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中国の柯さんのホームステイ [国際交流]

先週末は台風が関東から北へ抜けて行きましたが、皆様のところは大丈夫でしたか?

こちらは台風の影響もほとんどなく、我が家には
9月7日(金)夜から9日(日)まで、中国の柯さんがホームステイにやって来た。

まー、最近、我が家もホームステイ受け入れの余裕もない状態なのだが、
私たちのボランティアグループもメンバーの高齢化等で、受け入れできる家庭が少なく
なっていることに加え、中国人ということで、言葉の問題等、希望者が少なく、
グループには男性が多いということで、さらに条件が厳しい。
なかなかホームステイ先が見つからず、我が家も受け入れることになった。

今回、JICAの研修事業で中国から来日した20名は、いずれも中央のエリートのようだ。
今までは、東京で全体的な研修を受け、それから地方へ来て、視察やホームステイといった
約3週間のプログラムだったのだが、JICAも経費削減なのか、中部国際空港に着いて、
滞在は名古屋と岐阜だけという2週間のスケジュール。日本に来て、東京も京都も行かない
というのは、かなり日本について偏った印象を受けるのではないかとも思うが‥‥。

柯さんは中国・北京在住の34歳の男性。公務員。
法律家の奥さんとの間に1歳3ヶ月の娘がいる。
ノートパソコンを携えて来た柯さんは、1歳3ヶ月になる娘の写真や動画を
パソコンでアニメーションも交えてスライドショーのようにしたものを見せてくれた。
彼の両親や奥さんの両親も娘を溺愛している様子がよくわかる。
奥さんもしっかり働いているのなら、娘の面倒はどうしているのかと聞くと、
両親と同居とのこと。
それから北京の天安門広場や十三陵、三峡川下りの写真なども見せてくれた。

携帯してきたパソコンで写真を見せてくれる柯さん

柯さんの調書には、日本語はもちろん、英語も「できない」となっていたので、
対面にあたってちょっと心配していた。
まぁ、私は英語もそれほどできるわけではないので、かえって中国の人は筆談が出来る分、
ある意味、安心もしていた。(英語が堪能な人は英語が通じないことに苛立つようで、
それが中国人を受け入れたくない理由の一つにもなっているようだ)
だけど、対面してみると、彼は結構英語を話すし、彼の英語も私の英語と同じように
簡単な文型で単語を並べていくレベルだったので、意外と通じた。
「英語が上手ですね」と言うと、彼は「中国では使う機会がないので、全くダメです」と
答えた。このあたりの謙遜(?)は非常に日本人に似ていると思った。
だいぶ昔だが、我が家に来たブラジル人は、調書に日本語は「挨拶程度」と書いてあったので、
安心していたら、本当に「こんにちは」「ありがとう」程度の『挨拶』であったし、
英語もほとんど話せなかったので、結構苦労した。(彼の教科書からの日本語や、
絵を描いたりして、それなりに楽しく過ごしたけれど)

趣味は「囲碁」とのことで、いかにも頭脳明晰といった雰囲気の彼にふさわしい。
囲碁は日韓中共通とのことで、囲碁の強い日本人の名前を何人か書いて、
「知っているか?」と聞かれたけど、残念ながら私は全く囲碁はわからない。

新聞の日曜版に私がハマっている「数独」があるので、彼に勧めてみたら、
非常に熱心になって、一度間違えたものの、もう一度トライして完成させていた。
(私は数独で間違えると、もうそこでやる気がなくなるのだけど、彼の粘りはスゴイ)

「日本は車やパソコンやデジカメが安い」という柯さんの生活レベルからすれば、
我が家は狭いし、なにもかもぐちゃぐちゃだと思ったのではないかと思うが、
まぁ、日本の普通(?)の家庭や生活レベルを知ってもらうということでは、
それなりに意義のある体験になったのではないかと。
企業などの視察では、上面のいい所ばかりを見せるからねー。

柯さんと過ごした8日(土)・9日(日)のことをさかのぼってアップしました。


中国の柯さんのホームステイ [国際交流]

9月9日(日)

