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あいちトリエンナーレ2019(7) 豊田市駅周辺・喜楽亭 [美術]

あいちトリエンナーレ2019の会期は終わりましたが、
ブログがなかなか書けない私のレポートはまだ続きます。

あいちトリエンナーレの豊田市エリアに初めて行ったのは
8月25日(日)、名鉄で「豊田市駅」に着くと、
駅下にインフォメーションがありました。
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インフォメーションのすぐ裏側にあるのが
【T01】トモトシ《Dig Your Dreams.》
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空き店舗と思われる会場のドアを開けると、そこは
発掘現場のようになっています。
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この穴、トヨタのマークのようです。

スクリーンには、この現場の発掘(?)をしている
豊田市民が参加したワークショップの様子が映されています。

棚に置かれているのは発掘された品のように置かれた
ガラクタ(ビンの破片だとか、鉄パイプ?とか)が
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こちらのモニタには豊田市の昔の街並みが映されています。
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作家の、この豊田市駅に降りて、トヨタという大企業の町なのに、
(「挙母市」という名称がトヨタ自動車から「豊田市」になった)
駅前にトヨタの看板がないのは意外だった みたいな言葉が
貼ってあったのには、私も初めて豊田に来た時に感じました。

作家は、地域を調査する過程で、日本で一番大きな企業城下町である 豊田市のまちの中に、トヨタ自動車関連のロゴマークや広告が、 実は少ないということに気がつきました。それでも町の歴史や経済、 住民の生活などを調べてみると、どんなところにも トヨタ自動車に関連する事項が出てきてしまうという事実を掘り当て、 それが本作品のアイデアの根源になっています。
(あいちトリエンナーレHP https://aichitriennale.jp/artwork/T01.html)


駅ホーム下の空き店舗に展示されているのが
【T02b】小田原のどか《↓ (1946-1948) 》
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暗い空間のむき出しの地面に、矢が突き刺さったような
不思議な形の造形のネオンが設置されていてインパクトあります。
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この印象的な造形は、長崎の爆心地に建てられていた矢形標柱を
モチーフにしているそうで、そんな解説や公共彫刻についての
考察が隣のスペースに展示されています。
【T02a】小田原のどか《↓ (1946-1948 / 1923-1951) 》

長崎に原爆投下一年後、1946年8月9日に爆心地点に建立された
「矢形の標柱」 長崎市は「慰霊塔」の建立を求めていたのだが、
GHQが政教分離の立場から、戦没者の公葬や記念碑などの建設は
行わないようにという指令が出ていたために、
こんな形になったらしいんです。

その前で記念撮影をする米兵たちの写真
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へぇ‥‥知りませんでした。長崎というと、
平和公園にある 北村西望《平和祈念像》1955年 は有名ですけど。

この彫刻について、「戦時中には戦意高揚彫刻を制作していた 北村が、当時から一貫して得意としていた男性の裸体表現を用いて 完成させた男神像に「平和記念」と冠し」ていることで、
小説家、堀田善衛は北村の《平和祈念像》について、『あれが表象するのは 断じて平和ではない。むしろ戦争そのものであり、ファシズムである』と書いた
とか、
1981年にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が長崎を訪れた際、 男性の裸体像を神格化した《平和祈念像》はキリスト教になじまないと、 平和公園への来訪を避けるという出来事があった」そう。
ここでいただいた小田原のどか「Look at the sculpture(彫刻を見よ)」より
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とても興味深い内容でした。

小田原のどか
1985年宮城県生まれ 東京都拠点
彫刻家であり研究者の顔も持つ彼女は、特に近代の黎明期、そして戦時下における 日本の彫刻を、作品と文章により批評的に扱う。ただの芸術の一分野というだけではない、 日本の近現代史に潜んだ課題がそこに浮かび上がってくる。 長崎の爆心地に建てられていた矢形標柱、戦中の軍人像や八紘一宇の塔、 また戦後の女性裸体像の氾濫など、日本の公共空間における彫刻の変遷は、 そのまま時代や社会の変化に呼応している。公共彫刻は、美術館に収められている 美術作品以上に、その時代・社会の、またそこを行き交う人々の無意識を かたどっているということを、彼女は鋭く見抜くのである。

(あいちトリエンナーレHP https://aichitriennale.jp/artwork/T02a.html)

