愛知県美術館「曽我蕭白」展のコレクション展 [美術]
11月14日(日)、テレピアホールで
「ちいさなひみつのせかい」展を見て、愛知県美術館へ。
「曽我蕭白」展 2回目の鑑賞
1回目のことはこちら
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-11-01
展示替えで、奈良県立美術館蔵の《美人図》が出てました。
ビリビリに引き裂いた手紙を加えた妖艶な美人。
蕭白、こんな絵も描いたんだって。
前回は「曽我蕭白」展に思ったより時間かかって、
コレクション展は途中までになってしまったので、
今回はコレクション展をじっくり見ようって思ってました。
展示室5 洋画特集―作品の情報を見る
今までコレクション展で見たことのある絵も並んでいますが、
作品の額の裏に書かれた情報なども解説してあって、
あらためて興味深く見ました。
そして椅子に置かれていたレトロな新聞風の『速報洋画』!
詳しい解説がびっしりと8ページあって、
下段のレトロな広告風の展覧会案内も面白い!!
愛知県美術館のサイトからダウンロードできます!!!!
https://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/item01/sokuhouyouga.pdf
浅井忠《八王子付近の街》1887年 油彩
3枚のカラーコピーが添えられています。
同じ場所を描いたと思われる水彩画なんですが、
東京国立近代美術館蔵《山村風景》1887年
東京国立博物館 高野コレクション《青梅街道》
個人蔵《上州風景》
と、4点ともタイトルが違っています。
一体どこを描いたのか?
この絵はほんとうに八王子??
久米桂一郎《秋景》1892年
キャンバス裏面に3人ほどの人物が描かれているそう。
画家のパトロンとしても知られた今村繁三の旧蔵作品とのこと。
中村彝《少女裸像》1914年
とても健康的な少女の裸像。
この頃、相馬家の長女・俊子を集中的に描いているが、
むき出しの上半身を描いたこの作品は、俊子の通う
女子聖学院の校長から展覧会場からの撤収を要求されたそう。
Wikiで、彝は俊子に求婚するが結核を理由に反対されたと知りました。
左が、岸田劉生《須光治君之肖像》1915年
キャンバスの裏面の写真が添えられています。
右が、木村荘八《壷を持つ女》1915年
1915年に開催された巽画会第15回展に出品されたもの。
洋画部審査委員を岸田劉生と木村荘八が務めたそう。
村井正誠《ゴルフジュアンの船》1929年
この絵、なんか気に入りました。
(1回目に行った時も、2回目も写真撮ってるー)
この絵とほとんど同内容、同サイズの作品が
目黒区美術館に所蔵されているそう。
小島善太郎《房州風景》1927-30年
画面左下に「1930 ZNTARO. KOJIMA」と記されているが、
画面裏に巻き込まれたキャンバスがあり、そこには
「1927 Z.kojima」と書かれているそう。なので、
この作品は、1927年に制作され、その後描き直されたと
考えられると。
辻永《風薫る》1933年
隣の小島善太郎《房州風景》と比べると、
とても穏やかな風景画だなって。
この対照的な裸婦像が並んでいるところ、面白いなって。
左は、里見勝蔵《裸婦》1928-29年頃
右は、満谷国四郎《裸婦》1930年
同じモデルを使用したと考えられる2つの作品の
新聞記事に掲載された写真が添えられていました。
林重義《舞妓(赤)》1934年
1934年の第4回独立美術協会展に出品された後、
京城(現在のソウル)の李王家徳寿宮石造殿における
日本美術品展観に出品されたとのことで、
作品裏の出品票の写真が添えられていました。
林武《石膏像のある静物》1931年
ミケランジェロの瀕死の奴隷と
ファルコネのヴィーナス坐像と思われる石膏像が描かれているとのこと。
石膏像というと、美大受験のために描いた石膏デッサンを
思い出すんだけど‥‥
セザンヌ《キューピッドの石膏像のある静物》や、
(あ、愛知県美術館「コートールド美術館展」で見たっけ!)
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-01-21
マティス《石膏のある静物》等の影響も考えられるとのこと。
松本竣介《ニコライ堂》1941年
(愛知県美術館のパブリック・ドメイン画像お借りしました)
1941年12月に描かれたもの。
この頃竣介は集中的にニコライ堂の作品を制作していたと。
矢橋六郎《武蔵野 冬 杉林》1941年
冬? 杉林?? なんか紅葉した林のようにも見えるけど‥‥
須田国太郎《夏》1941年
夏というより、光に包まれた秋の夕暮れのように思えるなぁ‥‥
野口謙蔵《虹のある雪景》1943年
こちらは冬の雪の冷たさが伝わってくるような絵
山口薫《ボタン雪と騎手》1953年
タイトルのボタン雪ってのは、馬の名前?
騎手はどこに描かれているんだろう?? とか
何が描かれているのかよくわからないんだけど、
なんか心ひかれる絵ではあります。
田渕安一《有機的表象》1955年
これも、何なのかよくわからないけど、
内に秘めたエネルギーみたいな力強さ、いいなぁって。
オノサトトシノブ《三つの黒》1958年
国立近代美術館京都分館で1964年に開催された
「現代美術の動向展」、
1966年の第33回ヴェネツィア・ビエンナーレ他
多数の展覧会に出品されているため、
額裏にはラベルが多く貼り付けられているとのこと。
杉全直《歪んだ空間B》1958年
芸術は爆発だ! みたいな?
展示室6 グスタフ・クリムトと光の諸相
(『速報洋画』の広告?より)
愛知県美術館が誇るクリムトの黄金の騎士さまをはじめ、
光を感じる作品が展示されています。
左 ジャーコモ・バッラ《太陽の前を通過する水星(習作)》1914年
中 ライオネル・ファイニンガー《夕暮れの海Ⅰ》1927年
右 グスタフ・クリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》1903年
光に包まれた崇高な雰囲気‥‥素敵!
