アーツ・チャレンジ2022 [美術]
2月5日(土)、愛知芸術文化センターへ行きました。
「アーツ・チャレンジ2022」を見ました。
(このチラシ、スキャンした色が全く違ってたのはどうして?
iPhoneで撮影した色が近いかな)
この展示(開催期間:1月22日(土)~2月6日(日))のことは、
ツイッターで流れてきて知ったんです。
2月1日(火)に愛知芸術文化センターへ行った時、
愛知県美術館の「ミニマル・コンセプチュアル」展を見るか、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-02-11
こちらを見るかちょっと迷ったんですが(こっちの方が期間短いし)
なんとなく惰性?で、エレベーターで10階へ上がってしまいました。
できたらその日にこちらも回りたかったんですが、
コレクション展でさえ時間が足りない状態だったので‥‥
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-02-17
5日(土)がシフトで休みになっていたので、
もう一度愛知芸術文化センターまで出かけたわけです。
「ARTS CHALLENGE 2022」は、若手アーティストから作品プランの募集を行い、活動発表の場を提供することにより、愛知から世界を舞台に活躍するアーティストの輩出を目指す公募展です。(チラシ裏面の文より)
これまで、2013年、2015年、2019年のアーツ・チャレンジを
見に行ったことがあります。
アーツ・チャレンジ2013
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2013-02-04
アーツ・チャレンジ2015
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2015-03-04
アーツ・チャレンジ2019
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-03-03
今回のアーツ・チャレンジはテーマがあるんですね!
(私は見終わった後で気が付いたんですが)
国際芸術祭「あいち2022」のプレイベントとして開催するもので、「I Got Up 生きなおす空間」をテーマに作品プランを公募しました。「I Got Up」は、「あいち2022」のテーマ「STILL ALIVE」同様、愛知県出身のアーティスト・河原温による同名のシリーズ作品に着想を得ています。河原の作品の応答しながら、普段は作品展示で使用されることの少ない空間が「生きなおす」ような作品プランに期待して設けられたテーマです。今回は、全国から応募のあった170組から選ばれた、8名のアーティストが展示を行います。
もらった会場マップを手に、
愛知芸術文化センター内の展示を巡ります。
まずは、地下2階通路西側
(1) 佐野 魁《沈黙の部屋》
誰かのリビングやベッドルーム、トイレ、風呂場などが
壁一面にモノクロで描かれています。等身大というか、
その部屋にいるような感覚になる大きさなんですが、
画面には無数の亀裂が入っています。
ひび割れたコンクリートに木炭で描かれているのだそう。
「安全圏であるはずの部屋は、ここでは吹けば消えるか瓦解さえしそうな危うさを湛えており、私たちは架空の室内で寄る部なく立ちすくむ。」(会場マップの文より)
地下2階アートスペースX
(2) 三枝 愛《庭のほつれ》
岐阜県美術館の
「ART AWARD IN THE CUBE 2017 清流の国ぎふ芸術祭」や、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2017-05-18
「不在の観測」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-10-16
に作品を出展されてた作家さん。
‥‥私はどちらの作品もイマイチよく理解できなかったんですよ。
今回の展示も、審査員賞3つのうちの2つ、
沢山遼賞と竹村京賞を受賞してるんですが、
やっぱり私にはよくわからない‥‥
「曾祖父の死をきっかけに、それまで友人宅への近道として庭のように親しんでいた畑が、知らない誰かの所有地だと知った。三枝はその畑に曾祖父の月命日にだけ立ち入って良いと決め、月に一度、自らが畑を歩くその道行をフィルム一本分撮影し続けた。しかし畑のキャベツが大きく育って畦道への侵入を阻むようになったため、4ヵ月後にこの決め事はあきらめざるをえなくなった。本作はこの出来事にまつわる、作家の小さな考察や逡巡の集積であり、これから考えるための避難所でもあるのだ。」
地下2階南玄関階段下部踊場
(3) 私道かぴ(安住の地)
《父親になったのはいつ?/When did you become a father?》
地下2階の玄関の外に設置されたスクリーンで、
男性が「父親になったのはいつか」と語っています。
うんうん、わかる‥‥って最初は思ったけど、途中で違和感が
え?この人、すごく若く見えるけど?