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戦時中には千体近くあった軍人の銅像は、戦況悪化による金属回収や、
戦後のGHQの方針もあってそのほとんどが失われた。
三宅坂にあった 北村西望《寺内元帥騎馬像》1923年 は、
戦時中の金属回収によって戦争のための資源となり、
像が据えられていた台座には、戦後、3体の裸婦像が据えられたそう。
菊池一雄《平和の群像》
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これが「わが国では最初の裸婦の街頭進出」だと菊池は述べている。
「毎日新聞」1950年6月14日付より
(厳密には最初ではなかったみたいですが)

これ以降、公共空間に女性の裸体像があふれることになります。
そのほとんどすべてが男の彫刻家たちの手によってつくられている。
女性の裸はただ利用されているにすぎないのではないか。

私は想像する、この国の体制が再び転換する日を。それは、かつて軍人の銅像が 一斉に消えたように、平和の彫刻=女性裸体像というこの国の近代の装飾が 突如として取り去られ、あるいは引きずり倒される日だ。それらか引き倒されたとき はじめて、公共空間の平和の裸婦像が戦後民主主義のレーニン像であったことが わかるだろう。
三宅坂の《平和の群像》もまた取り外され、台座が再び空となるとき、次に 空白に据えられるものは何と呼ばれるのだろうか。

小田原のどか「Look at the sculpture(彫刻を見よ)」より

‥‥そうか、今まで考えたことなかったけど、女性の裸体像が
堂々と駅前などに立っているって、日本だけなんだろうか?
これらの裸体像がセクハラだとかって撤去される日が来るかも?
近年は裸体像ではなくて抽象的な彫刻が設置されるようになって
きていますよね。


駅前広場(新とよパーク)に設置されている作品が
【T02c】《↓ (1923−1951) 》
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1923年に《寺内元帥騎馬像》が掲げられた台座を
再現したものが作られています。
1951年に《平和の群像》が設置される時に
台座の高さは低くされたとのこと。

台座に上って彫刻気分(?)になることができます。
10月10日(木)に来た時にやっと上ることができました。
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ノリのいい友人たちが元気で時間があったら、きっと彫刻ごっこが
できだろうにと残念。


【T03a】和田唯奈(しんかぞく)《レンタルあかちゃん》
8月25日(日)に来た時、体験型の作品かーって、時間も
なかったのでスルーしちゃいました。
10月10日(木)に来た時に体験してみました。
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受付のキーボードを押すと、あかちゃんが出力されます。
私がもらったのが「キリカ」ちゃん。
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このあかちゃんを遊ばせに、隣のシティプラザの
サイゼリヤの上にあるスペースへ行きます。
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【T03b】和田唯奈(しんかぞく)《レンタルあかちゃん》
遊園地のようなカラフルな壁画――養蚕が盛んであった歴史や
お祭りといった、地元の豊田市にまつわる要素が描かれているそう。
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B会場で、あかちゃんをスキャンしてプールに入れます。
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C会場では、3分以内で、あかちゃんの絵をトレースします。
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‥‥なんかよくわからなかったけど、スタッフの言われるまま、
トレースした紙を持って最初の受付A会場に戻りました。

キリカちゃんの生みの親からのメッセージを見つけました。
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原画の部屋へ入ると、原画のまわりにトレースしたあかちゃんが
たくさん貼ってあるので、私のあかちゃんもそこへ混じって貼ります。
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そこで初めて、渡されたあかちゃんは前の人のトレースした絵だったんだと。
私がなんかよくわからないままトレースした絵が次の人に
引き継がれるわけですね。私が体験したのがもう会期末に近かったから、
あかちゃんの絵がなんかよくわからない図になってたんだと。

D君の原画と周囲に貼られたあかちゃん
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いーくん
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ももこ
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Chet こういう単純な絵だとわりとあかちゃんの形が保たれています。
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ももこ ちゃんの生みの親からのメッセージ
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名鉄「豊田市駅」から愛知環状鉄道「新豊田」駅を越えて西へ行った
豊田産業文化センターの一画にある「喜楽亭」を会場とした作品が
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【T04】ホー・ツーニェン《旅館アポリア》
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8月25日(日)に豊田へ行った時には時間がなくて来れませんでした。
でもツイッターで評判になっていたので、9月11日(水)に、大阪の友人と
豊田市美術館の後で来ました。(途中の道が暑かったww)
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評判どおり、すごかった‥‥重い。