朝はダンナも交えてゆっくり過ごした後、各務原航空宇宙科学博物館に行く。
我が家から近いので、ホームステイに来た男性でこの方面の興味がありそうな人はよく連れて行く。
柯さんも飛行機の展示を興味深そうに見ていた。ただ、連れて行く私たちは、あまり興味がない
というか、何度も行っているので、正直退屈‥‥。そして、この博物館も開館から11年目となり、
当初の目玉だったシミュレーターがなくなってしまったのは残念。
宇宙関係のパソコンのデータベースもちょっと古いし‥‥これで800円はチト高いなー。

それから近くのレストランで、ポスティングされてくるタウン誌の割引券を使用して、
パスタランチ。最近新相オープンしたとかで、インテリアもきれいになって、
お値打ちにゆったりと過ごすことが出来た。

夕方の集合までの時間を、新しく出来たイオンへ行くことにする。実は私も開店してから行くのは
これが初めてなのだが、まずイオンの近くから車の渋滞があり、近くの駐車場にはなかなか空きがないと
遠くの不便な駐車場に停めて歩いていく。広い駐車場いっぱいの車にも驚くが、店の中に入ると
人がごったがえしていて、どこからこんなに人が湧いてきたのだとビックリ。もー、迷子にならずに
店の中を歩くだけで疲れたー。

夕方、ホテルへ送って、そこでホストファミリーとゲストとの夕食会が行われた。

中国語の歌や日本の歌の披露、郡上の盆踊り「春駒」を踊ったりと楽しい時間を過ごして別れた。


中国の柯さんのホームステイ [国際交流]

9月8日(土)
ダンナの仕事では、出張なんてことはほとんどナイのだが、よりによって、昨日から
今日にかけて、高知へ行くことが急に決まってしまった。
せっかくホームステイに来た柯さんも、こんなおばさん一人が相手では気詰まりだろうと
(息子はこういうことに全く興味がナイ)
最近、休みが土日になってずっと会っていない友人に連絡をつけて、
この機会に遊びに行くことにしておいた。

台風の影響で天気を心配していたが、暑いがカラリと晴れたので、北京という大都会から来た
柯さんには、岐阜の田舎がいいのではないかということで、美濃市に行くことにする。
まず、鮎釣りの人でいっぱいの長良川の支流、板取川沿いにある「美濃和紙の里会館」へ行く。
和紙の歴史や製造工程の展示もあるが、私が楽しんだのは、
和紙を使ったあかりの作品を展示した企画展。まねき猫や動物、野菜や花に、やわらかな
和紙を通した明かりがともる作品はとても良かった。癒されるーー。
ステンドグラスより光がやわらかで良い。

 企画展のチラシ
柯さんには、和紙を使った日本の凧やお面などの伝統おもちゃや水引き工芸の展示が
興味深かったようだ。そして、和紙の小物などが売られている売店で、
長い時間をかけ、娘さんや奥さんたちに、お土産を選んでいた。

それから、せっかくここまで来たのだからと、近くの観光ヤナで食事をしようと行く。
ものすごく混んでいてビックリ。車もあまり通らないような田舎道に、交通整理の人が
2人も出ていて、何事かと思ったら、観光ヤナの駐車場の誘導員であった。
店内も子供づれの家族グループなどでごった返していたが、少し時間が遅かったので、
ちょうど空いた川に面した窓際に座ることができた。
一番安いAコースで、一人前、塩焼き用の鮎が2匹、味噌だれ用の鮎が1匹、鮎の煮付け1匹、
鮎の一夜干し1匹と鮎雑炊で3,000円。うーーん、ちょっと財布にイタイ。こんなに鮎が
付いてなくてもいいから、もっと安いコースがあればいいんだけど‥‥

テーブルのグリルで焼きたての鮎はやはり美味しいから、しっかり食べてお腹いっぱいになった。

板取川に作られたヤナにも行ってみる。
柯さんは小さい子供たちが流れで遊んでいるのを見て、娘を思い出していたようだ。

それから美濃の町に行く。

ここは「うだつの上がる町並み」として、重要伝統的建造物群保存地域となっている。
「うだつが上がる」とか「うだつが上がらない」と使われる「うだつ」とは、
本来、防火のために家の屋根の両端に作った壁が、家の富の象徴として粋を競うようになったもの。
近年、電柱を地中化したので、日本の古い町の情緒がさらに感じられる町並みとなった。