手元の紙を見ながら話しているけど、原稿作って読んでる?
「本作は、作家が30人の父親に行ったアンケートをもとに脚本を作成し、子供を持った経験のない俳優が、その場で即興的に演じた様子を撮影したもの」なんだそう。
さすが俳優、上手いなーって思ったけど、
ではこの話はフィクションなのか?
いい話だなーって聞いてたのは、この人の体験じゃないんだ、
まぁ、映画やドラマなんかはこうやって作られるんだよなー
ツイッターで感動の話が実はフィクションだったと炎上したことが
あったなーとか‥‥虚構と現実についてとか、
あいちトリエンナーレ2019で、難民の話を俳優によって再演させた
作品があったなー (愛知芸術文化センター8階の
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-09-14
【A33】キャンディス・ブレイツ《ラヴ・ストーリー》)とか。
南玄関の地下2階から1階へ上る階段を上がっていった
地下1階南玄関階段上部踊場
(4) 篠藤 碧空《I’m an artist, I’m working here.》
階段を上がっていく時、上部踊場の柱が動いている?! って
びっくりしたんです。
この場に本来からある柱とそっくりの柱を作って、
作家が押して動かしているんです!!
このパフォーマンス、
「アーティストによる活動は(中略)生活のために行われる労働と相違ないのではないかと考える」とかって説明もありましたが、
とにかく面白ーい!! 私もちょっとだけ柱を押させてもらいました。
この作品、展示期間前半の1月22日~30日の来場者による投票で
「観客賞」に選ばれたそうですが、私もこの作品が一番面白かった!
オアシス21から愛知県美術館へ行く時に通る地下2階の吹き抜けを
1階分上がったところに展示されていたのが、
地下1階フォーラムⅡ北側壁面周辺
(5) 宮内 由梨《A Red Life》
「2017年の海外滞在中に悪化したアトピー性皮膚炎に苛まれ、作品制作も話すこともままならなくなった宮内は、葉書に縫い付けた綿布を、その日に身体を掻く強さで引っ掻き、それを日本にいる母や友人へ日々送付した。」
そんな葉書を並べたのがこの作品なんですね。
「本作の着想源になっているのは、疎開した幼い妹から送られてくる葉書に書かれた丸が、日を追うごとに小さくなっていき、ついにはバツが書かれた葉書が届くという向田邦子の実話に基づく『字のない葉書』だ。」
今回のテーマとなっている河原温の《I Got Up》シリーズも
思い起こされますね。
この作品、新藤淳賞を受賞されてます。
アーツ・チャレンジとは関係ないですが、近くに展示されていた作品
デボラ・ハルパーン《CAT》1995年
なんか楽しい彫刻作品!
オーストラリア・ビクトリア州との友好提携15周年を記念して、
愛知県に寄贈されたものだそう。
愛知芸術文化センターの模型と、
その前にここにあった愛知県文化会館の模型
エスカレーターで2階まで上がった西玄関近くにあったのが
(6) 江藤佑一《MAEGARI “Handmade Mask”》
「本作は作家が『MAEGARI』と呼ぶ概念を、手作りマスクにまつわる装置によって複合的に実践したものだ。『MAEGARI』とは、ある行為の結果として生起するものの一部分を前もって行っておくこと(後略)」って説明がありましたが、
装置が故障中で動いていなかったのが残念。
エレベーターで、愛知県美術館がある10階まで上がります。
10階ホールの長いベンチ(藤江和子のデザインによる長椅子)に
何人かが座って寛いでいる、と思ったら、なにやら話し声が‥‥
(7) 黒木 結《Wake-up Call》
「離れた場所で暮らす6人の友人にモーニングコールをかけ、そのとき録音した音声を電話をかけた同時刻に会場で再生している」ってことで、
8:30 京都
11:00 台湾
12:00 北海道
16:00 東京
18:00 ロンドン
22:00 エクアドル
東京の友人へのモーニングコールの音声を聞くことができたんですが、
内容までは聞き取れず‥‥
まぁでも作品の音声を聞くことができただけでも良かったのかな。
(音声流れてない時間結構長いですよね?)