中上清《無題》2007年
うまく写ってないんですが、この作品いいなって
深い青の中に仄かに照らされて浮かび上がるような形が幻想的。
濃淡の細やかな諧調の表現ができるメゾチント技法で
作られているとのこと。
二見彰一《月魄》1970年代
長時間露光によって、太陽の軌跡が光の線のように見える
北野謙《光を集めるプロジェクト》
左が、《光を集めるプロジェクト、愛知県美術館から 2015年冬至-2016年夏至》2016年
右が、《光を集めるプロジェクト、石灰の積出港 大分県津久見市の石灰会社古手川産業社屋から 2015年冬至-2016年夏至》2016年
展示室7 版画家・野村博と『夕刊新東海』
戦後の新興紙『夕刊新東海』の記者で、のちに版画家として活躍した野村博の旧蔵資料を中心に、当時の新聞紙面から垣間見える戦後愛知のアートシーンをご紹介します。
(出品リストより)
ってことですが、私には画家が描いた新聞のカットが興味深かったです。
壁に展示されているのは野村博の版画。
ガラスケースにはいろんな人が描いた『夕刊新東海』文化欄カット
なんか面白い写真だなって
山本悍右《やさしい回帰》1948年
山本悍右(やまもと かんすけ 1914-1987)
戦前からモダニズム詩やシュルレアリスム写真を発表、
日本におけるシュルレアリスムを代表する草分け的存在
展示作品は、1948年第2回VIVI社展出品作を、
『夕刊新東海』掲載用に別途プリントしたものだそう。
北川民次《南国の花》1940年 と、
根津済美「アメリカ通信」『夕刊新東海』や文化欄に描いたカット
加山四郎《枯れたる花》1953年 と、
文化欄に描いたカット
薮野正雄《砂上》1939年 と、文化欄カット
大沢海蔵《ホルンのある静物》1961年 と、
「若き世代」『夕刊新東海』カット
「若き世代」は、大沢海蔵が名古屋の若い世代の画家たちに向けた応援記事とのこと。
こちらの2点のカットは、中野安次郎の文化欄カット
このカットいいなって見たけど、中野安次郎の油彩画は写真に撮ってないー
村松乙彦《氷原》1960年
日本画。デザイン的、装飾的なところが素敵だなって見た。
田村一男《暁》1980年 と、
谷汲山一乗院「谷汲山参り思い出の畫帳」『夕刊新東海』カット
杉本健吉《秘苑(昌徳宮後庭)》1971年
イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活躍された
杉本健吉さん。10月31日で杉本美術館が閉館してしまって残念。
『夕刊新東海』文化欄カット
水谷清「世界の春」『夕刊新東海』カット
伊藤廉の文化欄カット
展示室8 木村定三コレクション 浜田葆光と熊谷守一
木村定三コレクションが生まれるきっかけとなった、1938年の熊谷守一の日本画展。この展覧会を実現させたのは画家の浜田葆光でした。関連資料や周辺作家の作品を通して、浜田の画業と熊谷との交流を振り返ります。
浜田葆光(はまだ しげみつ 1886-1947)初めて知った画家ですが
熊谷守一(1880-1977)とともに二科会のメンバーで親しい関係だったよう。
一時期、熊谷は奈良の浜田の家に居候していたこともあったと。
これは熊谷守一が描いた《浜田葆光像》1930-40年代
ガラスの映り込みがあって上手く撮れてないですが、
浜田葆光《自画像》1912年
最初に浜田葆光の絵が4点展示してありましたが、
額装されていない小さな作品で、私はふーーん、なんて
見てしまったんですが、
これはその中で、いかにも印象派ってカンジの明るい絵でした。
浜田葆光《大森風景》1912年
愛知県美術館(藤井達吉コレクション)
パブリック・ドメイン画像お借りしました。
右が、浜田葆光《品川停車場》1912年
左は、オタカル・クビーン《女の肖像》1923-25年頃(個人蔵)
1922年から丸2年間渡欧した浜田は、フランスで出会った画家 オタカル・クビーン(フランス名はオットン・クビン)に師事します。 クビーンはチェコ出身の洋画家で、印象派的な画風で知られています。
(キャプションの文章)
浜田葆光《静物》1910-20年代
雑誌『文章世界』4巻1号(1909年)に掲載された
日本で初めて紹介されたセザンヌの作品図版
《オリーブ色の花瓶にいれた花のある静物画》を
参考にした可能性が高いと。
浜田葆光のスケッチブック(個人蔵)
浜田葆光は「鹿の画家」として知られた洋画家だったが、
日本画でも鹿を描いた作品が展示されていました(どちらも個人蔵)
(映り込みで上手く撮れてなくてスミマセン)
熊谷守一に日本画を描くように勧めたのも浜田葆光だったそう。
熊谷守一《蒲公英に蝦蟆》1938年
横井礼以《茄子之図》1939年
戦前、浜田や熊谷と同じ二科会で活動した横井礼以(禮市)
横井は熊谷をとても慕っていたので、熊谷に倣う形で
こうした日本画作品を手がけたのかもしれないと。
木村定三が購入した横井の作品としては最初のものだそう。
下には、横井が浜田に宛てた書簡が。内容は、
熊谷の日本画展を名古屋で開催するにあたっての相談。
奈良に住んでいた浜田葆光
奈良の芸術文化についても展示されていました。
「観音院サロン」という文化人のサロンがあったんですね。
中心にいたのは、
第206世東大寺別当・上司海雲(かみつかさ かいうん1906-1975)
左が、上司海雲の書《壺中天》
上司は壺のコレクターとしても知られていたそう。
右は、須田剋太《東大寺落慶供養》1987年
須田も「観音院サロン」のメンバーの一人、
画面にちりばめられた色紙(?)がとても華やかで素敵!
