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ミイと暮らして [猫]

去年の9月7日に猫のタビが19歳で死んで
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2023-09-15

11月22日に新しい猫「ミイ」をもらってきたんですが、
猫の日々が戻りました
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2023-12-10

まー、それからというもの、我が家は
ミイにひっかきまわされております(^^;

息子も、こいつはタビにそっくりだけど、
性格は全く違うなーと。

タビは老齢だったこともあり、近年は
ほとんど猫ベッドで寝てばかりだったのに、

ミイはとにかく動きまわる、遊ぶ、食べる、鳴く!

高い棚にも飛び上がるし、
じゃらして遊べ
キャットフード、特にちゅーるをくれ
と、鳴いて要求します。
とにかくよく食べるんですよね。

もらってきた時は、3kgくらいだったのに、
11月22日撮影
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12月25日、こんなに大きくなりましたと
報告するために撮った写真。この時4kgくらい
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12月26日撮影
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2024年1月1日撮影
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1月2日
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掃除機をかけると、逃げたタピと違い、
猫と掃除機
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2009-09-21

向かってきます。遊ばせてくれると思ってるのか?
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鉢植えに水をやると、こぼれた水にじゃれるし、
鉢の土で遊ぶ。
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その足のまま家の中を動き回るので、
あちこちに足跡がつく(怒)

それを雑巾で拭いて戻ったら、
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バケツがひっくり返されていましたww
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1月12日、動物病院へ連れて行って、
ワクチン接種と、去勢手術の予約をしました。
この日、体重4.2kg

3階のベランダで遊ぶミイ 1月23日撮影
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去勢手術の前日、立派な(?)タマタマを記念撮影(^^)
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1月26日去勢手術
ついでに、マイクロチップを装着させました。
(なにしろ前科がありますからね!)
猫白血病ウイルス抗原/猫免疫不全ウイルス抗体検査、
心臓バイオマーカーNT-proBNP検査、
血液検査もしてもらい、
胆嚢、肝機能の数値が高めだけど、ほぼ問題なし
と、診断してもらいました。

翌日迎えに行くと、病院中に響き渡るような
大きな声で鳴いてました(^^;
この日、体重4.7kg。2週間で0.5kg太ってる!

去勢手術をすると太りやすいので注意とは言われたけど
相変わらずの食欲で‥‥またこっちもあげてしまうんだけど(^^;;

エアコンの上に乗ってヤシの葉っぱにじゃれるミイ
じゃれるだけでなく、葉を食べて毛を嘔吐しているみたい。
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2月4日撮影
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2月5日 プリンターから紙が出てくるのが面白いらしい。
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2月10日 3階のベランダの手すりに乗るのはやめてほしい
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2月14日 とにかくじゃれるのが大好き!
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2月17日
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ミイは水に濡れるのをそんなに嫌わないんですよね
風呂に浸かっていると、必ず入って来て
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お湯に手を突っ込んできます
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‥‥そのうち落ちるな、こいつは。


3階のベランダから、向かい(といってもかなり遠い)の屋根に
とまっている雀が気になるようで、尻尾をフリフリしています。
https://youtube.com/shorts/8SX2pbvXnOs?si=YsnB7-JN8TZkheZv

タグ: ミイ
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愛知県美術館「コレクションズ・ラリー」周辺 [美術]

1月21日(日)、愛知県美術館で
「コレクションズ・ラリー」展を見て、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2024-02-12

大嶽恵子《情報の石》1984年 が展示されている
ラウンジに戻って、
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コレクション展(2023年度第4期)へ。

前室1 木村定三コレクション 修復報告 環頭大刀柄頭
調査によって、6世紀前半の朝鮮の制作品であることが明らかになった《単龍環頭大刀柄頭》の保存処理後はじめての公開です。追加調査による新知見と共に展示します。

「コレクションズ・ラリー」第4章でも思ったけど、
木村定三コレクション、すごいの持ってますよね。

まー、レポートとか、私が見ても
難しくてよくわからなかったけど(^^;>


展示室4・5 女性のアーティストのコレクション
令和5年度新収蔵作品を含む、若手から中堅の女性アーティストのコレクションのみで構成します。

「コレクションズ・ラリー」第2章と通じるような展示

松川朋奈
左より、
《I remember only that you were wearing a blue shirt that day》2023年
《Time passes even if I'm not here》2023年
《I decide for myself 2》2023年
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油絵なんだ! 写実さにも驚くけど、
濃密でねっとりした描写に
なんかドラマのようなものを想像してしまう‥‥


