影響が強く表れ、また、植物や昆虫をモチーフとした象嵌が多く見られる」(鑑賞ガイドより)
花(梅?)の枝があしらわれた大きな鏡が印象的。
その前の巨大な蜻蛉が脚になったテーブルは、
(まぁ、私これちょっとグロテスクな感じがして―ガレのガラス作品でもちょっとグロいのがありますよね―どうなのかな?って思うんですけど)
ヤマザキマザック美術館にあったのと同じかな? って思ったら、
ヤマザキマザック美術館のコレクション検索で画像出てきます
http://www.mazak-art.com/cgi-bin/museum/search/search.cgi
ヤマザキ―は4本脚で、これは3本脚ですね。
こちらの鳥のランプも素敵。
ミュシャ《香水「ロド」のためのポスター》が壁にかかっています。
通路を通って次の部屋へ行くと「マッキントッシュの部屋」
モダンです。
チャールズ・レニー・マッキントッシュの重要なパトロンの
一人であるクランストン女史の自邸「ハウスヒル」の
応接室とミュージックルームの境界として設置された
曲線型のスクリーンなんだそう。
はめ込まれたガラスもカワイイ
この空間もモダン!
薔薇のモチーフが使われた照明器具や、
こちらのシャープな形の家具にも薔薇の花のデザインが。
マッキントッシュは私、背もたれが高いハイパック・チェアを
デザインした人くらいの知識しかしかありませんでしたが、
チャールズ・レニー・マッキントッシュは、1868年にスコットランドのグラスゴーに生まれ、世紀末から20世紀初頭に活躍した建築家である。彼は「グラスゴー美術大学」を始め、「ヒル・ハウス」などの個人住宅や「ウィロー・ティールーム」に代表されるティールームをデザインしたが、建築や内装のほかに、家具、テキスタイル、カトラリーなどのデザインでも知られている。晩年には植物画を描く画家でもあった。(鑑賞ガイドより)
飛騨高山美術館のマッキントッシュの部屋は、
「マッキントッシュが描いた「芸術愛好家の家」の図面からダイニングルームを中心に具現化し、さらに彼による他のデザイン作品もまとめて展示」してあるのだそう。
4本のガラスペンダントで飾られた涙型のシャンデリアもモダン。
マッキントッシュがデザインしたティールームの中で最も有名な
「ウィロー・ティールーム」の椅子とテーブル
最後が「ウィーン分離派の部屋」
いかにもウィーンってカンジの(?)黒と白の床!
あ、後ろのステンドグラスがついた仕切りはマッキントッシュのかな?
その前にある豪華な箱は「モーザーがデザインし、クリムトに肖像画を描いてもらった女性マーガレット・ヴィトゲンシュタインとジョン・ストーンボローの結婚記念品としてウィーン工房から贈られた豪華な時計」だそう。
「ウィーン分離派」による、コラー家の別荘のダイニングルームとサンルームのための家具をほぼフルセットで展示しています。(飛騨高山美術館HPより)
壁に飾られているのは、エゴン・シーレが制作した
《第49回ウィーン分離派展ポスター》ですね。
「ウィーン分離派」は、オーストリアにおいてそれまでの贅沢な「リバイバル」様式から脱却し、新たなデザインを試みた芸術家集団です。その多くはオットー・ヴァーグナー、コロマン・モーザー、ヨーゼフ・ホフマンなどの建築家やデザイナーでしたが、グスタフ・クリムト、エゴン・シーレなど近代を代表する西洋画家も所属していました。装飾的でエキゾティックなフランスのアール・ヌーヴォーに対し、シンプルで実用主義的なデザインが特徴です。
奥の椅子は、ヨーゼフ・ホフマン《リクライニングチェア》
通称「座るための機械」ですね! ここも所蔵してるんだ!