国指定重要文化財の小坂家住宅。
造り酒屋で、奥の土蔵はギャラリーになっていて、無料で古い住宅の様子が見られるのが嬉しい。


オーストラリアのGeorgeホームステイ [国際交流]

今朝、起きたら屋根に積雪。昨夜は寒くて雪がチラチラと舞ってきて驚いたけど、ここまで屋根が白くなるとは思わなかった。東海道新幹線は積雪で遅れが出ているというし、岐阜県北部ではかなり積雪もあるようだ。
先週とはなんという違い!

実は、先週の土曜~月曜(3月3日~5日)に、オーストラリアの29歳の男性がウチにホームステイに来ていた。

2月中頃に、岐阜市の国際交流協会から、私たちのボランティアグループに、オーストラリアの男性から岐阜でホームステイを希望しているとメールで問い合わせがあったが、こういう依頼に対応してもらえるかという問い合わせがあった。
私たちのグループも最近はホームステイを受け入れできる家庭が少なくなっているので、希望家庭があるかどうかわからないが、アプリケーションフォームに答えて送ってもらえれば、ホームステイ先があるかどうか聞いてみてもいいと伝えてもらった。彼から連絡があったので、グループにホストファミリー募集のメール・FAXを出したが、反応はなかった。で、断ろうかと思ったが、ダンナが男性がシドニー在住ということで、もしかしてシドニーあたりに行ける仕事が来るかもしれないと興味を持ったので、私は土日しっかり仕事だし、土曜は町内の総会にも出席しないといけないので、もてなしは出来ないのだが、せっかく連絡を取ってきてくれたことだし、これも何かの縁かと、ウチに泊まるだけならできるという返事を出した。

彼、Georgeはオーストラリアのシドニーの西部に住む29歳、独身。4人兄弟の末っ子。インターネットのドメインを売る会社で働いている。今回、有給休暇で、2月20日に関空に着いて、すぐ札幌に飛び、2週間のジャパンレールパスを利用して日本を旅行するとのこと。
ジャパンレールパスは、以前ウチに来たフランスの学生たちも買ってきていたが、JRが「短期滞在」の入国資格により観光目的で来日する外国人向け(あと外国に永住権を持っている日本人でも買えるようだが)に発売している、JR乗り放題――ただし東海道・山陽新幹線「のぞみ」には乗れない――のパス。グリーン車と普通車の2種類あり、期間は1週間、2週間、3週間用がある。普通車の2週間のパスで45,100円。「のぞみ」には乗れないとは言え「ひかり」や、その他のJR特急には乗れるのだから個人で日本中を旅行しようという外国人にはオトクだ。
旅行中に撮った画像をUSBメモリでウチのパソコンで見せてくれたが、札幌、函館、盛岡、秋田、日光、そして広島や大阪の画像があった。(でも、私からすると、いまいち写真がジミ‥‥日光の陽明門とか広島の平和記念碑とかもあったけど、これだけ観光で歩いているのなら、もっとキレイな写真が撮れるだろうに‥‥)
日本に来て、京都や奈良へは行かないのかと疑問に思ったら、2年前にも日本に来たことがあって、その時にもう行ったとのこと。しかし、彼の会社は社員20人くらいとのことだし(彼には失礼だけど、バリバリのエリート社員で高級取りということでもないみたいだし)よく、毎年こんな長期有給休暇が取れて、海外旅行に行けるだけの余裕があるもんだ。実にうらやましい。これはオーストラリアなら普通のことなのかなー?
インターネット関係の仕事をしているせいもあるのか、何でもインターネットで調べていて、ウチの住所を連絡したら、地図で調べていたし、日曜は高山へ行ったが、自転車を借りて回るのがいいと調べて決めていた。