あ、平面作品だけど、この赤い糸は!
塩田千春《Endless Line》2017年
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国際的に活躍する塩田千春
「あいち2020」で、尾西の旧織物工場に赤い糸を張り巡らした
壮大なインスタレーションは迫力でした!
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-11


左より
大和美緒《under my skin》2021年 (2点とも)
蜷川実花《花瞬く光》 (2点とも)
塩田千春《Endless Line》2017年
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展示室の一角に青いダンボール箱が積まれています。
ダンボールには世界地図が印刷されています。
林 玲翔さんのインスタレーション《world》2023年
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平面の世界地図はよく見るけど、
球体の地球を平面に変換させているわけで、
北極や南極に近づくほど面積が大きく表示されてしまいます。

そして、日本人は日本が真ん中にある
世界地図を見慣れているけど、
欧米では大西洋が真ん中にある地図が普通なので、
日本を「極東」って呼ぶのが理解できます。
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丸い地球が平面の地図になり、
ダンボール箱に印刷されて四角になり、
積み上げられたり、台車で運ばれたりしています。
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左 山崎雅未《Buildings》2023年
街の明かりがキラキラしているようで素敵。
右 田島美加《Art d'Ameublement (Asilo de la Paz)》2023年
アクリル板の内側に色が付けられているので
表面がツルツルした質感になっています。
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このコーナーの作品、ほとんどが
(13作家24作品のうち、9作家14作品)
令和5年度新収蔵作品 牧廣美氏寄贈!


奥のコーナーに行くと、おぉ! なんか面白い!!

天井から吊り下げられているのは、
西條茜《甘い共鳴》2021年
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人がぶら下がっているようにも見える
突起には穴が開いていて、
中の空洞はつながっているので、
(陶の作品は焼成のために空洞でなければならない)
それぞれの穴へ息を吹き込み、音を出す
パフォーマンスも行なわれたそう。
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布に刺繍の作品は
竹村京《The books in K.T.’s bookshelf and foreign book》2019年
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祖父の本棚とドイツで見た本棚を組み合わせたベースに、
薄い布を被せて、本の刺繍を施しています。


展示室5へ進むと、

エミコ・サワラギ゠ギルバート《ニア・ベイⅠ-Ⅳ》2003年
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2020年度第3期コレクション展 でも展示されていました
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-11-24

鉛筆の線で塗りつぶされたようになった画面には、
アメリカの地図――ネイティブアメリカンの部族名が書かれている
が書かれているのがわかります。
「ニア・ベイ」はアメリカ合衆国本土の最西北端にある場所で、
先住民の居住地であるそう。
そこのレストランのテーブルに置かれていたマットに、
闇と明かりをドローイングしているとのこと。
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三瓶玲奈
左《色をほどく》2022年 右《色を見る》2022年
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花や果物? の色や形が解体されて再構築されたような
型板ガラスを通して見たような、キラキラしたところが素敵。


天井からぶら下がったスクリーンのような作品
古川あいか
左《失った色-2》2021年 右《構成-30.8》2018年
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透過するキャンバスを用いているので、
壁に影が映るのも面白い。
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川内理香子
3点のドローイングと、油彩作品《Cook》2022年
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分厚く塗られた絵具はひっかかれたり、
「BREAKFAST」とか「DINNER}と書かれたりしています。
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「食」をテーマに制作しているそうだけど、
楽しい食ではなくて、動物などの外部のものを
人間の内部に取り込まないと生きていけないという
違和感や不快感を表現しているのだとか。


展示室5 の奥は、
前回の「安井仲治」展のコレクション展の時と同様に
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2023-11-18

愛知県美術館が誇る名品の来歴が紹介されていました。

ジョアン・ミロ《絵画》1925年
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制作から10年以上過ぎた1936年(あるいは1938年)に、
スウェーデンのヨースタ・オルソンに購入された。
彼は、1908年ロンドン・オリンピックの金メダリストで、
1909-18年のあいだ理学療法士としてパリに滞在した際に同地の美術に接し、1918年にフランス美術を扱う画廊をストックホルムに開設しました。その後、本作は1939年にスウェーデンの画家ラグナル・サンドベリによって購入され、1948年に同じくスウェーデンの建築家スヴェン・バックストロムに引き継がれました。(キャプションの解説より)