豊田市美術館が所蔵してるし、
https://www.museum.toyota.aichi.jp/
昨年、国立新美術館で見た「ウィーン・モダン」展でも展示されてた。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-06-18
この照明器具、なんかカワイイ。
オットー・プルッチャー《花器》
なんとも存在感というか、退廃っぽい(?)雰囲気
(ガラスの映り込みがジャマでスミマセン)
ロブマイヤー社《長方形花瓶「ダフネ」》
階段に飾られているのは、
リヒャルト・ルクシュ《ベートーベン・フリーズ展のためのニーチェの泉に設置された一対の像》
1902年ウィーンで開催された「ベートーベン・フリーズ展」において、
《ニーチェの泉》とともにメイン・ルームに設置された男女二対の像のうちの一対で、
現存するのはこの一対のみだそう。
昨年、豊田市美術館「クリムト展」で
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-10-11
クリムトが制作した壁画《ベートーヴェン・フリーズ》の
精巧な原寸大複製が展示されてて迫力でしたが、
その展覧会にこの像が設置されていたんですね!
昨年は、クリムト展やウィーン分離派の展覧会が続いて、
コロマン・モーザーやヨーゼフ・ホフマン、ウィーン工房などについて
知ることができたので、あらためて、ここの所蔵品、
すごいの持ってたんだなーって感心することができました。
庭で結婚の(?)写真撮影やってます。
さて、美術鑑賞の後はやっぱりカフェ!
飛騨高山美術館の「ザ・マッキントッシュ・ティールーム」
入口の石膏パネルは、「マッキントッシュの部屋」で展示されていた
ウィロー・ティールームに設置されていた「ウィロー・フリーズ」を
再現したもの(展示室のはオリジナル)
店名どおり、インテリアにマッキントッシュのデザインが
取り入れられています。
照明器具もカワイイ。
注文したのは、美術館所蔵の
エミール・ガレ《花器 フランスの薔薇》を
イメージしたスペシャルパフェ。1,000円(税別)
食べるのがもったいないくらいステキ!!
そして、ショップは、
39(サンキュー)%OFFセールやってたけど、
結局買ったのは、クリアファイル以外は除外品。
(藤田喬平のガラスの器とか、安くなってても買えませんー)
クリアファイルは350円が39%offで213円になってました(税別)
ステンドグラスのペンダント2,000円(税別)
表紙のイラストにひかれて手に取った
鹿島茂「アール・デコの挿絵本 ブックデザインの誕生」
あまりに私のツボ過ぎて買ってしまいました!
2,800円(税別)
多分、イラストはどこかで目にしていたと思うんですが、
ジョルジュ・バルビエ って名前初めて知りました。
そして、バルビエと共に
「アール・デコ四天王」って紹介されている
アンドレ=エドゥアール・マルティ
シャルル・マルタン
ジョルジュ・ルパップ も、覚えておかなくちゃ!
3年後にどんな美術館としてオープンするか、
あんまり変わってほしくないって思うけど‥‥とりあえず、
今回の最終公開、見に行けて良かった。
さて、美術館を出て、まだ11時を少し回った頃でしたが、
特に行くところも思いつかず‥‥高山にある光ミュージアム、
一度度行ってみたかったんですが、新型コロナでまだ休館中だったし‥‥
なので、帰りは高速を使わず、せせらぎ街道の新緑を眺めながら。
途中、道の駅「パスカル清見」でトイレ休憩した時は、
売店はまだ閉鎖してて、自販機のドリンクも売り切れが多かったですが、
明宝の「磨墨の里」はやってて(一部閉まってる店も)賑わってました。
磨墨の里公園を流れる長良川の支流・吉田川がきれい!
