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刈谷市美術館「野口哲哉展」 [美術]

9月26日(日)、高浜市やきものの里かわら美術館へ行き
「ボン・ヴォヤージュ!」展を見たことは前記事に。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-09-30

私にしては早い時間に家を出たので、見終わって、
名鉄「高浜港」駅に着いたのが15時頃。
フツーの主婦なら、家に帰るのに時間もかかるし、
これで帰るところなんですが、

時間あったらついでにここ寄ろうって考えてたんですよ。
刈谷市美術館。 9月18日(土)から
「THIS IS NOT A SAMURAI
 野口哲哉 展」をやっています。
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NHK「日曜美術館」アートシーンで
野口哲哉を知って、面白い作品を作る人だなぁって。
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「高浜港」駅のある名鉄三河線の「刈谷」で降りて、
徒歩10分程度で行けるから‥‥見れるかなと。

刈谷市美術館は、2016年10月に
「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」見に行って以来
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2016-11-03

今回で4回目の 刈谷市美術館
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入場料一般1,000円払って入ります。(学生800円 中学生以下無料)

第1章 鎧の中へ

最初に展示されていた《作者弐拾四歳寿像》2004年
古い絵かと見たら、甲冑をつけた作者の自画像

人物や鎧がとてもリアルにできているなって見たら、
足にスニーカーを履いていたり、
赤いソファで寛ぐ鎧を着た人物など、
時代考証に厳密ではなくて、
「なさそうで、あるもの」と
「ありそうで、ないもの」が混在しています。
思わず笑みがこぼれてしまう。


第2章 仮想現実の中で

シャネルのマークがついた鎧を着た人物とか

第3章 鎧を着て見る夢

昆虫標本のように、小箱に鎧を着た人物が
綿の上に収められ、ラベルも貼られています。
彼らは眠っているのか? 死んで標本にされてるのか?


2階の展示室へ上がると、
第4章 別世界旅行

ヨーロッパの古典技法で描かれた鎧姿の人物たち。
《 17C ~音楽の寓意~フェルメールに基づく》2017年 (チラシ裏面2段目左)
フェルメールの、
今年1月に大阪の国立国際美術館で見た
「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」に来てた
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-01-15
《ヴァージナルの前に座る若い女性》ですね!

スマホを見る人物の顔が光に照らされている
《 21st Century Light Series ― The Tap ― 》2020年
 高松市美術館蔵 (チラシ裏面上段左から3番目)
は、ろうそくの光に照らされた人物を描いた西洋絵画や
近代日本の洋画を思い出させます。

鎧兜の人物がリアルな立体感のある西洋絵画で描かれるのは
古さと新しさが混じったカンジで面白い。


第5章 鎧を纏うひとびと

鎧を着た人物たちが戦隊レンジャーのような決めポーズをしている作品とか、
(若いイケメンではなくてちょっとくたびれたおじさんっぽいのもイイ♡)

そして、第5章後半の展示がされた展示室内は写真撮影可!!!
(以下、タイトルはわかる範囲で)

《 BIAS 》2019年
立派すぎる兜と悩める男のギャップが面白い。
素足の指とか、とてもリアルだなって。
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先輩作家である天明屋尚(てんみょうや ひさし)さんとのコラボで
制作した作品とのこと。
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《 Thing of the operation 稼働する事 -Engineering Armour 工学の鎧- 》
2010年
芝浦工業大学とのコラボでデザインした「工学の鎧」
鉄や革といった素材を軽量プラスチックに置き換えたものとのこと。
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《 AD17 初 ~海洋生物の兜~》2017年
こんな兜もありそうだなって思うけど、海洋生物のデザイン?
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《 Grand Helm & Cheap Japanese 》2019年
兜マニア(?)のオタク、みたいな? ヨレヨレのジーパンがリアル。
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《 POCKET 》2017年
ポケットに手を入れた男。鎧の時代にポケットはあったのか?
くたびれた男の表情は、鎧を着ているってだけで、
現代人と変わりない。そして、昔の人も
合戦の合間にこんな表情をしていたのではないかなと思ったり。
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《 Conves mirror 凸面鏡の画像》2020年
パルミジャニーノの《凸面鏡の自画像》を基にした絵ですね。
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チラシ表面に使われている
《 WOODEN HORSE 》2020年 高松市美術館蔵
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《 ONE'S SOME LIE 》2019年
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《 cheap wings 》2019年 秋水美術館蔵
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《 TRANSMISSION ~ジャーマン・スペシャル~ 》2017年
スニーカー履いてるww
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《 Armoured Dream 》2015年
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これイイな~! 展示室の壁にハートを描く武者
《 Clumsy heart 》2018年
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《 THE RED MAN 2013 》2013年
消防士の制服のデザインに取り入れてもいいんじゃないか(^▽^)
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少し前まで結構混んでいた展示室が空いてきたなって、
気が付いて時間見たら、16:40過ぎ!
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茶室にも展示があるってことで、そちらも見たいと、
残念だったけど、ショップと映像をトバして、

茶室・佐喜知庵
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コロナのため、呈茶は当面中止とのこと。
お庭から回ると、
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茶室のにじり口から、ホログラムシートに浮かび上がる
ブランコにのる後姿の武将
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新作インスタレーション
《ニュアンス ~水野勝成の見た夢~》2021年
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水野 勝成(みずの かつなり)は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての武将・大名。三河国刈谷藩主、大和国郡山藩主を経て備後国福山藩初代藩主となる。(Wikipediaより)

私、初めて知りましたが、乱世に波乱万丈の人生を送った、
長寿(当時の88歳はスゴイ)の刈谷出身の武将・大名なんですね。

「ニュアンス」ってタイトル(絵にもマンガっぽい字で書かれてる)は
どういう意味かな? ブランコに乗って何想ってるのかな?


この展覧会、2021年
2月6日(土)~3月21日(日) 高松市美術館(香川)
4月15日(木)~6月13日(日) 山口県立美術館(山口)
7月3日(土)~9月5日(日) 群馬県立館林美術館(群馬)
と巡回してきて、ここ、
刈谷市美術館で
9月18日(土)~11月7日(日)の開催とのこと。


「野口哲哉 展」公式サイト: https://noguchitetsuya2021.exhibit.jp/
刈谷市美術館: https://www.city.kariya.lg.jp/museum/
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