ポール・デルヴォー《こだま(あるいは「街路の神秘」)》1943年
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エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー《日の当たる庭》1935年
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 ドイツ表現主義を代表する画家として活躍したキルヒナーは、第一次大戦への従軍中に精神を病み、1917年にスイスに移住しました。以降、同時代の美術動向からは距離を取って、独特の色彩感覚でスイスの雄大な自然や身の回りの風景を描いていきました。本作に描かれたのは、1935年にバーゼルに滞在した際に、宿泊したホテルの窓から見た中庭の風景です。(後略 キャプションの解説より)

 本作は制作からまもなく、カルロ・ボスハルトという人物によって購入されています。彼はおそらく、キルヒナーの友人で文学者のヤコブ・ボスハルト(1862-1924)の息子であると考えられます。(後略 キャプションの解説より)
第一次大戦後の数少ない支援者だったと。


ニコラ・ド・スタール《コンポジション》1948年
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 ロシアに生まれ、フランスで活動したド・スタールは、第二次大戦後のアンフォルメルをはじめとするパリの抽象絵画の展開のなかに位置づけられる画家です。1950年代前半に制作された、パレットナイフを用いた色鮮やかで抽象的な風景画が良く知られますが、本作はそうした作品が制作され始める直前の作品です。(後略 キャプションの解説より)

 1946年にパリの画商ルイ・カレに見いだされたことによって、それまで不遇の時代にあったド・スタールは高い評価を得ました。またニューヨークの市場に通じていた画商テオドール・シェンプによって、彼の作品はアメリカへと渡っていきました。本作は、ピッツバーグの実業家で大コレクターだったジョージ・デイヴィッド・トンプソン(1899-1965)の旧蔵品です。1959年に彼は600点以上のモダンアートの収集品を、ピッツバーグのカーネギー美術館へ寄贈しようと計画しました。しかし同館はこれを拒否し、現在彼の収集品はアメリカ各地のほか、スイス、ドイツの美術館、そして当館に所蔵されています。(キャプションの説明)

‥‥うーん、せっかくのコレクションが散逸してしまった~~
まぁ、おかげでここで見られるんですけど。


今回の展示はここで終わり。入口に戻って出ました。


この日は「コレクションズ・ラリー」のトークを聞くために、
私にしては朝早く家を出たので、お腹が空いて
10階のウルフギャング・パックでパスタランチをいただきました。
サラダが付きます
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今週のパスタ
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セットのドリンク(コーヒーを選びました)はおかわりできるので、
スイーツのフランボワーズソルベを追加注文♡
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合計1,850円(税込)でした。


美術館のハシゴしようかなーとも思ったけど、
お腹いっぱいになったし、あまり動きたくなくて、
8階で、名古屋学芸大学の卒業制作展やってたので、
無料だし、ちょっと見て行こうかなって。

デザイン学科 と 映像メディア学科 がありましたが、
デザイン学科の卒展へ入場
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今はデジタル技術もあって完成度高いですね!!
面白かったです。
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石について研究してたり、
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家紋についての考察
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ぬいぐるみの形や素材を変えて試作
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八角形のタイポグラフィ
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レトロなもの(ルーズソックスとか、写るんですとか、
ラジカセとか‥‥)について
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白アリにとっては「ふつうの家」のご飯は、
「たてもの」が「たべもの」
いろんな生き物にとっての「ふつうの家」とは?
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‥‥他にも面白かったり感心したりする作品がたくさん
ありましたが、最終日で鑑賞者が多くいたりして
写真が撮れませんでした。


帰りは、地下鉄桜通線「久屋大通」駅へ。
セントラルギャラリーでは
(社)日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)愛知の
‘YELL’ポスターが展示されていました。
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愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/

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愛知県美術館「コレクションズ・ラリー」 [美術]

1月21日(日)、愛知県美術館へ行きました。
「コレクションズ・ラリー」展 が開催されています。
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愛知県陶磁美術館のコレクションと
愛知県美術館のコレクションの中から、
両館の学芸員4人が
それぞれ独自の視点でテーマを立てて紹介する展覧会