美術館へ行ったり、美しい自然の中をドライブしたり、
とても素敵な日でした。まだ油断はできないみたいですが、
こんな日常が戻ってくるといいなぁ。
飛騨高山美術館: http://www.htm-museum.co.jp/
飛騨高山美術館ブログ「ぬぼでこ」: https://htmmuseum.hida-ch.com/
飛騨高山美術館の最終公開を見に行きました。
ルネ・ラリックの噴水やアール・ヌーヴォー、
アール・デコ、そして現代のガラス工芸品の展示を
見たことは前記事に
飛騨高山美術館の最終公開(1)ガラス工芸
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-05-28
ガラス張りの渡り廊下を通って、
19世紀末のヨーロッパ、主にフランス、イギリス、
オーストリアにおける家具・調度品などの工芸作品を
再現展示しているインテリア館へ。
最初の展示室は「ルイ・マジョレルの部屋」
実は前回来た時(2002年6月29日)、
このインテリア館の記憶がないんですよ。
あまり時間がなかったってこともあるけど、
18年前は、ルイ・マジョレルの名前も知らなかったんだろうなって。
2010年に開館したヤマザキマザック美術館で、
http://www.mazak-art.com/
アール・ヌーヴォーのガラスや家具等を見て、
ルイ・マジョレルを知ったって思ってたけど、
それより前にここで見てたんだと。
ヤマザキマザック美術館の4階展示室と
飛騨高山美術館って似てる。どちらもとても私好みです。
ルイ・マジョレルがアール・ヌーヴォー家具における名匠であることに、議論の余地はない。マジョレルはパリの美術学校で学んだが、家業の家具工場を兄弟と共に経営する為に故郷のナンシーに戻った。彼が最初にアール・ヌーヴォー様式を試みたのは1894年頃で、それまでの定番商品であったルイ15―16世紀様式の傑作をコピーした家具と共に発表した。そして数年間でアール・ヌーヴォー様式に主力を移し、事業を拡張していった。
(中略)
ガレが柔らかく薄い色調の木材に染色した果樹木で象嵌細工をするのを好んだのに対し、マジョレルは、堅く濃い色の南洋木材を選んだ。当館では豪華なマホガニー製の「睡蓮」のシリーズを中心に、書斎机、椅子、サイドボード、応接セット、照明器具を展示している。(もらった鑑賞ガイドより)
反対側の壁にはミュシャのポスターも展示してありました。
左《四芸術「ダンス」》 右《モナコ・モンテカルロ》
2002年に行った時のインテリア館の記憶が全くないので、
その時のリーフレットを取り出してみたんです。
右が2002年、左が2020年のリーフレット
ちゃんとマジョレルの部屋、ガレの部屋、マッキントッシュの部屋、
ウイーンの部屋ってあって、こんな私好みの展示があったのに、
何を見ていたんだ? って、あきれたんですが、それより驚いたのが、
リーフレットに載ってる
アルフォンス・ミュシャ《春の夜》って絵!
え?! 今だったら興奮しちゃうと思うんですが、
気が付かずにスルーしちゃったのか? 今も所蔵されてるのかな?
ガラスの展示室はちょっと変化してます。
2002年当時は「ガラスの歴史500年」って展示室があって、
チケットにも使われている
フリードリヒ・エゲルマン《クルム・ゴブレット》1835年
(ナポレオン戦争における連合軍戦勝記念)
なんて作品も展示されてたみたい(これも全く覚えてませんが)
今はアール・ヌーヴォー、アール・デコから現代のガラス作品に
特化した展示になってますね。
今のリーフレット
次が「ガレの部屋」 ガラス工芸で有名なエミール・ガレですが、
製陶や木工芸のデザイナーとしても活躍しました。
鳥のランプも素敵ですし、
置いてある棚の表面には、木の象嵌で植物が表されています。
「ガレの家具は構造や材質よりも表面の装飾効果に重点が置かれている。家具においてはガラス作品以上にジャポニズムの影響が強く表れ、また、植物や昆虫をモチーフとした象嵌が多く見られる」(鑑賞ガイドより)
花(梅?)の枝があしらわれた大きな鏡が印象的。
その前の巨大な蜻蛉が脚になったテーブルは、
(まぁ、私これちょっとグロテスクな感じがして―ガレのガラス作品でもちょっとグロいのがありますよね―どうなのかな?って思うんですけど)
ヤマザキマザック美術館にあったのと同じかな? って思ったら、
ヤマザキマザック美術館のコレクション検索で画像出てきます
http://www.mazak-art.com/cgi-bin/museum/search/search.cgi
ヤマザキ―は4本脚で、これは3本脚ですね。
こちらの鳥のランプも素敵。
ミュシャ《香水「ロド」のためのポスター》が壁にかかっています。
通路を通って次の部屋へ行くと「マッキントッシュの部屋」
モダンです。
チャールズ・レニー・マッキントッシュの重要なパトロンの
一人であるクランストン女史の自邸「ハウスヒル」の
応接室とミュージックルームの境界として設置された
曲線型のスクリーンなんだそう。
はめ込まれたガラスもカワイイ
この空間もモダン!