もう一度見たくなって、10月10日(木)に豊田まで行きました。
なので写真が混在しています。映像の写真はNGでしたが、
喜楽亭の建物はOKでした。
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ここ喜楽亭は、大正期から昭和期にかけて使用された料理旅館です。 戦前は養蚕業の従事者、戦中は海軍の軍人、戦後は自動車産業の関係者で賑わいました。 ここは、戦争末期に沖縄の米軍艦隊に突撃した神風特別攻撃隊の草薙隊が、 この地を発つ最後の夜を過ごした場所でもありました。
(あいちトリエンナーレHP https://aichitriennale.jp/artwork/T04.html)
但し、この建物は豊田市新明町にあったものを復元移築したもので、
現在は市民の文化的行事などに貸し出しもされているそう。

入口でもらった案内図
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「親愛なるツーニェン」と、多分この作品を作り出すにあたっての
資料などを送る手紙(今時だからメールか?)や参考文献が読み上げられます。
YOKO と TOMO から、そして後の部屋では KAZUE からの手紙もありました。

一ノ間「波」では、喜楽亭の女将が喜楽亭の歴史を語った資料が

戦前は絹産業、戦後は自動車産業の人たちで賑わいました
その時々の威勢のいい人たちでしたから、貸し倒れはありませんでした
でもね、威勢のいい人たちも変わっていきましてね
戦争中、海軍の軍人さんがいらっしゃる時は軍の利用票(?)を持って
みえましたから、営業するのに不自由はありませんでした
戦後、草薙特攻隊の親が息子の最後の夜のことを聞きにみえたこともありました

などという(あくまで私のうろ覚えです)話が読み上げられる映像では、
小津安二郎の映画のシーンや、横山隆一のフクちゃんのアニメなども
使われていたりしますが、登場人物(原節子や笠智衆、フクちゃんも)の顔は
のっぺらぼうのようにぼかされています。

ナレーションも、少し遅れてささやきのように共鳴したり、
障子が振動して、嵐か、戦争中の空襲の音?のよう。

そして、京都学派と大島メモについて。
戦争回避を目指した彼らが開戦後、
いかに有利に戦争を終結させるかを秘密裡に話し合ったとか、
彼らが論じるのは欧米との戦争だけで、
アジアとのことは眼中になかったとか
(京都学派?初めて知った!って私のことですので記憶違いもあるかも)

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次の二ノ間「風」では、草薙隊の特攻隊員「栄」さんから家族へ送られた
手紙が紹介されています。
草薙隊の写真にかぶさる「散華」の文字‥‥泣いてしまいました。

裏側のスクリーンでは「同期の桜」の歌が流れ、
そして、日本とロンドンを初めて「神風号」で飛んだ飯沼正明
彼は真珠湾攻撃の報にショックを受け、滑走路にふらふらと出て
プロペラに巻き込まれて死んだと。

障子が振動する音や、ナレーションがこだまのように共鳴して、
どこかですすり泣きのような音がするような‥‥
戦争中の人々の霊がこの喜楽亭に留まっているような‥‥

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階段で2階へ上がります。順路は三ノ間「虚無」の部屋があるのですが、
9月11日に行った時は不具合であまり見れず、
10月10日は混雑していて、四ノ間を先に見ました。

三ノ間「虚無」
狭く暗い廊下に立って、障子紙の張られていない障子ごしに
暗い室内を鑑賞します。どうやら巨大な送風機が回っている様子。
プロペラに巻き込まれて死んだ飯沼正明のことを思い出します。
この部屋も12分×2 の作品なんだそうですが、
かなり難解な哲学的な話で―映像もないし―混雑の暗い中なので
全部見てないです(^^;)
ここが見れてないので2回目のチャレンジをしたハズなんですけどー。

四ノ間「子どもたち」
小津安二郎が戦争中にシンガポールに行って、そこで
「風と共に去りぬ」や「市民ケーン」の映画を見たりして過ごしたこと
小津の戦前の映画から、社会の不平等を体験し、弱い(と見えた)父親に反発して
「軍人になりたい」と言う子供たち(スミマセン、タイトル忘れました)
小津の遺作となった「秋刀魚の味」バーで軍隊時代の部下と出会い
軍艦マーチをリクエストして「負けてよかったじゃないか」と言う主人公
小津の墓にはただ「無」という文字が刻まれていると。