3月4日(日) 高山へ行くGeorgeをJR蘇原駅へ送る

だけど、これはオーストラリア人の国民性なのか彼自身の性格なのか、結構、私から見るといいかげんみたいなところがあって、最初、私は金曜が休みだから、その日に来るようにとメールしておいたのに、3日前に「金曜夜は大阪の友人と会うので土曜日の朝、新幹線で岐阜へ行く」とのメール。ダンナは車の運転ができないので、「新幹線の岐阜羽島ではなく、JRの岐阜駅に来るように」と返信したら、「JR岐阜駅に12時くらいに着く」と電話。「では、夫に12時くらいに改札口まで迎えに行ってもらうから」と彼に伝えて、ダンナに頼んで仕事に行ったが、土曜日の朝10時くらいに「今JR岐阜駅に着いた」との電話があったそうだ。それでJR蘇原駅まで来てもらうことにして、ダンナは、すぐ列車があったら間に合わないと、タクシーで蘇原駅まで行ったとのこと。
3月6日(火)夜に成田から帰国とのことだが、ウチにはいつまでいるのかもしっかり決めていないみたいなカンジで、まぁ、ウチに月曜の夜も泊めてもいいかと思っていたら、ウチのパソコンから、インターネットで千葉のホテルの予約が取れたようで、月曜の昼に出発していった。こんなカンジで、「home stay」というのは民宿か何か、安い宿泊施設みたいに思われているのかというような気もして、まぁ、ウチは今回、私も仕事で夕食も簡単な鍋を用意したくらいだし、いいんだけど、国際交流をしようと意気込んでいる会員なら失望したのではないかと、最近グループのこれからの活動について考えることもあって、ちょっと複雑な気持ち‥‥。
それに、アプリケーションフォームでは日本語の会話ができると書いてあって、ダンナと「じゃ、ラクだね」と話していたのだが、まぁ、私の英語力程度で、決まった挨拶程度ならできるのだが、日本語だけではコミュニケーションはとりづらかった。一生懸命しゃべってくるのは好感が持てたけど、仕事で疲れていた私はちょっとイラついた。
それでも、高山でお土産を買ってきてくれたり(しかし、駄菓子とハンカチ、日本人ならもうちょっと高価なものを買うと思うが‥‥)、お礼のメールと写真を送ってくれたり(ファイルサイズがものすごく大きい!ADSLだからいいけど、結構時間がかかって何かと思った)、そんな心遣いが(なんか面白くて楽しくて)嬉しいのであった。

Georgeが送ってくれたオーストラリアの海の画像
ダンナが、もしかしてシドニー湾をバックにした広告の仕事があるかもという話をしたので送ってくれたのか? 送ってくれた画像はものすごく大きいので、小さく加工しました。


フィリピンのミンさんホームステイ [国際交流]

7月9日(日)
2泊3日のフィリピンのミンさんホームステイ最終日。
朝はゆっくりしてもらい、11時頃出発。
まず、各務原市のおがせ池に立ち寄る。周囲約2キロの農業用のため池だが、
八大龍王が祀られ、様々な伝説も持ち、池には鯉がたくさんいる。

鯉は龍王のつかいとされて大切にされているので、ものすごく巨大になっているのも多い。
神社で売っているフを投げてやると、それらの巨大な鯉たちが池の水が盛り上がるほどに
寄ってくるのが面白い。ミンさんも喜んでいた。

そして、刃物の町、関市の「関鍛冶伝承館」へ。

鎌倉時代から受け継がれる刀鍛冶の技や名匠たちの日本刀が展示されている。
今日は特別企画展として刀の鞘や柄巻などの拵(こしらえ)と、
目貫、小柄などの小道具の展示もあった。
それぞれ意匠を凝らしたデザインで、サムライや職人たちの粋へのこだわりが面白い。
近くの刃物販売所も案内したが、モノはいいのだろうけど、どれも結構高いので、見るだけ。

そして、近くのフェザーカミソリ関工場内にある「フェザーミュージアム」へ。

実は私も初めて来たのだが、面白かった。(おまけに入場無料!)
ヒゲとカミソリの歴史や、床屋の歴史、カミソリ替刃の包装紙が集められていたり、
聖徳太子やレオナルド・ダ・ビンチなど、ヒゲをはやした肖像からヒゲを剃ってみたら‥‥とか、
ミンさんは、パソコンで自分の顔にヒゲをつける「ヒゲビジョン」で、サムライに変身して
大喜び(100円でポストカードにプリントアウトしてくれる)。楽しいミュージアムだった。

門にあるモニュメントも面白い!