「奈良の杉本」と呼ばれるほど、奈良に通って絵を描いた
杉本健吉。観音院の古い土蔵を改造してアトリエにしてもらい、
そこで制作したとのこと。
杉本健吉《仏頭》1944年
突き当りの窓のところには、
野永信《六面体をくぐりぬける円環》1980年
そして、令和2年度新収蔵作品として、
筧忠治の作品が!
筧忠治《母の像2》1928年
今年6月20日(日)に一宮市博物館の
「所蔵品による企画展 筧忠治」を見ましたが、
10年かけて描いたという《虫眼鏡を持てる老母》1930-40年 が
すごかったなぁ!!
左は、筧忠治《枯れ花》1954年
右は、筧忠治《本とパイプとランプ》1987年
でも、風景画や静物画は意外と穏やかな雰囲気だなって。
ルネ・ラリック《コキーユ文オパルーセントガラス皿》
愛知県美術館、ラリックも持ってたんだ!
木村定三コレクションとのこと。
今回、プラスキューブのアニメーションも見ました。
辻直之《影の子供》2006年
一枚の紙に木炭で動きの基点となる絵を描き、それを消しては次に続く少し異なる絵を描いて...、という作業を繰り返してアニメーションを制作しています。
ってことで、大変な作業じゃん!!って。
ちょっと怖い、グリム童話のような不思議な世界?
今回もとても充実した展示でした。
写真もたくさん撮らせてもらったし、ブログ記事がだらだらと
長くなってしまいました。読んでくださった方、お疲れ様でした。
愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/
「ちいさなひみつのせかい」展を見て、愛知県美術館へ。
「曽我蕭白」展 2回目の鑑賞
1回目のことはこちら
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-11-01
展示替えで、奈良県立美術館蔵の《美人図》が出てました。
ビリビリに引き裂いた手紙を加えた妖艶な美人。
蕭白、こんな絵も描いたんだって。
前回は「曽我蕭白」展に思ったより時間かかって、
コレクション展は途中までになってしまったので、
今回はコレクション展をじっくり見ようって思ってました。
展示室5 洋画特集―作品の情報を見る
今までコレクション展で見たことのある絵も並んでいますが、
作品の額の裏に書かれた情報なども解説してあって、
あらためて興味深く見ました。
そして椅子に置かれていたレトロな新聞風の『速報洋画』!
詳しい解説がびっしりと8ページあって、
下段のレトロな広告風の展覧会案内も面白い!!
愛知県美術館のサイトからダウンロードできます!!!!
https://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/item01/sokuhouyouga.pdf
浅井忠《八王子付近の街》1887年 油彩
3枚のカラーコピーが添えられています。
同じ場所を描いたと思われる水彩画なんですが、
東京国立近代美術館蔵《山村風景》1887年
東京国立博物館 高野コレクション《青梅街道》
個人蔵《上州風景》
と、4点ともタイトルが違っています。
一体どこを描いたのか?
この絵はほんとうに八王子??
久米桂一郎《秋景》1892年
キャンバス裏面に3人ほどの人物が描かれているそう。
画家のパトロンとしても知られた今村繁三の旧蔵作品とのこと。
中村彝《少女裸像》1914年
とても健康的な少女の裸像。
この頃、相馬家の長女・俊子を集中的に描いているが、
むき出しの上半身を描いたこの作品は、俊子の通う
女子聖学院の校長から展覧会場からの撤収を要求されたそう。
Wikiで、彝は俊子に求婚するが結核を理由に反対されたと知りました。
左が、岸田劉生《須光治君之肖像》1915年
キャンバスの裏面の写真が添えられています。
右が、木村荘八《壷を持つ女》1915年
1915年に開催された巽画会第15回展に出品されたもの。
洋画部審査委員を岸田劉生と木村荘八が務めたそう。
村井正誠《ゴルフジュアンの船》1929年
この絵、なんか気に入りました。
(1回目に行った時も、2回目も写真撮ってるー)
この絵とほとんど同内容、同サイズの作品が
目黒区美術館に所蔵されているそう。
小島善太郎《房州風景》1927-30年
画面左下に「1930 ZNTARO. KOJIMA」と記されているが、
画面裏に巻き込まれたキャンバスがあり、そこには
「1927 Z.kojima」と書かれているそう。なので、
この作品は、1927年に制作され、その後描き直されたと
考えられると。
辻永《風薫る》1933年
隣の小島善太郎《房州風景》と比べると、
とても穏やかな風景画だなって。
この対照的な裸婦像が並んでいるところ、面白いなって。
左は、里見勝蔵《裸婦》1928-29年頃
右は、満谷国四郎《裸婦》1930年
同じモデルを使用したと考えられる2つの作品の
新聞記事に掲載された写真が添えられていました。
林重義《舞妓(赤)》1934年
1934年の第4回独立美術協会展に出品された後、
京城(現在のソウル)の李王家徳寿宮石造殿における
日本美術品展観に出品されたとのことで、
作品裏の出品票の写真が添えられていました。
林武《石膏像のある静物》1931年
ミケランジェロの瀕死の奴隷と
ファルコネのヴィーナス坐像と思われる石膏像が描かれているとのこと。
石膏像というと、美大受験のために描いた石膏デッサンを
思い出すんだけど‥‥
セザンヌ《キューピッドの石膏像のある静物》や、
(あ、愛知県美術館「コートールド美術館展」で見たっけ!)
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-01-21
マティス《石膏のある静物》等の影響も考えられるとのこと。
松本竣介《ニコライ堂》1941年
(愛知県美術館のパブリック・ドメイン画像お借りしました)
1941年12月に描かれたもの。
この頃竣介は集中的にニコライ堂の作品を制作していたと。
矢橋六郎《武蔵野 冬 杉林》1941年
冬? 杉林?? なんか紅葉した林のようにも見えるけど‥‥
須田国太郎《夏》1941年
夏というより、光に包まれた秋の夕暮れのように思えるなぁ‥‥
野口謙蔵《虹のある雪景》1943年
こちらは冬の雪の冷たさが伝わってくるような絵
山口薫《ボタン雪と騎手》1953年
タイトルのボタン雪ってのは、馬の名前?