薔薇のモチーフが使われた照明器具や、
こちらのシャープな形の家具にも薔薇の花のデザインが。
マッキントッシュは私、背もたれが高いハイパック・チェアを
デザインした人くらいの知識しかしかありませんでしたが、
チャールズ・レニー・マッキントッシュは、1868年にスコットランドのグラスゴーに生まれ、世紀末から20世紀初頭に活躍した建築家である。彼は「グラスゴー美術大学」を始め、「ヒル・ハウス」などの個人住宅や「ウィロー・ティールーム」に代表されるティールームをデザインしたが、建築や内装のほかに、家具、テキスタイル、カトラリーなどのデザインでも知られている。晩年には植物画を描く画家でもあった。(鑑賞ガイドより)
飛騨高山美術館のマッキントッシュの部屋は、
「マッキントッシュが描いた「芸術愛好家の家」の図面からダイニングルームを中心に具現化し、さらに彼による他のデザイン作品もまとめて展示」してあるのだそう。
4本のガラスペンダントで飾られた涙型のシャンデリアもモダン。
マッキントッシュがデザインしたティールームの中で最も有名な
「ウィロー・ティールーム」の椅子とテーブル
最後が「ウィーン分離派の部屋」
いかにもウィーンってカンジの(?)黒と白の床!
あ、後ろのステンドグラスがついた仕切りはマッキントッシュのかな?
その前にある豪華な箱は「モーザーがデザインし、クリムトに肖像画を描いてもらった女性マーガレット・ヴィトゲンシュタインとジョン・ストーンボローの結婚記念品としてウィーン工房から贈られた豪華な時計」だそう。
「ウィーン分離派」による、コラー家の別荘のダイニングルームとサンルームのための家具をほぼフルセットで展示しています。(飛騨高山美術館HPより)
壁に飾られているのは、エゴン・シーレが制作した
《第49回ウィーン分離派展ポスター》ですね。
「ウィーン分離派」は、オーストリアにおいてそれまでの贅沢な「リバイバル」様式から脱却し、新たなデザインを試みた芸術家集団です。その多くはオットー・ヴァーグナー、コロマン・モーザー、ヨーゼフ・ホフマンなどの建築家やデザイナーでしたが、グスタフ・クリムト、エゴン・シーレなど近代を代表する西洋画家も所属していました。装飾的でエキゾティックなフランスのアール・ヌーヴォーに対し、シンプルで実用主義的なデザインが特徴です。
奥の椅子は、ヨーゼフ・ホフマン《リクライニングチェア》
通称「座るための機械」ですね! ここも所蔵してるんだ!