昼食を濃州関所茶屋で食べて、吉田観音(きったかんのん)へ。しかし、ここは
三重塔など美しくていい寺なので、ホームステイの受け入れを始めた頃は、
よく外国人を案内したのだが、最近境内にやたら「写真撮影禁止」「NO PHOTO」だの、
「祈りの場です。公園ではない」というような看板が立っていてなんか雰囲気がおかしい。
参拝客も全く無く、寺はひっそりとしている。私は寺は昔から子供の遊び場となったりと、
公園的な役割をしてきたのだと思うのだが‥‥そんなことで、あまり信仰心のない
私たちは早々に退散。関善光寺といわれる宗休寺に行く。ここは対照的に、
寺の人が「ようおまいりしてくれました」と愛想がいい。
大仏殿の大仏様(阿弥陀如来)の写真も撮らせてもらった。

本堂の下にある戒壇巡りも体験。暗闇の中を手探りで歩いていくことは、
「何のために?」と聞かれると、私もちょっと説明に困るのだが
(人間の心身を清め、途中の仏性の鍵にふれると幸運に恵まれるとのこと)
なかなか刺激的な体験である。

それから、大垣のホテルまで送って、歓送交流会が行われた。
日本の伝統文化として、空手の演技や、太鼓の演奏などが行われ、
フィリピンの一行は、ホテルの浴衣で、郡上八幡へ行った時に覚えたという
郡上踊りの「かわさき」や「春駒」を踊り、日本人も参加して、大盆踊りとなった。
そして、フィリピンの民族衣装で、ダンスや歌を披露してくれた。
フィリピンは多くの島から成り立っている国だが、島や地域毎に装束も違っているのが
わかって興味深かった。

最後の、フィリピンで別れを惜しむ歌では、涙ぐんでいるフィリピン人も多く、
人情に篤いフィリピン人を感じて、私も胸が熱くなった。


フィリピンのミンさんホームステイ [国際交流]

7月8日(土)
昨夜からフィリピンのミンさんが我が家にホームステイしている。
今日は、別のホストファミリーが、受入を承諾した後で用事ができたので、
そのホストファミリーのゲスト、ニキさんを迎えに行き、一緒に我が家の定番、
犬山城へ行った。
ミンさんは、旅行中にニキさんと親しくなったそうで、一緒に行けることを喜んだ。
そして犬山城へ行くと、別のホストファミリー2組と出会った。
アメリカ人とホストファミリーらしいグループもいて、最近ここは国際色豊かだ。
また、この城は今年のNHKの大河ドラマ「功名が辻」の
山内一豊ゆかりの城というキャンペーン(?)もやっているせいなのかどうか、
山形ナンバーと愛媛ナンバーの観光バスも来ていた。
この週末、雨を心配していたので、それよりはずっといいのだが、蒸し暑い!
でも、古いままなので当然エアコンもない城の中は、風がとおって、思ったより涼しい。

犬山城の前で、ポーズを決めるミンさんとニキさん。彼らは城への道でも、
あちこちと写真(デジカメなので気軽に撮れることもあるのだろうが)を撮ったり、
とにかく色々興味を示して、何でも楽しんでいた。
今日は、犬山城の入場料500円に100円プラスした犬山城下町巡り「ワン丸手形」を
買って、犬山祭りの車山(やま)や文化財を展示した「犬山市資料館」
車山のからくり人形を展示した「からくり展示館」――工房で九代 玉屋庄兵衛の
からくり細工の実演公開もやっていた――そして、犬山祭りで曳かれている13輌の
車山のうち4輌を展示した「どんでん館」も見て回った。犬山の城下町を歩くのは
久しぶりだが、だいぶ様変わりしている。以前来た時は、古い民家が取り壊されて、
空き地になったり、アパートができているのを見て、観光客としては心が痛んだのだが、
今回、古い民家を利用した商店や喫茶店、そして開局したばかりというFMラジオ局
「まちの放送室」というのが出来ていた。頑張って欲しい!