スクリーンが二面あって、時々後ろのスクリーンの映像が写り込んだりします。

そのもう一面のスクリーンでは、横山隆一の「フクちゃん」が
海軍のプロパガンダとして制作されたアニメが映っています。

この作品は高知県にある「横山隆一記念まんが館」には収蔵されていないと。
横山隆一は、この作品について、「ちょっとしたことでね」
「あれを見て戦争に行ったという話は聞いたことがない」
とかって言ってるんですが(あくまで私のうろ覚えです)
いえいえ、このアニメ見てたら、私でも、戦艦が一斉に洋上で回転したり
大砲を打つシーンとか、ワクワクしてしまいますよ。
「国民として当然のことをしたまででね。」
「また同じ状況になったら、同じように作りますよ。」
とかって言ってるんです。なんか強がりのようにも聞こえるんですけど
当時の世相を思えば、私は戦争のプロパガンダを作ったことを非難する
つもりはないんですけど、なんか、この言葉にはモヤモヤするというか。
戦争へ協力したことについての反省はないの? とか。

‥‥いやー、のっぺらぽうの顔がくり返し現れて、悪夢に見そう。
亡霊が現れて戦争のことを突き付けられたような‥‥

過去の史実は、彼らの悲劇の圧倒的な力の中で、 なおかつ眩いフィクションを孕みがら、妖しい霊のように 私たちの前に立ち現れるでしょう。
(あいちトリエンナーレHP https://aichitriennale.jp/artwork/T04.html)

旅館アポリア(Hotel Aporia)
アポリアとは「哲学的難題または困惑の状態」だそう。

この作品を、シンガポールの作家が作ったってのも、考えさせられます。



ちょっと場所がわかりにくかったですが、VITS豊田タウンビルの
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地下1階
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「豊田市民ギャラリー」にあったのが
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【T05】アンナ・ヴィット《未来を開封する》

愛知芸術文化センター10階にあった
【A05】《60分間の笑顔》の作家さんですね

三面スクリーンの映像
豊田で自動車産業に携わる、工場やそれ以外の場で働く人々が一堂に会し、 お互いの経験や、労働の未来・自動化・AIに対する期待について話し合いました。
(あいちトリエンナーレHP https://aichitriennale.jp/artwork/T05.html)

日々の労働で繰り返している作業から特定の動きを抜き出して振付した動き
それがロボットの作業風景に変わっていくのは、
人がロボットに取って代わられる時代を表しているのか?
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8月25日に来た時は、ここで時間切れになりました。
10月10日に来た時は、ちょうど映像が最初から始まるところでした。
全部で30分あるそうですが、全部は見てないです。


駅下インフォメーション、市民ギャラリー、旧豊田高等学校(プール)、
TPAC を回る「とよトリスタンプラリー」ってのがあったので
(暑い時期にこの団扇は役に立ちました)
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景品交換所のTPAC(とよた大衆芸術センター)へ行ってみました。
建物の前に停まっていた
トリエンナーレ2019ラッピングの超小型電気自動車「Ha:mo」
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景品のティッシュをゲット。
この「豊田会場おすすめルート」もっと早く見てればなー。

コーヒーが飲めるコーナーがあったので休憩。
WORK BENCH COFFEE ROASTERS が提供する
コーヒー豆の上位5%にあたる「スペシャルティコーヒー」
だそう。確かに美味しかったけど、605円はちょっと高いし、
コーヒーしか出てこないww(え? 名古屋圏以外はそうなの??)
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いろいろ話題になって、なんだかんだあった
あいちトリエンナーレ2019 だけど、
やっぱり喜楽亭の《旅館アポリア》スゴかった!!

そして私好みだったのが、四間道の伊藤家住宅にあった2作品。
円頓寺の弓指寛治さんの作品もよかった。

結局ずいぶん私楽しんでますね!

あいちトリエンナーレ2019 の記事:
その1「表現の不自由展・その後」の中止: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-08-28
(2) 愛知芸術文化センター10階: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-09-08
(3) 愛知芸術文化センター8階: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-09-14
(4) 四間道・円頓寺: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-09-23
(5) 名古屋市美術館: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-09-30
(6) 豊田市美術館・旧豊田東高校プール: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-10-17
(7) 豊田市駅周辺・喜楽亭: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-10-21

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