騎手はどこに描かれているんだろう?? とか
何が描かれているのかよくわからないんだけど、
なんか心ひかれる絵ではあります。
田渕安一《有機的表象》1955年
これも、何なのかよくわからないけど、
内に秘めたエネルギーみたいな力強さ、いいなぁって。
オノサトトシノブ《三つの黒》1958年
国立近代美術館京都分館で1964年に開催された
「現代美術の動向展」、
1966年の第33回ヴェネツィア・ビエンナーレ他
多数の展覧会に出品されているため、
額裏にはラベルが多く貼り付けられているとのこと。
杉全直《歪んだ空間B》1958年
芸術は爆発だ! みたいな?
展示室6 グスタフ・クリムトと光の諸相
(『速報洋画』の広告?より)
愛知県美術館が誇るクリムトの黄金の騎士さまをはじめ、
光を感じる作品が展示されています。
左 ジャーコモ・バッラ《太陽の前を通過する水星(習作)》1914年
中 ライオネル・ファイニンガー《夕暮れの海Ⅰ》1927年
右 グスタフ・クリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》1903年
光に包まれた崇高な雰囲気‥‥素敵!
中上清《無題》2007年
うまく写ってないんですが、この作品いいなって
深い青の中に仄かに照らされて浮かび上がるような形が幻想的。
濃淡の細やかな諧調の表現ができるメゾチント技法で
作られているとのこと。
二見彰一《月魄》1970年代
長時間露光によって、太陽の軌跡が光の線のように見える
北野謙《光を集めるプロジェクト》
左が、《光を集めるプロジェクト、愛知県美術館から 2015年冬至-2016年夏至》2016年
右が、《光を集めるプロジェクト、石灰の積出港 大分県津久見市の石灰会社古手川産業社屋から 2015年冬至-2016年夏至》2016年
展示室7 版画家・野村博と『夕刊新東海』
戦後の新興紙『夕刊新東海』の記者で、のちに版画家として活躍した野村博の旧蔵資料を中心に、当時の新聞紙面から垣間見える戦後愛知のアートシーンをご紹介します。
(出品リストより)
ってことですが、私には画家が描いた新聞のカットが興味深かったです。
壁に展示されているのは野村博の版画。
ガラスケースにはいろんな人が描いた『夕刊新東海』文化欄カット
なんか面白い写真だなって
山本悍右《やさしい回帰》1948年
山本悍右(やまもと かんすけ 1914-1987)
戦前からモダニズム詩やシュルレアリスム写真を発表、
日本におけるシュルレアリスムを代表する草分け的存在
展示作品は、1948年第2回VIVI社展出品作を、
『夕刊新東海』掲載用に別途プリントしたものだそう。
北川民次《南国の花》1940年 と、
根津済美「アメリカ通信」『夕刊新東海』や文化欄に描いたカット
加山四郎《枯れたる花》1953年 と、
文化欄に描いたカット
薮野正雄《砂上》1939年 と、文化欄カット
大沢海蔵《ホルンのある静物》1961年 と、
「若き世代」『夕刊新東海』カット
「若き世代」は、大沢海蔵が名古屋の若い世代の画家たちに向けた応援記事とのこと。
こちらの2点のカットは、中野安次郎の文化欄カット
このカットいいなって見たけど、中野安次郎の油彩画は写真に撮ってないー
村松乙彦《氷原》1960年
日本画。デザイン的、装飾的なところが素敵だなって見た。
田村一男《暁》1980年 と、
谷汲山一乗院「谷汲山参り思い出の畫帳」『夕刊新東海』カット
杉本健吉《秘苑(昌徳宮後庭)》1971年
イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活躍された
杉本健吉さん。10月31日で杉本美術館が閉館してしまって残念。
『夕刊新東海』文化欄カット
水谷清「世界の春」『夕刊新東海』カット
伊藤廉の文化欄カット
展示室8 木村定三コレクション 浜田葆光と熊谷守一
木村定三コレクションが生まれるきっかけとなった、1938年の熊谷守一の日本画展。この展覧会を実現させたのは画家の浜田葆光でした。関連資料や周辺作家の作品を通して、浜田の画業と熊谷との交流を振り返ります。
浜田葆光(はまだ しげみつ 1886-1947)初めて知った画家ですが
熊谷守一(1880-1977)とともに二科会のメンバーで親しい関係だったよう。
一時期、熊谷は奈良の浜田の家に居候していたこともあったと。
これは熊谷守一が描いた《浜田葆光像》1930-40年代
ガラスの映り込みがあって上手く撮れてないですが、
浜田葆光《自画像》1912年
最初に浜田葆光の絵が4点展示してありましたが、
額装されていない小さな作品で、私はふーーん、なんて
見てしまったんですが、
これはその中で、いかにも印象派ってカンジの明るい絵でした。
浜田葆光《大森風景》1912年
愛知県美術館(藤井達吉コレクション)
パブリック・ドメイン画像お借りしました。
右が、浜田葆光《品川停車場》1912年
左は、オタカル・クビーン《女の肖像》1923-25年頃(個人蔵)
1922年から丸2年間渡欧した浜田は、フランスで出会った画家 オタカル・クビーン(フランス名はオットン・クビン)に師事します。 クビーンはチェコ出身の洋画家で、印象派的な画風で知られています。
(キャプションの文章)
浜田葆光《静物》1910-20年代
雑誌『文章世界』4巻1号(1909年)に掲載された
日本で初めて紹介されたセザンヌの作品図版
《オリーブ色の花瓶にいれた花のある静物画》を
参考にした可能性が高いと。
浜田葆光のスケッチブック(個人蔵)
浜田葆光は「鹿の画家」として知られた洋画家だったが、
日本画でも鹿を描いた作品が展示されていました(どちらも個人蔵)
(映り込みで上手く撮れてなくてスミマセン)
熊谷守一に日本画を描くように勧めたのも浜田葆光だったそう。
熊谷守一《蒲公英に蝦蟆》1938年
横井礼以《茄子之図》1939年
戦前、浜田や熊谷と同じ二科会で活動した横井礼以(禮市)
横井は熊谷をとても慕っていたので、熊谷に倣う形で
こうした日本画作品を手がけたのかもしれないと。
木村定三が購入した横井の作品としては最初のものだそう。
下には、横井が浜田に宛てた書簡が。内容は、
熊谷の日本画展を名古屋で開催するにあたっての相談。
奈良に住んでいた浜田葆光
奈良の芸術文化についても展示されていました。
「観音院サロン」という文化人のサロンがあったんですね。
中心にいたのは、
第206世東大寺別当・上司海雲(かみつかさ かいうん1906-1975)
左が、上司海雲の書《壺中天》
上司は壺のコレクターとしても知られていたそう。
右は、須田剋太《東大寺落慶供養》1987年
須田も「観音院サロン」のメンバーの一人、
画面にちりばめられた色紙(?)がとても華やかで素敵!