そして、犬山城の対岸にあるピザやパスタのレストランで食事。
日本でも特に若い人などは、いわゆる日本料理よりパスタなどの洋食を好む人が多いと
思うが、フィリピンでもパスタはよく食べられているようで、喜んで食べてくれた。
フィリピンの料理は揚げ物が多いそうなので、洋食類はなじみやすいと思われる。
宗教上の制限もないし(一部地域ではイスラム教の人もいるが、多くがカトリック)

それから、ショッピングセンターへ行ってウィンドウショッピング。
ニキさんをホストファミリー宅へ送って、
ダンナの要望で、ユニクロと市民図書館へ寄って帰る。


フィリピンのミンさんホームステイ [国際交流]

7月7日(金)
何もかもバタバタのまま、フィリピンの人がホームステイに来る日になってしまった。
昨夜のうちに、客間の掃除と布団の用意くらいはしておこうと思っていたが、
ダンナの仕事を手伝っているうちに遅くなって、そのまま寝てしまった。
ゲストを迎える用意が何も出来ていない!!
今日から3日間はパートの休みを取ったが、
夕方4時半には迎えのために家を出なくてはならないので、それまでに
夕食のだいたいの用意までしなくてはいけない。やることは色々あるが、まず掃除!
とにかく客間(普段ダンナがごろ寝しているので、片づけから始めなくてはならない)と
客用布団の用意は最低限。それから買い物、夕食の用意。
メニューは、ちらし寿司の素で作ったちらし寿司と、買ってきた鶏の照り焼きと、野菜。
最近は出来合いのものを使ったりと、手抜きを覚えた。
そして、我が家のアジサイの花を客間に飾って、なんとかカタチを整える。
最近掃除が行き届いてないからなー、畳のダニが心配といえば心配なのだが‥‥。
まー、日本の家は狭くてモノがあふれてて、汚くて‥‥という現実を見てもらおう。

5時半に大垣のホテルにて対面式。

彼らはフィリピンの地方行政にかかわる公務員。JICAの青年招へい事業のプログラムで
日本に来てもう2週間。大阪や東京での視察、
岐阜へ来て、消防や警察本部、クリーンセンター、高齢者施設、学校等の視察、
下呂での合宿セミナーで日本の公務員や教員との交流、
鵜飼いや郡上八幡の観光など、多くのプログラムをこなしてきたが、やはり
日本の家庭を訪問することで、ちょっと緊張して、日本語の会話ブックを読んだりしていた。

「ミンです。コウムインです」と自己紹介される。事前にもらった調書には、
全く違う長い名前が書かれていたので、不思議に思ったが、フィリピンの人は皆、お互いを
「ボンさん」「ニキさん」などと、ニックネームで呼んでいた。
家に帰って、客間を案内して、夕食。まだダンナも、早く帰ってくるように
言っておいた息子も帰ってこないので、2人で向き合って食べるのも、ちょっと気詰まり
なのだが‥‥こっちの英語能力がないこともあって、なかなか会話も弾まないし‥‥
ミンさんは、料理をとても喜んで食べてくれるので嬉しい。(だけど、これは
彼個人の好みなのか、野菜は全くと言っていいほど食べなかった)

沈黙がちな食卓のせいもあるかも知れないが「ここはとても静かですね」と言われる。
普通の住宅街で、そんなことは思ってもいなかったが、そういわれれば静かなのかな。
今日はテレビもつけてないし‥‥。フィリピンの人はにぎやかなことが好きらしい。
今回の彼らの旅行では、毎晩皆でおしゃべりをしているので寝るのが遅いとのことだったが、
連日のハードスケジュールとホームステイの緊張からか、眠そうだったので、
「部屋で休んで。シャワー浴びる?」と勧める。彼がシャワーを浴びた頃、やっと
ダンナが帰宅。(と言っても、9時半頃なので、いつもよりむしろ早いくらいなのだが)
息子もしばらくして帰ってくる。挨拶をするが、ウチの子は英語は全くダメだし、
国際交流に興味もないので、いつもゲストに悪いなーとは思っているのだが‥‥。
まー、平日はダンナたちの帰りも遅い、日本の生活もわかってイイのかな?
彼も家から職場までジプニー(ものすごくハデな、ジープ型のバス)で50分くらいかかるので、
朝は5時半に起きて、朝食は職場でクラッカーだけとのこと。
勤務時間は8時~5時とのことで、日本の公務員より長い勤務時間や、
通勤時間が結構長いことがわかって、ちょっと意外な感じがした。


