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砺波市美術館「錯覚美術館」 [美術]

5月28日(日)、砺波市美術館へ行きました。
「錯覚美術館」という特別展をやっています。
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このチラシ、東京都美術館へ「エゴン・シーレ展」を見に行った時、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2023-04-04
たまたま見つけたんですよ。私、オプアートとか、
目がチカチカするような絵やデザイン、好きなんですよね。
錯視もとても興味あります。

DIC川村記念美術館へ
「ブリジット・ライリーの絵画」展を見に行ったり、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2018-08-27

大垣市スイトピアセンター「北岡明佳 錯視展」に行ったり、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2016-03-03

ブリジット・ライリーとヴィクトル・ヴァザルリ
について書いた記事:
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2010-08-23

チラシ見てちょっと心配だったのが、この展覧会、
2023となみチューリップフェア特別展として
開催されるってことで、子供向けに、
よく知られた錯視を紹介するくらいかなぁーって。
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まぁ、チューリップフェアも行ってみたいので、
となみチューリップフェア: https://fair.tulipfair.or.jp/
フェアの土日祝は混雑するだろうから、期間中の平日に
行けたら‥‥なんて考えてたんですが、行けないままに
過ぎてしまい。展覧会は6月11日(日)までやってるけど、
遠いしなー、なんて迷ってたんですが、思い切って行きました。

我が家を8時半頃に出て、東海北陸自動車道の関ICから、
途中2か所で休憩して、北陸自動車道の砺波ICへ。
砺波チューリップ公園の駐車場に停めたのが11時50分頃。
(駐車場はフェア期間中は有料だし、混雑して停められないことも
あるみたいなので、フェア期間中じゃなくて正解だったかも)

チューリップ四季彩館: https://www.tulipfair.or.jp/
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道をはさんだ向かいに砺波市美術館があります。
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観覧料一般800円を払って入ります。
(チューリップフェア期間中は、美術館のみの入場はできません。
チューリップフェア入場(入場料大人1,300円)で無料)
撮影可!
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入ってすぐに、体感型の作品《大海原》
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乗り物酔いを起こしやすい方、体調がすぐれない方はご注意ください」と
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うねうねと波が動き出しそうですね。

この展覧会は、明治大学研究特別教授の杉原厚吉氏が
作った錯視・錯覚作品が展示されています。
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まずは、よく知られた錯視を利用した平面作品
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カフェウォール錯視で、歪んで見える階段やビル
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グラデーションで輝いて見える錯視
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中央の図形がもぞもぞ動いているように見えます
(北岡のY接合部の錯視)
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UFOが空中をふわふわしているように見えます
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黄色い落ち葉は描かれていないのに
一番上に乗っているように見えます
(カニッツアの主観輪郭線)
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UFOが列ごとにふらふら動いて見えます
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この展覧会で驚いたのが、
杉原厚吉氏ならではの立体錯視

鏡に映ると〇が□に見えます!
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横から見るとこんな形
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4つのダイヤが鏡に映ると、トランプのマークに変身します
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4つのハートがトランプのマークに変身
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スミマセン、私、錯視に興味があったんですが、
杉原厚吉氏のこと知りませんでした。
ロボットの目を開発する研究の中で、不可能図形のだまし絵を立体化する手法を見つけ、立体錯視の分野へも研究を広げてきた。さまざまな不可能立体を創作し、立体錯視アーティストとしても活躍。国際ベスト錯覚コンテスト優勝4回、準優勝2回。(チラシ裏面の紹介文)

国際ベスト錯覚コンテスト2015年度準優勝作品
《変身するガレージ屋根》
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ガレージの屋根の形が鏡に映ると全く違った形に!

国際ベスト錯覚コンテスト2016年度準優勝作品
《丸と四角》
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これは驚きますね!!


5つの丸が、それぞれ別の形に変身
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横から見るとこんな形をしています
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円柱形が星形に変身!
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鏡に映ったら全く違う形に!
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魚が蝶に変身! 波の形も違いますね
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桜の花が蝶に変身!
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《巣に帰る》ハチが鏡に映ると巣に変身します
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横から見るとこんな形をしています
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魚が泳いでいますが、
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反対側から見ると、骨だけになってしまいます
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だまし絵が立体に!?
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スマホで上手く写真が撮れないんですが、
このありえない立体
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別方向から見ると、こんな形をしています
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鏡に映ったら、上半分がなくなっています!
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鏡に映ったら、下にいる鶏が上に乗ってる!
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輪の中の形が消えてます
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2つの方向から見たとき、全く違った姿に見える立体
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立体の中に入ることができます。家族連れが楽しんでいました。
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この立体はこちら側から見ると、母親と女の子
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別の方向から見ると、父親と男の子に見えます
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トリック迷路 いつの間にか高さの違う道に‥‥
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右のモニタには、球が坂を上っていくように見えたりする
動画が映されています。