「奈良の杉本」と呼ばれるほど、奈良に通って絵を描いた
杉本健吉。観音院の古い土蔵を改造してアトリエにしてもらい、
そこで制作したとのこと。
杉本健吉《仏頭》1944年
突き当りの窓のところには、
野永信《六面体をくぐりぬける円環》1980年
そして、令和2年度新収蔵作品として、
筧忠治の作品が!
筧忠治《母の像2》1928年
今年6月20日(日)に一宮市博物館の
「所蔵品による企画展 筧忠治」を見ましたが、
10年かけて描いたという《虫眼鏡を持てる老母》1930-40年 が
すごかったなぁ!!
左は、筧忠治《枯れ花》1954年
右は、筧忠治《本とパイプとランプ》1987年
でも、風景画や静物画は意外と穏やかな雰囲気だなって。
一宮市博物館の所蔵品による企画展「筧忠治」良かった! 再現されたアトリエのレンブラントの複製画や大きな石膏頭像、机に置かれた鏡など、とても興味深く見ました。(許可申請して写真撮ったけど、ネット不可で残念) 10年かけて描いたという《虫眼鏡を持てる老母》塗り重ねられた絵具の厚みがすごい。 pic.twitter.com/fST16dUI9t
— しーちゃん (@shizukozb) June 21, 2021
ルネ・ラリック《コキーユ文オパルーセントガラス皿》
愛知県美術館、ラリックも持ってたんだ!
木村定三コレクションとのこと。
今回、プラスキューブのアニメーションも見ました。
辻直之《影の子供》2006年
一枚の紙に木炭で動きの基点となる絵を描き、それを消しては次に続く少し異なる絵を描いて...、という作業を繰り返してアニメーションを制作しています。
ってことで、大変な作業じゃん!!って。
ちょっと怖い、グリム童話のような不思議な世界?
今回もとても充実した展示でした。
写真もたくさん撮らせてもらったし、ブログ記事がだらだらと
長くなってしまいました。読んでくださった方、お疲れ様でした。
愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/
名古屋テレピアホール「ちいさなひみつのせかい」
11月14日(日)、名古屋テレピアホールへ行きました。
「-MOZU ARTWORK-
ちいさなひみつのせかい」という展覧会をやっています。
このチラシを手に入れて、
へー、面白そう! と。
ちょうど愛知県美術館「曽我蕭白」展の
第二回目に行こうと思ってたので、
テレピアホールならすぐ近くだからついでに‥‥と。
MOZU (モズ) こと、水越清貴さん
1998年7月生まれ。
東京都立総合芸術高等学校映像メディア表現卒業。
コマ撮りアニメ、ミニチュア、トリックラクガキという
3つの分野で活動するマルチアーティスト。
(チラシ裏面より)
入場料 当日一般1,200円を払って入ると、
これは記念撮影用の大きな(ってこれが人間サイズ)もの
Mozuさんが作ったミニチュアに入った
こびとのような写真が撮れます。
こちらがMozuさんが作ったミニチュア
(会場内、一部を除いて写真撮影可)
Mozuさん、高校2年生の時に自分の部屋をミニチュアで再現し、
それがTwitterで拡散されて注目を集めたという、
その作品がこちら
言われなければ、乱雑な高校生の部屋の写真かって
見ちゃいますよね。
これは部屋の様々なものがさらに凝って精巧に作られてます。
友人の部屋、Mozuさんの理想の部屋なんだそう。
ゴミ置き場 捨てられたビニール傘のリアルさ!
電信柱
電気工事の人からもホンモノにしか見えないと絶賛されたとか。
教室 最後の部屋で上映されていたコマ撮りアニメ、
このミニチュアを使って撮影されていました。
こびとの公衆電話
草むらの中に、ペットボトルを利用したこびとの公衆電話
公衆電話の錆がリアルです。
線で描かれた動物の絵‥‥これ、一筆書きになってる?!!
こびとの押し入れ
プラスチックの衣装ケースがリアル!
上段はドラえもんが出てきそう?
こびとのトイレ
こびとのベランダ‥‥リアルだ―!!!
横のスイッチがなければ、アパートの写真かと
思っちゃうじゃないですか!!
こびとの生活を覗き見るようで楽しい。
下に机や収納ができるベッドだー
エアコンの室外機の上に枯れた鉢植えがあるのも
あるあるって、ニヤッとしてしまう。
こびとの秘密基地
これ、ドア(?)がコンセントなんですよね!
中に冷蔵庫や電子レンジ、パソコン(懐かしい!
ブラウン管モニターだ!!)‥‥すごくリアル!
「この作品で僕が一番見たかったのは、WiFiのルーターがチカチカと点滅している様子です」
って説明を読んで、わーそんなところまで気が付かなかったわ! って、
もう一度見てしまいました。
ショップで買った作品集読んだら、電子レンジの中には
ラップをかけたお惣菜が入ってたり、どこかで見たような
ダンボールの表記は「mamaon」だったり、
ノートは「Campos」だったり、
1面だけ色が合ったルービックキューブとか‥‥スゴイ!!!