マレーシア大学生のホームステイ [国際交流]

4月17日(月)
今朝、県庁前まで、マレーシア大学生2人を送っていき、
今回のホームステイはそこでお別れとなった。

短い間だったし、最近は我が家もゲストに慣れてしまって、ろくなもてなしができないので、
ゲストに悪いなーとは思っている。今回は2人の受入だったので、よけいに一人一人と
話す時間がなかったが、やはり、当たり前だけど、同じマレーシアの大学生でも、
それぞれ個性があって興味深い。
6人兄弟で、ちょっと甘えん坊っぽいニックと、
母親が中国系で、気配りのできるムハンマド。
二人はこの旅行で初めて顔を合わせたらしい。二人での会話はマレー語で、
「セジュ」という言葉をよく使っていたので覚えてしまった。(意味は「寒い」)
英語も特にムハンマドはよくしゃべったが、最初、早口のせいもあって、ほとんど
聞き取れず、私が英語がわからないのかと心配したみたいだ。
そのうち、日本語の会話本を見て、簡単な会話は日本語で話しかけてきた。
私を「おかあさん」、ダンナを「おとうさん」と呼んでくれた。
ホームステイの受入を始めた頃は、自分の子供も小さくて、ゲストから
「おかあさん」と呼ばれることに違和感もあった。私は彼らと友達というか、
同年代みたいな感覚で受け入れていたから‥‥今も実はそんな感覚もあるのだが、
実際の彼らの両親より、私たちの方が年とっているのだ!

彼らの大学はパハン州にあり、パハン州のホームステイプログラムの日本語パンフレットを
もらったのだが、その最初にパハン州長官のメッセージと写真が載っていた。
彼らはそれを見て、「この人は前の長官。彼は年をとったので辞めた」と言う。
「もう63歳の老人だから」という言葉には、こっちがビックリ。
日本の政治家で63歳なら、むしろ若い方だろう!
マレーシアで定年は55歳。だから、60歳は"old man"とのこと。
まぁ、ちょっと前の日本もそうだったけど‥‥つくづく今の日本の高齢社会を思う。
淡墨桜から帰る時に、郊外の大きな建物を見て何かと聞いた彼らに、
老人のための施設と答えたが、彼らには驚きだったようだ。

彼らは私たちがコーヒーをブラックでガブガブ飲むことにビックリしていた。
そして、食事の時、日本茶を出すと、「水が欲しい」とのことで、我が家は
ミネラルウォーターは買わないので、水道の水を「飲めるから」と出す。
あまり味を意識することの無く飲んでいるお茶だけど、外国人にとっては
苦いらしい。そして、あまり日本の食べ物に積極的ではなかった。
宗教上の肉の制限もあるのだろうけど、料理に入れたあげを、取り上げて
「これは肉ではない?」と心配そうに聞いてきた。

そして、これは彼らだけなのか、若いからか、マレーシア人がそうなのか
わからないが、結構、浪費というか、ティッシュなどは一度にものすごく使うし、
風呂(浴槽)には入らずに、朝シャワーを浴びるのだが、お湯を、我が家は
浴槽がいっぱいになる分が流れるととブザーが鳴るが、
彼ら一人がシャワーを浴びているとブザーが鳴るほど、ふんだんに使っていた。


彼らからもらった、マレーシアのお金と帽子。バックの布も、男性が
腰に巻く布で、彼らからのプレゼント。(他にもTシャツとか色々もらった)


マレーシア大学生のホームステイ [国際交流]

4月15日(土)
今日から月曜の朝まで、我が家にマレーシアの大学生2人がホームステイに来る。
現在の我が家の状態を考えれば、ホームステイの受け入れも負担になってきているのだが、
マレーシアは敬虔なイスラム教徒が多く、イスラム教では犬を不浄なものと考えるので、
犬を飼っている家がダメ。そして、食事制限も厳格で、豚肉およびその加工品はもちろんダメ、
そして、その他の肉もハラルミートというイスラム教のお祈りをして殺したものでないと食べない。
だから、ホストファミリーの希望も少ないので、我が家も受け入れることになった。
まぁ、せっかくパートも休みをとったので、ゲストと一緒に楽しもうと思う。