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愛知県陶磁美術館が休館中(2025年4月に再開予定)だからこそ実現したこの企画

両館の「コレクションを合わせると、その数は17,000件以上

同じ愛知県立の美術館同士ですが、意外にもこのように大きな規模での共同企画を行うのは初めてのこと
(チラシ裏面の文より)

なんだそう。でもまぁ、チラシも含めて、
(表面は今時珍しい2色刷り!)
なんかジミな展覧会だな‥‥って気も(^^;

1月16日(火)に始まった展覧会(~4月14日(日)まで)
わりと早いこの日に行ったのは、
この日の11:00-12:00 にトークラリー(学芸員による展示説明会)が
あったから。

11時に愛知県美術館へ行こうと、私にしては早い9時半頃に
家を出ました。愛知県美術館には11時10分前くらいに到着。

愛知県美術館と陶磁美術館の学芸員さんが1人ずついらして、
トークラリー参加者と共に展示会場へ。

私、最近かなり耳が遠くなってきたので、
学芸員さんのお名前とか聴き逃していることも多いし、
以下、聞き違いや記憶違いもあるかもしれません。
(それに半月以上前のことだしー)

会場の入口には一対の狛犬が置かれています。

瀬戸窯《御深井釉狛犬》江戸時代(18-19世紀)
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これ、向かって右の口を開けている方は獅子で、

左の口を閉じている方は角があって、こちらが狛犬
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なんですが、2つを合わせて狛犬と呼んでいるとのこと。

狛犬は、その背後にあるものを守るってことから、
今回の展覧会の入口や、各章の入口に置いたそう。
狛犬っていうと、神社の境内の石製のものを思い浮かべますが、
愛知県陶磁美術館にはたくさんの陶製狛犬が
コレクションされているんですね。

私が2020年11月に愛知県陶磁美術館に行った時には、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-12-09
西館に陶製の狛犬がたくさん展示されていました。
(今は移動したみたいですが)
陶製の狛犬は神社へ奉納するために作られた
小ぶりなものが多いとのこと。

トークラリー参加者の方からシーサーとの違いを質問されて、
沖縄のシーサーは獅子で中国から伝来したもの

狛犬は「こま=高麗」ということから、中国から朝鮮に伝わって
伝来したために「こまいぬ」と呼ばれるようになったのではないかと。
角があることから、一角獣も入っているかもしれないと。

展示室3は、イントロダクションとして、この狛犬の他、
展覧会の4章から各1点ずつが展示されていました。

縄文土器《深鉢》縄文時代中期(紀元前3000~2000年頃)
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久野真《鋼鉄による作品 #272》1975年
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次の展示室2 へ、狛犬の間を通って入ると、
第1章 JOMON
日本のやきもの史上、最古にして最大の人気を誇る縄文土器。その造形のどんなところに人々は惹きつけられるのか、土、形、紋様などの視点からその魅力を探りつつ、共鳴する作品とともに楽しみます。

ってことで、愛知県陶磁美術館所蔵の縄文土器が展示されています

縄文土器《深鉢》縄文時代中期(紀元前3000~2000年頃)
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縄文土器《双耳深鉢》縄文時代中期(紀元前3000~2000年頃)
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縄文土器《円筒深鉢》縄文時代前期~中期(紀元前3000年頃)
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岡本太郎が縄文土器の美しさを絶賛して、
それまで歴史的資料として見られていた縄文土器が、
美術的に見られるようになったわけですが、
これらの縄文土器、日常使いにもしていたようで、
なぜこんな魅力的な装飾がついているのか、
いまだによくわかっていないとか、

縄文土器にもこんな鮮やかな色がついたものもあります と
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左《注口土器》縄文時代晩期(紀元前1000年~紀元前500年)
右《朱彩浅鉢》縄文時代晩期(紀元前1000年~紀元前500年)


縄文土器とこんな絵が並んでいるのがいい!!
アメデオ・モディリアーニ《カリアティード》1911-13年
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《土偶》縄文時代晩期(紀元前1000~紀元前500年)
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土偶はあまり見つからないので、とても貴重だとか。