こびとの用水路
ホンモノの水がチョロチヨロと流れています。
水を使うのは初めててで、いろいろ苦労もあったそう。
こびとの旅館‥‥そうそう! 旅館のこの空間楽しいですよね。
テーブルにはトランプが並んでいるし、
作品集見て知ったんですが、
椅子の下に落ちているお札の顔はペリーで、
本は「永遠の0 点」(^▽^)/
こびとの駅‥‥これスゴイ!!
冷蔵庫前駅
写真に撮ると、実際の駅のようにしか見えないんですが、
パースをかけて作られているんです。つまり、
壁の広告(MOZU 宇宙語教室(^▽^)も、台形で作られているんですね。
点字ブロックとか、大変な作業だったんじゃないかと!
こびとのエレベーター 説明と絵も展示されています。
(この作品だけでなく全ての作品に付いてます)
こびとの床の間 掛軸の裏には秘密の通路があるのだとか!
こびとの非常階段
ビルの窓から覗くと、ホワイトボードがある白い部屋。
こびとが働く会社のビル?
(説明の絵とかは展示ケースの映り込みです)
トリックらくがきのコーナー
斜め横から見ると、電車のらくがきが立体になっているみたい。
UFO が立体に(^▽^)
4コママンガ
斜めから見ると、登場人物(?)がコマから抜け出てるみたい(^▽^)
本物にしか見えない三角定規。
あ、これ私、ツイッターで流れてきたのを見た記憶がある!
この距離で見てもホンモノにしか見えない‥‥
触ってみたいー(絶対ダメです)
最後の部屋は撮影禁止。
展示されていた教室を使ったコマ撮りアニメや、
オリジナルキャラクター「マルとパッチ」を使った
コマ撮りアニメなど、とても楽しい。
(むかーし、人形アニメにチャレンジした身としては、
これすごい手間かかってるなーって)
「クレヨンしんちゃん」の新オープニングで使用された
野原家のミニチュアも展示されていました。
楽しかったー!
日曜日だったせいもあり、若いカップルや、
子供連れが写真撮って楽しんでいました。
ショップで、
「Mozu ミニチュア作品集 こびとの世界」2,200円(税込)と、
クリアファイルのこびとの階段 385円(税込) 買いました。
クリアファイルの裏側は、アイデアスケッチが描かれています。
テレピアホール 壁の陶壁画は加藤卓男の作品だそう。
ケースの中に、名古屋会場限定公開だという
「ミニチュアブラウン管テレビ」と「ミニチュア本棚」が
その横の台は、トリックラクガキの虹(会場内にオリジナル展示されてましたが)
この展覧会、
今年8月11日(水)〜8月30日(月)に、
大阪の大丸ミュージアム(大丸梅田店15階)で開催された後、
ここ、名古屋のテレピアホールで
10月9日(土)〜11月28日(日)に開催。
その後、富山大和 6階ホールで、
2021年12月24日(金)〜2022年1月10日(月・祝)
新潟県立自然科学館で、2022年3月12日(土)〜5月8日(日)
と、巡回予定だそう。
詳しくは、
Mozu アートワーク -ちいさなひみつのせかい-
公式ホームページ: https://mozu-exhibition.com/
東海テレビの展覧会サイト:
https://www.tokai-tv.com/events/Mozu_2021/
ついでに‥‥
私、チラシの写真見て思い出したのは、
2015年に岐阜県美術館で見た「てくてく現代美術世界一周」展の
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2015-03-14
マウリツイオ・カテラン(イタリア)の作品
とっても小さなエレベーター!!
たまに扉が開く「チン」という音がしなければ、気がつかずに通り過ぎちゃうくらい。
でも、音に気がついて見ると、思わず笑っちゃいます!
とても精巧にできていて、子どもたちも、覗き込んで熱心に見ていました。
エレベーター内部まで精巧に作られています。
「-MOZU ARTWORK-
ちいさなひみつのせかい」という展覧会をやっています。
このチラシを手に入れて、
へー、面白そう! と。
ちょうど愛知県美術館「曽我蕭白」展の
第二回目に行こうと思ってたので、
テレピアホールならすぐ近くだからついでに‥‥と。
MOZU (モズ) こと、水越清貴さん
1998年7月生まれ。
東京都立総合芸術高等学校映像メディア表現卒業。
コマ撮りアニメ、ミニチュア、トリックラクガキという
3つの分野で活動するマルチアーティスト。
(チラシ裏面より)
入場料 当日一般1,200円を払って入ると、
これは記念撮影用の大きな(ってこれが人間サイズ)もの
Mozuさんが作ったミニチュアに入った
こびとのような写真が撮れます。
こちらがMozuさんが作ったミニチュア
(会場内、一部を除いて写真撮影可)
Mozuさん、高校2年生の時に自分の部屋をミニチュアで再現し、
それがTwitterで拡散されて注目を集めたという、
その作品がこちら
言われなければ、乱雑な高校生の部屋の写真かって
見ちゃいますよね。
これは部屋の様々なものがさらに凝って精巧に作られてます。
友人の部屋、Mozuさんの理想の部屋なんだそう。
ゴミ置き場 捨てられたビニール傘のリアルさ!
電信柱
電気工事の人からもホンモノにしか見えないと絶賛されたとか。
教室 最後の部屋で上映されていたコマ撮りアニメ、
このミニチュアを使って撮影されていました。
こびとの公衆電話
草むらの中に、ペットボトルを利用したこびとの公衆電話
公衆電話の錆がリアルです。
線で描かれた動物の絵‥‥これ、一筆書きになってる?!!
こびとの押し入れ
プラスチックの衣装ケースがリアル!
上段はドラえもんが出てきそう?