一行は夜クアラルンプールを発って、朝セントレア着。大垣のホテルで歓迎昼食会を
兼ねた対面式となった。マレーシアの正装に着替えて、ホストファミリーを待っていてくれた。
しかし、私はイスラムの女性はスカーフをしているものだと思っていたが、していない女性も
多く、同じイスラムでも色々違うようだ。
マレーシアのダンスを披露してくれたが、思わず踊りたくなる楽しいメロディーで、この後、
ホストも一緒にダンス(と言っても、あまり決まった形はないようだが)となった。
お返しに、郡上踊りの「春駒」を披露。とてもシンプルで、アップテンポのこの踊りは、
いつも外国人に大人気で、彼らも喜んで一緒に踊った。
バイキング形式の料理には、特別に作ってもらったというマレーシアのカレー
「グリーンカレー」もあった。ココナッツミルクがたくさん入っていると思われるカレーで、
最初は甘いと感じたが、じわじわと辛くなってきて、日本のカレーとはだいぶ違う。

昼食後、我が家の小さな車で家に向う。途中、墨俣の一夜城など、桜がまだまだ
残っている。彼らから、このたくさんの木は花を楽しむだけなのかと聞かれる。
昨夜はあまり眠れなかったそうだし、緊張と疲れで、車の中でも眠っていたし、
天気も良くなかったが、とりあえず今日のうちにと、近くの犬山城に連れて行く。

日本の伝統的な城を喜んでくれたが、当然城には暖房もなく、私も少し肌寒いと感じたが、
暑いマレーシアから来た彼らにはとにかく寒かったようだ。


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中国の劉さんホームステイ [国際交流]

11月27日(日)
朝、ゆっくりと朝食をとり、我が家の定番、犬山城へ行く。
車で20分くらいで行けるし、日本に現存する最古の城で、内部が古いままだし、
何より天守閣からの眺めが素晴らしく、我が家に来た外国人はほとんど
連れて行っているが、皆とても喜んでくれる。

今日も、外国人を含め、大勢の観光客が来ている。
そして、紅葉もきれいだが、なんと桜も咲いている。小原村の不断桜とのこと。

城の急な階段を登って、最上階へ出る。今日は天気はおだやかに晴れているが、
靄がかかっていて、あまり遠くまで見晴らすことはできなかったが、
眼下の木曽川の翠色と、黄葉した木の対比がまた美しい。

それから犬山の「もみじ寺」といわれる寂光院へ行く。
ダンナも初めて来たと言うが、私も2年ほど前にハイキングの途中で
立ち寄ったくらいの、紅葉の季節以外は観光的にはあまり有名でない寺だが、
さすがに今日は大勢の人が来ていた。

参道は東海自然歩道にもなっているので、ハイキングを楽しむ人も多い。

2時を過ぎて、さすがにお腹がすいた。寂光院周辺の道に立っていた
「田楽まつり・桃太郎神社」という旗につられて桃太郎神社まで行く。
ここもローカルな観光地だが、以前、キッチュ好きな友人を案内したら、
ものすごくはしゃいで喜んだ。神社の境内に、桃太郎や犬や猿、鬼の
彩色コンクリート像があり、川で洗濯をしたおばあさんの足跡の残る岩(!?)があったりと、
神聖な(?)神社なのに、冗談のように楽しいところなのだが、まずは食堂に入り、
ダンナと子供は名物の田楽定食を頼む。

劉さんと私は田楽は昨日の昼にも食べたので、きしめんを頼む。
昼時を過ぎたのに、みやげ物店を兼ねた食堂は結構混んでいて、人手も少ないのか、
ずいぶん待たされた。なので、劉さんを送っていく時間が迫ってきて、
神社を散策する余裕がなかったのが残念だった。

店の前の見事に黄葉した銀杏の木。

それから大垣のホテルまで劉さんを送り、
中国のグループ23名と、ホストファミリー、関係者が集まるパーティがあった。