ほとんどがどこか壊れていたり、ばらばらに破壊されていたりで、
たとえば体の悪いところを撫でて穢れを移すような儀式に
使われたのかも と。
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撮影可・不可、SNS投稿可・不可がそれぞれの作品毎に表示してあり、
展示室の真ん中にあった巨大な作品
岩村遠《Neo Jomon:Haniwa -Majin-》2020年
すごく良かったけど、撮影不可で残念。

撮影可でもSNS不可の作品は、
間違ってアップしてしまうといけないので撮影しませんでした。

淺井裕介《その島にはまだ言葉がありませんでした》2019-2020年
土で描かれた巨大な絵。縄文土器と並んでいてとても良かった。
(チラシ裏面にも縄文土器と並んでいます)


振り返っているような姿がユニークな狛犬
瀬戸窯《御深井釉鉄釉狛⽝【愛知県指定⽂化財】》1749年
もしかしたら、左右逆かもしれない。かなり自由に作っている と。
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の間を通って、

第2章 うーまんめいど
映像作家・出光真子の著書『ホワット・ア・うーまんめいど』に着想を得たこの章では女性作家による作品を特集します。また、近年の両館の新収蔵作品も展示いたします。

この章を担当した愛知県美術館の学芸員さんが解説してくれました

2つのモニタに映し出されている映像は、
出光真子《アニムス Part1》と《アニムス Part2》どちらも1982年

出光真子さんは、出光興産の創業者の娘で、
サム・フランシスと結婚していたこともある映像作家
主婦の日常を写した映像に、彼女の内面を表す(?)男性人物が
重なります。

うーーん、チラッとしか見てない(音声も聞いてない)けど、
なんか古いバラエティ番組の映像みたいなカンジで‥‥

小形こず恵《染付鉢「酔芙蓉」》2021年
繊細な形とブルーとピンクの色づかいが素敵
キャプションに付けられたキャッチフレーズ(?)がいい
うつわにうつる花びらの色
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あっ、昨年秋に岐阜県現代陶芸美術館で大規模な個展を見た
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2023-10-25
三島喜美代《「Package」》1971/1973年
このピカピカ光る作品、陶でできているんですね。
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この作品面白いなぁ!
高橋皓子《地衣のシリーズ》1979年
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木綿と綿で作られた柔らかな形の中から、
内臓を思わせるような赤い布がはみ出しているのが
ちょっとドキッとします。

高橋皓子《行間》1981年
麻布で作られているんですね
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トークラリーを聞かなかったら、陶器の置物ね、くらいの印象で、
じっくり見ることはなかっただろう作品。
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月谷初子《置物・人形》1915-30年頃
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日本で最初期に洋風彫刻を学んだ月谷初子(1869-1945)
彼女は12歳の時に、工部美術学校でラグーサに学んだ彫刻家・小倉惣次郎に弟子入りしました。やがて初代宮川香山に師事して陶彫に技術を身に付けます。その技術を活かして全国の窯場を渡り歩いた後に、1929年から名古屋の御器所で窯を開きました。
(キャプションの説明より)
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宵越しの金は持たないみたいな奔放な性格で、
波乱万丈の人生を送ったみたい。

へー、こんな女性作家がいたのねと、興味深く聞いていたら、
ここで予定時間(11:00-12:00)となって、トークラリー終了。

トークラリーは、この日の他、2月10日(土)、4月6日(土)の11:00-12:00
3月8日(金)18:30-19:30にも行われます。


この幻想的で鮮やかな色使い、面白いなーってキャプション見たら、
作家名に「ノロ燐」と
左《胎芽その刻印》1964年 右《胎芽とその兇星の寓話》1966年
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ノロ燐《胎芽供養堂》1964年
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あー! これ、2016年の岐阜県美術館「第8回円空大賞展」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2016-02-15
円空賞を受賞されていて、
60年代アングラっぽい雰囲気が強烈な印象だった方!! って。
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愛知県美術館に収蔵されたんですね!(令和4年新収蔵作品)


そしてこちらも強烈なインパクト!!
前本彰子《Silent Explosion──夜走る異国の径》1988年
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面白い形!!
横田典子《ツチ・ビト−輪−》2021年
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名和聡子《BOY》2009年
巨大な顔写真かと見たら、アクリル絵具で描かれた作品!
そして、この顔は作者自身の顔を男子に変えて描いたんだそう。
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第3章 ハードロック/ヘヴィメタル 
硬い岩と重金属をあえて直訳したこの章では、文字通りゴツゴツした物質感や、重さや硬さなどを想像させる作品が並びます。