テーマの「I Got Up 生きなおす空間」に応答した作品ですね。
まぁ私としては、うーんそれで? ってカンジもするんですけど。
このホールに、桂離宮の写真が展示してありましたが、
これはアーツ・チャレンジではなく、愛知県美術館コレクション展の1つ
木村友紀のインスタレーション作品《桂》2012年(令和2年度収蔵作品)
写真は作家の祖父が撮影したもの、ってことは、この作品、
空間に写真を展示する方法が作品(確かに、
インスタレーションと表記してある)ってわけですか?
こうやって見ていくと、桂離宮を巡っている気持ちになる??
鉢植えの観葉植物も作品の一部??? うーーん。
階段を上がって11階の展望回廊にあったのが
(8) 小栢 可愛《I GOT UP. AN ORDINARY DAY.》
こ作品は撮影不可でした。
河原温の《I Got Up》シリーズの絵葉書が思い起されます。
絵葉書の絵のかわりに、展望回廊から見える名古屋の街並みが
切り取られて、それに近年世界各地で起こった歴史的な出来事の場面の
フィルムが重ねられているってことなんですが、
写っているのがすごく小さかったり、ハッキリしなかったりで、
何の出来事なのか、よくわからない(私が政治に疎いのもあるけど)
日付も入っているんだけど、西暦だけでなく、
イスラム暦やビルマ暦などで印字されていたりするので、
よけいわかりませんでした。
「未知の感染症の拡がりによって世界は同じ危機感を共有した一方で、人々は室内に閉じ込められることで視野狭窄となり、外部で起こっている感染症の動向意外には無関心になりがちだ。本作は(中略)遠くない過去を省みるための回廊である。」
この日、名古屋でも雪がちらついていて、絵葉書に見立てられた景色、
ドラマチックでした。
国際芸術祭「あいち2022」のプレイベントとして開催された
今回のアーツ・チャレンジ2022
なんかよくわからないなー、とか言いつつ、
楽しく見て回ることができました。
国際芸術祭「あいち2022」は、
今年2022年月30日(土)~10月10日(月・祝)に、
ここ愛知県芸術文化センターをはじめ、
一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)で開催されます。
アーツ・チャレンジ2022: https://artschallenge.jp/
国際芸術祭「あいち2022」: https://aichitriennale.jp/
「アーツ・チャレンジ2022」を見ました。
(このチラシ、スキャンした色が全く違ってたのはどうして?
iPhoneで撮影した色が近いかな)
この展示(開催期間:1月22日(土)~2月6日(日))のことは、
ツイッターで流れてきて知ったんです。
2月1日(火)に愛知芸術文化センターへ行った時、
愛知県美術館の「ミニマル・コンセプチュアル」展を見るか、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-02-11
こちらを見るかちょっと迷ったんですが(こっちの方が期間短いし)
なんとなく惰性?で、エレベーターで10階へ上がってしまいました。
できたらその日にこちらも回りたかったんですが、
コレクション展でさえ時間が足りない状態だったので‥‥
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-02-17
5日(土)がシフトで休みになっていたので、
もう一度愛知芸術文化センターまで出かけたわけです。
「ARTS CHALLENGE 2022」は、若手アーティストから作品プランの募集を行い、活動発表の場を提供することにより、愛知から世界を舞台に活躍するアーティストの輩出を目指す公募展です。(チラシ裏面の文より)
これまで、2013年、2015年、2019年のアーツ・チャレンジを
見に行ったことがあります。
アーツ・チャレンジ2013
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2013-02-04
アーツ・チャレンジ2015
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2015-03-04
アーツ・チャレンジ2019
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-03-03
今回のアーツ・チャレンジはテーマがあるんですね!