《交差する葉っぱの14種の変身》
ずらりと並んだ展示台には、
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どれも交差する葉っぱに見える立体が置かれていますが、
鏡に映った形はそれぞれ全く違う14種類の形です
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覗き穴とちょっと違う方向から写したので、
交差する葉っぱの形が少し崩れてますが、
この形が鏡に映るとなぜこうなるのか不思議‥‥
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猫の影がコウモリになったり《ハロウィンのネコ》
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回転する人物の影が男性から女性になったり、
とまっているいる鳥が飛んでいる鳥になったり、

光を当てる方向を変えると影が
ティラノサウルスからプテラノドンに変わったりと
楽しい作品が並んでいました。

図形の前を格子模様が動くと、図形が回転しているように
見える動画も面白かった。



‥‥思い切って来てよかった。面白かった!!

受付横のコーナーで、杉原厚吉氏の本が売られていたので、
こちらを購入
「脳がだまされる奇妙な世界を
 楽しむ・解き明かす・つくりだす
 新錯視図鑑」1,760円(税込)
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いろいろな錯視を誰がいつ発見したかなどが書かれていて
勉強になりました。そして、錯視の効果を利用した事例、
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ミカンはオレンジ色のネットに、オクラは緑色のネットに
入れてあるのは、色が格子の色に近づいて見える
ムンカー錯視の効果を利用しているって知りました。
(チラシ表面に使われているカメレオンの体の色は同じなのに
黄色の格子が前にあると、黄色かかって見え、
紺色の格子が前にあると、濃く見えますね。
これも、ムンカー錯視)

だまし絵立体が作れる紙工作キットもあったけど、
作るのが面倒(^^;>なので、こちらの
変身立体を購入 935円(税込)
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鏡に映ると箱の中の4つの円柱が、1つの円柱になってしまいます。



砺波市美術館エントランスホール
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ここにも杉原厚吉氏の錯視作品が置いてありました。
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「錯覚美術館」のチケットで2階の常設展示も見られる
とのことで (写真撮影可でした)

常設展示室3: 清原啓一(1927-2008)
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鶏を描いた色鮮やかで力強い油彩画が展示されていました。
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畳の間もある常設展示室1 では、工芸の秀作が並んでいました。
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新敷孝弘《乾漆筥 燦》1988
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高瀬孝信《截金飾箱 花の城閣》1996
截金(きりかね)の金箔、プラチナ箔の精緻な文様
キラキラしてとても素敵!
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織田定男《記憶の情景》2014
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得地秀生《太古の国から》2013
梻(しきみ)の木彫作品
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常設展示室2: 下保昭(1927-2018) の日本画
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下保昭《黒部幻瀑》1998
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下保昭《知床夕照》1997
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3階のテラスからの眺め
砺波チューリップ公園の五連揚水水車が見えます。
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3階のすみっこにあった彫刻作品《家族》
(すみません、作者名読み取れません)
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反対側の展望室からは、立山連峰が望めるとのことですが、
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ちょっと曇っているみたい‥‥
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水が張られた田んぼも見えます。
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美術館の横にある広場のふわふわドーム
子どもたちが遊んでいました。
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砺波と言えば、散居村で有名ですね。
散居村の説明と写真パネルがありました。
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美術館のテラスから見えた「日本一の五連揚水水車」
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水車の両側に220個の柄杓をつけて、
1秒間に22.3リットルの水を汲み上げているそう。

迫力です。

砺波チューリップ公園のチューリップタワー
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さて、この後どうしようかと、いくつか富山の観光地も
調べてきたんですが、運転して帰ることを考えると、
あまり疲れたくないので、
隣にある道の駅「となみ野の郷」で買い物などした後、

さっき見た散居村の写真パネルで、散居村展望台のことを
知ったので、それくらいならいいかって。

カーナビの案内で車を走らせたけど、山の中の細い道を
結構走って、えー?まだ着かないの? ってちょっと不安に
なった頃に到着。
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展望台に上ると、
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砺波平野の散居村が見渡せます。
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ちょっと霞んでいるのが残念ですが、
座敷林に囲まれた家が点在しています。
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砺波市美術館: https://www.tonami-art-museum.jp/









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