狛犬の間を通って長く伸びる作品
(キャプションを確認してこなくて、出品リスト見てもどれだか??(^^;;
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杉浦康益《陶による岩の群》1991年
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これ、石ではなく陶でできているんです。
同じ形が並ぶ違和感
愛知県陶磁美術館や岐阜県美術館の庭にも、
杉浦康益の《陶による岩の群》がありますね。
(岐阜県美術館は《陶による石の群》って作品名でした)

久野真《鋼鉄による作品》1982年
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中村錦平《華麗ニシテ虚言》1991年
このゴテゴテ感、面白~い!
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第4章 祈り
展覧会を締めくくるこの章では、仏教美術や墓の副葬品などを通して、作品に込められた祈りや死後の世界に対する人々の想いについて考えてみます。

瀬戸・美濃窯《鉄釉狛犬【愛知県指定文化財】》江戸時代(18-19世紀)
の間を通って第4章へ
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中国《如来三尊仏龕》北魏時代(6世紀)
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これ、愛知県美術館木村定三コレクションなんですが、
知識がない私が見ても、なんかスゴイ‥‥って
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第4章で展示されているものの半分くらいが
愛知県美術館の木村定三コレクション!
あらためて、すごいの持ってたんだなって。

こちらも木村定三コレクション
朝鮮《童女立像》朝鮮時代(15-19世紀)
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死者を供養するために作られた、
ハスの花を持つ童女像
穏やかな表情に癒されます

《獅子・狛犬像》室町-桃山時代(16世紀)
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こちらも木村定三コレクション。木造
トークラリーを聞いたおかげで、
左が角がある狛犬で、右が獅子だとわかる!

《神将形立像》平安時代(12世紀) 木村定三コレクション
十二神将の中の一体。
十二神将は、古代インド神話に登場する神々を仏教に取り入れた仏「天」に属し、
薬師如来に仕えていて、甲冑を身にまとい、悪鬼を踏みつけています。
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《菩薩立像》飛鳥時代(7世紀) 木村定三コレクション
小さくてかわいらしい仏様、だけど
国内でも古い飛鳥時代の仏像」(キャプションより)
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左 《須恵器 双耳壺》奈良時代(8世紀)
右 猿投窯《灰釉短頸壺【愛知県指定文化財】》平安時代前期(9世紀)
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どちらも愛知県陶磁美術館所蔵の古い壺
骨壺に使われたのかもしれないと。

《須恵器 突帯刻文壺》平安時代後期(11世紀)
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《鬼瓦》統⼀新羅時代(7〜10世紀)
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猿投窯《灰釉多口瓶【重要文化財】》平安時代初期(8世紀末)
中心の口を囲むように、四つの口が肩につけられた奇妙な形の壺。
仏教に関連する祭祀道具だと考えられる。定かではないが、
五つの口に花を生けて供えたのかも と。
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SNS不可で残念だけど、
熊谷守一《観世音菩薩》1940年 木村定三コレクション
は、思わず笑っちゃう程いい!!(チラシ裏面右下)

珠洲窯《五輪塔》鎌倉時代(13世紀)
能登半島地震で大きな被害があった珠洲には、
12~15世紀に珠洲窯があったんですね。
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スマホでQRコードを読み取り、五輪塔の構造がわかるCGが見られました

湖西窯《五輪塔形経筒外容器【重要文化財】》平安時代末期(久安2年:1146)
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会場出口にも狛犬が置かれています。
瀬戸・美濃窯《御深井釉狛犬【愛知県指定文化財】》江戸時代(18-19世紀)
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あ、会場の入口前にあったこちらの作品
石ころが積み上げられている のではなくて、
チラシが固められてできているんです!
大嶽恵子《情報の石》1984年
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コレクションズ・ラリー展、4つの章それぞれ違う味わいで、
面白かったです。私は縄文土器の第1章も良かったけど、
第2章 うーまんめいど の作品が新鮮でインパクトあって
面白かったなぁ!!

この展覧会、観覧料がなんと一般500円という安さ!!
(高校・大学生300円 中学生以下無料)
これでコレクション展も見られるんですよ!
とてもお値打ちです。

コレクション展のことは次の記事で書きます。

愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/

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