こびとのトイレ
こびとのベランダ‥‥リアルだ―!!!
横のスイッチがなければ、アパートの写真かと
思っちゃうじゃないですか!!
こびとの生活を覗き見るようで楽しい。
下に机や収納ができるベッドだー
エアコンの室外機の上に枯れた鉢植えがあるのも
あるあるって、ニヤッとしてしまう。
こびとの秘密基地
これ、ドア(?)がコンセントなんですよね!
中に冷蔵庫や電子レンジ、パソコン(懐かしい!
ブラウン管モニターだ!!)‥‥すごくリアル!
「この作品で僕が一番見たかったのは、WiFiのルーターがチカチカと点滅している様子です」
って説明を読んで、わーそんなところまで気が付かなかったわ! って、
もう一度見てしまいました。
ショップで買った作品集読んだら、電子レンジの中には
ラップをかけたお惣菜が入ってたり、どこかで見たような
ダンボールの表記は「mamaon」だったり、
ノートは「Campos」だったり、
1面だけ色が合ったルービックキューブとか‥‥スゴイ!!!
こびとの用水路
ホンモノの水がチョロチヨロと流れています。
水を使うのは初めててで、いろいろ苦労もあったそう。
こびとの旅館‥‥そうそう! 旅館のこの空間楽しいですよね。
テーブルにはトランプが並んでいるし、
作品集見て知ったんですが、
椅子の下に落ちているお札の顔はペリーで、
本は「永遠の0 点」(^▽^)/
こびとの駅‥‥これスゴイ!!
冷蔵庫前駅
写真に撮ると、実際の駅のようにしか見えないんですが、
パースをかけて作られているんです。つまり、
壁の広告(MOZU 宇宙語教室(^▽^)も、台形で作られているんですね。
点字ブロックとか、大変な作業だったんじゃないかと!
こびとのエレベーター 説明と絵も展示されています。
(この作品だけでなく全ての作品に付いてます)
こびとの床の間 掛軸の裏には秘密の通路があるのだとか!
こびとの非常階段
ビルの窓から覗くと、ホワイトボードがある白い部屋。
こびとが働く会社のビル?
(説明の絵とかは展示ケースの映り込みです)
トリックらくがきのコーナー
斜め横から見ると、電車のらくがきが立体になっているみたい。
UFO が立体に(^▽^)
4コママンガ
斜めから見ると、登場人物(?)がコマから抜け出てるみたい(^▽^)
本物にしか見えない三角定規。
あ、これ私、ツイッターで流れてきたのを見た記憶がある!
この距離で見てもホンモノにしか見えない‥‥
触ってみたいー(絶対ダメです)
最後の部屋は撮影禁止。
展示されていた教室を使ったコマ撮りアニメや、
オリジナルキャラクター「マルとパッチ」を使った
コマ撮りアニメなど、とても楽しい。
(むかーし、人形アニメにチャレンジした身としては、
これすごい手間かかってるなーって)
「クレヨンしんちゃん」の新オープニングで使用された
野原家のミニチュアも展示されていました。
楽しかったー!
日曜日だったせいもあり、若いカップルや、
子供連れが写真撮って楽しんでいました。
ショップで、
「Mozu ミニチュア作品集 こびとの世界」2,200円(税込)と、
クリアファイルのこびとの階段 385円(税込) 買いました。
クリアファイルの裏側は、アイデアスケッチが描かれています。
テレピアホール 壁の陶壁画は加藤卓男の作品だそう。
ケースの中に、名古屋会場限定公開だという
「ミニチュアブラウン管テレビ」と「ミニチュア本棚」が
その横の台は、トリックラクガキの虹(会場内にオリジナル展示されてましたが)
この展覧会、
今年8月11日(水)〜8月30日(月)に、
大阪の大丸ミュージアム(大丸梅田店15階)で開催された後、
ここ、名古屋のテレピアホールで
10月9日(土)〜11月28日(日)に開催。
その後、富山大和 6階ホールで、
2021年12月24日(金)〜2022年1月10日(月・祝)
新潟県立自然科学館で、2022年3月12日(土)〜5月8日(日)
と、巡回予定だそう。
詳しくは、
Mozu アートワーク -ちいさなひみつのせかい-
公式ホームページ: https://mozu-exhibition.com/
東海テレビの展覧会サイト:
https://www.tokai-tv.com/events/Mozu_2021/
ついでに‥‥
私、チラシの写真見て思い出したのは、
2015年に岐阜県美術館で見た「てくてく現代美術世界一周」展の
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2015-03-14
マウリツイオ・カテラン(イタリア)の作品
とっても小さなエレベーター!!
たまに扉が開く「チン」という音がしなければ、気がつかずに通り過ぎちゃうくらい。
でも、音に気がついて見ると、思わず笑っちゃいます!
とても精巧にできていて、子どもたちも、覗き込んで熱心に見ていました。
エレベーター内部まで精巧に作られています。
ギャラリー水の音「共鳴するまなざし」と岐阜公園菊花展 [美術]
10月31日(日)に「ギャラリー水の音」へ行きました。
「共鳴するまなざし」という
松尾みさき 林リウイチ 井戸義智 さんの
展覧会が開催されています。
この展覧会、その前週に行った
岐阜アートフォーラム「コネクト展Ⅱ 2021」の
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-11-11
会場の一つなんですが、イベントで貸切ってことで
入れなかったので。
前週は電動アシスト付き自転車で行きましたが、
この日は車で(ギャラリー水の音にも駐車場ありますが)
岐阜公園の駐車場へ入れて歩きました。
ギャラリー水の音
カフェでケーキセットをオーダーして
(ギャラリー入場時にはカフェでオーダーが必要)
ギャラリーへ
左の立体は、井戸義智さんの作品
真ん中の絵は、松尾みさきさん
右上の小さい絵は、林リウイチさん
いろいろな手のしぐさを描くことで表現されている
松尾みさきさんの作品。
生け花(造花)も絵とコラボしているみたい!