豊田市美術館が所蔵してるし、
https://www.museum.toyota.aichi.jp/
昨年、国立新美術館で見た「ウィーン・モダン」展でも展示されてた。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-06-18
この照明器具、なんかカワイイ。
オットー・プルッチャー《花器》
なんとも存在感というか、退廃っぽい(?)雰囲気
(ガラスの映り込みがジャマでスミマセン)
ロブマイヤー社《長方形花瓶「ダフネ」》
階段に飾られているのは、
リヒャルト・ルクシュ《ベートーベン・フリーズ展のためのニーチェの泉に設置された一対の像》
1902年ウィーンで開催された「ベートーベン・フリーズ展」において、
《ニーチェの泉》とともにメイン・ルームに設置された男女二対の像のうちの一対で、
現存するのはこの一対のみだそう。
昨年、豊田市美術館「クリムト展」で
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-10-11
クリムトが制作した壁画《ベートーヴェン・フリーズ》の
精巧な原寸大複製が展示されてて迫力でしたが、
その展覧会にこの像が設置されていたんですね!
昨年は、クリムト展やウィーン分離派の展覧会が続いて、
コロマン・モーザーやヨーゼフ・ホフマン、ウィーン工房などについて
知ることができたので、あらためて、ここの所蔵品、
すごいの持ってたんだなーって感心することができました。
庭で結婚の(?)写真撮影やってます。
さて、美術鑑賞の後はやっぱりカフェ!
飛騨高山美術館の「ザ・マッキントッシュ・ティールーム」
入口の石膏パネルは、「マッキントッシュの部屋」で展示されていた
ウィロー・ティールームに設置されていた「ウィロー・フリーズ」を
再現したもの(展示室のはオリジナル)
店名どおり、インテリアにマッキントッシュのデザインが
取り入れられています。
照明器具もカワイイ。
注文したのは、美術館所蔵の
エミール・ガレ《花器 フランスの薔薇》を
イメージしたスペシャルパフェ。1,000円(税別)
食べるのがもったいないくらいステキ!!
そして、ショップは、
39(サンキュー)%OFFセールやってたけど、
結局買ったのは、クリアファイル以外は除外品。
(藤田喬平のガラスの器とか、安くなってても買えませんー)
クリアファイルは350円が39%offで213円になってました(税別)
ステンドグラスのペンダント2,000円(税別)
表紙のイラストにひかれて手に取った
鹿島茂「アール・デコの挿絵本 ブックデザインの誕生」
あまりに私のツボ過ぎて買ってしまいました!
2,800円(税別)
多分、イラストはどこかで目にしていたと思うんですが、
ジョルジュ・バルビエ って名前初めて知りました。
そして、バルビエと共に
「アール・デコ四天王」って紹介されている
アンドレ=エドゥアール・マルティ
シャルル・マルタン
ジョルジュ・ルパップ も、覚えておかなくちゃ!
3年後にどんな美術館としてオープンするか、
あんまり変わってほしくないって思うけど‥‥とりあえず、
今回の最終公開、見に行けて良かった。
さて、美術館を出て、まだ11時を少し回った頃でしたが、
特に行くところも思いつかず‥‥高山にある光ミュージアム、
一度度行ってみたかったんですが、新型コロナでまだ休館中だったし‥‥
なので、帰りは高速を使わず、せせらぎ街道の新緑を眺めながら。
途中、道の駅「パスカル清見」でトイレ休憩した時は、
売店はまだ閉鎖してて、自販機のドリンクも売り切れが多かったですが、
明宝の「磨墨の里」はやってて(一部閉まってる店も)賑わってました。
磨墨の里公園を流れる長良川の支流・吉田川がきれい!
美術館へ行ったり、美しい自然の中をドライブしたり、
とても素敵な日でした。まだ油断はできないみたいですが、
こんな日常が戻ってくるといいなぁ。
飛騨高山美術館: http://www.htm-museum.co.jp/
飛騨高山美術館ブログ「ぬぼでこ」: https://htmmuseum.hida-ch.com/
アール・デコの<挿絵本> ブックデザインの誕生 (ToBi selection)
- 作者: 鹿島 茂
- 出版社/メーカー: 東京美術
- 発売日: 2015/05/01
- メディア: 単行本
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