(私は見終わった後で気が付いたんですが)
国際芸術祭「あいち2022」のプレイベントとして開催するもので、「I Got Up 生きなおす空間」をテーマに作品プランを公募しました。「I Got Up」は、「あいち2022」のテーマ「STILL ALIVE」同様、愛知県出身のアーティスト・河原温による同名のシリーズ作品に着想を得ています。河原の作品の応答しながら、普段は作品展示で使用されることの少ない空間が「生きなおす」ような作品プランに期待して設けられたテーマです。今回は、全国から応募のあった170組から選ばれた、8名のアーティストが展示を行います。
もらった会場マップを手に、
愛知芸術文化センター内の展示を巡ります。
まずは、地下2階通路西側
(1) 佐野 魁《沈黙の部屋》
誰かのリビングやベッドルーム、トイレ、風呂場などが
壁一面にモノクロで描かれています。等身大というか、
その部屋にいるような感覚になる大きさなんですが、
画面には無数の亀裂が入っています。
ひび割れたコンクリートに木炭で描かれているのだそう。
「安全圏であるはずの部屋は、ここでは吹けば消えるか瓦解さえしそうな危うさを湛えており、私たちは架空の室内で寄る部なく立ちすくむ。」(会場マップの文より)
地下2階アートスペースX
(2) 三枝 愛《庭のほつれ》
岐阜県美術館の
「ART AWARD IN THE CUBE 2017 清流の国ぎふ芸術祭」や、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2017-05-18
「不在の観測」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-10-16
に作品を出展されてた作家さん。
‥‥私はどちらの作品もイマイチよく理解できなかったんですよ。
今回の展示も、審査員賞3つのうちの2つ、
沢山遼賞と竹村京賞を受賞してるんですが、
やっぱり私にはよくわからない‥‥
「曾祖父の死をきっかけに、それまで友人宅への近道として庭のように親しんでいた畑が、知らない誰かの所有地だと知った。三枝はその畑に曾祖父の月命日にだけ立ち入って良いと決め、月に一度、自らが畑を歩くその道行をフィルム一本分撮影し続けた。しかし畑のキャベツが大きく育って畦道への侵入を阻むようになったため、4ヵ月後にこの決め事はあきらめざるをえなくなった。本作はこの出来事にまつわる、作家の小さな考察や逡巡の集積であり、これから考えるための避難所でもあるのだ。」
地下2階南玄関階段下部踊場
(3) 私道かぴ(安住の地)
《父親になったのはいつ?/When did you become a father?》
地下2階の玄関の外に設置されたスクリーンで、
男性が「父親になったのはいつか」と語っています。
うんうん、わかる‥‥って最初は思ったけど、途中で違和感が
え?この人、すごく若く見えるけど?
手元の紙を見ながら話しているけど、原稿作って読んでる?
「本作は、作家が30人の父親に行ったアンケートをもとに脚本を作成し、子供を持った経験のない俳優が、その場で即興的に演じた様子を撮影したもの」なんだそう。
さすが俳優、上手いなーって思ったけど、
ではこの話はフィクションなのか?
いい話だなーって聞いてたのは、この人の体験じゃないんだ、
まぁ、映画やドラマなんかはこうやって作られるんだよなー
ツイッターで感動の話が実はフィクションだったと炎上したことが
あったなーとか‥‥虚構と現実についてとか、
あいちトリエンナーレ2019で、難民の話を俳優によって再演させた
作品があったなー (愛知芸術文化センター8階の
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-09-14
【A33】キャンディス・ブレイツ《ラヴ・ストーリー》)とか。
南玄関の地下2階から1階へ上る階段を上がっていった
地下1階南玄関階段上部踊場
(4) 篠藤 碧空《I’m an artist, I’m working here.》
階段を上がっていく時、上部踊場の柱が動いている?! って
びっくりしたんです。
この場に本来からある柱とそっくりの柱を作って、
作家が押して動かしているんです!!
このパフォーマンス、
「アーティストによる活動は(中略)生活のために行われる労働と相違ないのではないかと考える」とかって説明もありましたが、
とにかく面白ーい!! 私もちょっとだけ柱を押させてもらいました。
この作品、展示期間前半の1月22日~30日の来場者による投票で
「観客賞」に選ばれたそうですが、私もこの作品が一番面白かった!
オアシス21から愛知県美術館へ行く時に通る地下2階の吹き抜けを
1階分上がったところに展示されていたのが、
地下1階フォーラムⅡ北側壁面周辺
(5) 宮内 由梨《A Red Life》
「2017年の海外滞在中に悪化したアトピー性皮膚炎に苛まれ、作品制作も話すこともままならなくなった宮内は、葉書に縫い付けた綿布を、その日に身体を掻く強さで引っ掻き、それを日本にいる母や友人へ日々送付した。」
そんな葉書を並べたのがこの作品なんですね。
「本作の着想源になっているのは、疎開した幼い妹から送られてくる葉書に書かれた丸が、日を追うごとに小さくなっていき、ついにはバツが書かれた葉書が届くという向田邦子の実話に基づく『字のない葉書』だ。」
今回のテーマとなっている河原温の《I Got Up》シリーズも
思い起こされますね。
この作品、新藤淳賞を受賞されてます。
アーツ・チャレンジとは関係ないですが、近くに展示されていた作品
デボラ・ハルパーン《CAT》1995年
なんか楽しい彫刻作品!
オーストラリア・ビクトリア州との友好提携15周年を記念して、
愛知県に寄贈されたものだそう。
愛知芸術文化センターの模型と、
その前にここにあった愛知県文化会館の模型
エスカレーターで2階まで上がった西玄関近くにあったのが
(6) 江藤佑一《MAEGARI “Handmade Mask”》
「本作は作家が『MAEGARI』と呼ぶ概念を、手作りマスクにまつわる装置によって複合的に実践したものだ。『MAEGARI』とは、ある行為の結果として生起するものの一部分を前もって行っておくこと(後略)」って説明がありましたが、
装置が故障中で動いていなかったのが残念。
エレベーターで、愛知県美術館がある10階まで上がります。
10階ホールの長いベンチ(藤江和子のデザインによる長椅子)に
何人かが座って寛いでいる、と思ったら、なにやら話し声が‥‥
(7) 黒木 結《Wake-up Call》
「離れた場所で暮らす6人の友人にモーニングコールをかけ、そのとき録音した音声を電話をかけた同時刻に会場で再生している」ってことで、
8:30 京都
11:00 台湾
12:00 北海道
16:00 東京
18:00 ロンドン
22:00 エクアドル
東京の友人へのモーニングコールの音声を聞くことができたんですが、
内容までは聞き取れず‥‥
まぁでも作品の音声を聞くことができただけでも良かったのかな。
(音声流れてない時間結構長いですよね?)
テーマの「I Got Up 生きなおす空間」に応答した作品ですね。
まぁ私としては、うーんそれで? ってカンジもするんですけど。
このホールに、桂離宮の写真が展示してありましたが、
これはアーツ・チャレンジではなく、愛知県美術館コレクション展の1つ
木村友紀のインスタレーション作品《桂》2012年(令和2年度収蔵作品)
写真は作家の祖父が撮影したもの、ってことは、この作品、
空間に写真を展示する方法が作品(確かに、
インスタレーションと表記してある)ってわけですか?
こうやって見ていくと、桂離宮を巡っている気持ちになる??
鉢植えの観葉植物も作品の一部??? うーーん。
階段を上がって11階の展望回廊にあったのが
(8) 小栢 可愛《I GOT UP. AN ORDINARY DAY.》
こ作品は撮影不可でした。
河原温の《I Got Up》シリーズの絵葉書が思い起されます。
絵葉書の絵のかわりに、展望回廊から見える名古屋の街並みが
切り取られて、それに近年世界各地で起こった歴史的な出来事の場面の
フィルムが重ねられているってことなんですが、
写っているのがすごく小さかったり、ハッキリしなかったりで、
何の出来事なのか、よくわからない(私が政治に疎いのもあるけど)
日付も入っているんだけど、西暦だけでなく、
イスラム暦やビルマ暦などで印字されていたりするので、
よけいわかりませんでした。
「未知の感染症の拡がりによって世界は同じ危機感を共有した一方で、人々は室内に閉じ込められることで視野狭窄となり、外部で起こっている感染症の動向意外には無関心になりがちだ。本作は(中略)遠くない過去を省みるための回廊である。」
この日、名古屋でも雪がちらついていて、絵葉書に見立てられた景色、
ドラマチックでした。
国際芸術祭「あいち2022」のプレイベントとして開催された
今回のアーツ・チャレンジ2022
なんかよくわからないなー、とか言いつつ、
楽しく見て回ることができました。
国際芸術祭「あいち2022」は、
今年2022年月30日(土)~10月10日(月・祝)に、
ここ愛知県芸術文化センターをはじめ、
一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)で開催されます。
アーツ・チャレンジ2022: https://artschallenge.jp/
国際芸術祭「あいち2022」: https://aichitriennale.jp/
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