2階の部屋には、
松尾みさきさんの描いた目の作品
(瞳にいろんなものが映り込んでいる)と、
井戸義智さんの大きな目の写真が、何枚かのシートに
分割されて重ねられている作品。
(瞳に映っているのはその場所から見た風景で、
写真を撮っている人物も映っているので、
自分が見つめられているような気分になります)
手前の立体は林リウイチさんの作品。
ボールペン画の林リウイチさん(左上の作品が
林リウイチさんの作品)立体も素敵です。
奥の鉄線の大きな作品は井戸義智さん。
真ん中に小さなレンズがはめ込まれています。
カフェ棟の2階には、
真ん中に置かれたオブジェは井戸義智さんの作品
井戸さんは、昨年の岐阜アートフォーラム「コネクト展」の
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-10-28
ここ、ギャラリー水の音で、流木にガラスで作った目玉を
はめ込んで作られた作品を出されてて、面白いって
見たんですが、目玉を作るためにガラスのレンズを
大量に取り寄せたんだけど、レンズの歪みが面白くて、
これらの作品を作ったんだそう。レンズ部分が可動に
なっています。
壁の絵は松尾みさきさんの作品。
床の間の絵も、松尾みさきさん。
昨年のコネクト展で上宮寺に展示されていましたね。
クリムトの絵の人物を手に置き換えて描いた作品。
窓辺の台に並んでいるのは、
だめな(井戸さん曰く、歪みがひどい)レンズたち。
歪みがレトロな雰囲気で面白いです。
壁や台の上には林リウイチさんのボールペン画が。
カフェでケーキセットいただきました。850円(税込)
吊り下げられたポジャギが光に透けて素敵。
ギャラリー水の音のオーナー・板倉倫子さんの作品。
ギャラリー・カフェ水の音: https://www.mizunooto-gifu.com/
----
中日新聞2021年10月26日(火)岐阜・近郊版の記事
----
水の音の周囲は古い家が立ち並んでいます。
仏壇店。屋上の観音像がインパクト!
「売物件」だそう
齋藤道三の菩提寺「常在寺」
後ろの金華山上に岐阜城も見えます。
妙正寺
貞享5(1688)年に岐阜を訪れた松尾芭蕉がここの庫裡に
一か月間滞在したという記録があるそう。
正法寺の岐阜大仏殿
岐阜公園では「菊人形・菊花展」が開催されています。
期間:10月23日(土)~11月23日(火・祝)
自由花の部
岐阜市歴史博物館
菊花展は今年で第50回目の開催となるそうで、
「菊花展50年の歩み」という特別展示(写真パネル展示)が
されていました。
噴水の周囲のヒャクニチソウがカラフルで美しい。
小菊盆栽の部
山菊自営花壇の部
「出品者がそれぞれ趣向を凝らし、木付けを主とした石付け文人等5鉢以上、 種々の作品を組み合わせ一つの花壇として構成したもの」
大菊花壇の部
「大輪菊の3本立ち12鉢もしくは、一本立ち20鉢をもって 一つの花壇を構成したもの」
豪華ー!!!
菊人形 左から 家臣、帰蝶(濃姫)、織田信長、家臣
菊庭園
小作り花壇の部
「7月頃に菊の芽差しを行い、比較的短期間に育成し、 花を楽しむもので、1鉢1本仕立てとし、10鉢をもって一花壇を構成します」
菊人形
美濃菊の部
「皇室の紋章である一文字菊を祖先に持ち、岐阜が発祥の地である 美濃菊。花弁の表裏の色が異なるものがあり、艶やかさをもった花」
千輪仕立て
「1株でできるだけ多くの花を咲かせるよう仕立てます。 100輪以上咲かせたものを千輪仕立てと規定しているところもあります」
1株からこんなに多くの花を咲かせるには、
日々の丹精が必要なんでしょうね。見事です。
これ、まだ花が開き始めのようなので、咲き進むと、
もっと豪華な雰囲気になるんだろうなぁ!
信長と濃姫の菊人形。池に映る風情もいいですね。
インスタにアップしました。
「共鳴するまなざし」という
松尾みさき 林リウイチ 井戸義智 さんの
展覧会が開催されています。
この展覧会、その前週に行った
岐阜アートフォーラム「コネクト展Ⅱ 2021」の
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-11-11
会場の一つなんですが、イベントで貸切ってことで
入れなかったので。
前週は電動アシスト付き自転車で行きましたが、
この日は車で(ギャラリー水の音にも駐車場ありますが)
岐阜公園の駐車場へ入れて歩きました。
ギャラリー水の音
カフェでケーキセットをオーダーして
(ギャラリー入場時にはカフェでオーダーが必要)
ギャラリーへ
左の立体は、井戸義智さんの作品
真ん中の絵は、松尾みさきさん
右上の小さい絵は、林リウイチさん
いろいろな手のしぐさを描くことで表現されている
松尾みさきさんの作品。
生け花(造花)も絵とコラボしているみたい!
2階の部屋には、
松尾みさきさんの描いた目の作品
(瞳にいろんなものが映り込んでいる)と、
井戸義智さんの大きな目の写真が、何枚かのシートに
分割されて重ねられている作品。
(瞳に映っているのはその場所から見た風景で、
写真を撮っている人物も映っているので、
自分が見つめられているような気分になります)
手前の立体は林リウイチさんの作品。
ボールペン画の林リウイチさん(左上の作品が
林リウイチさんの作品)立体も素敵です。
奥の鉄線の大きな作品は井戸義智さん。
真ん中に小さなレンズがはめ込まれています。
カフェ棟の2階には、
真ん中に置かれたオブジェは井戸義智さんの作品
井戸さんは、昨年の岐阜アートフォーラム「コネクト展」の
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-10-28
ここ、ギャラリー水の音で、流木にガラスで作った目玉を
はめ込んで作られた作品を出されてて、面白いって
見たんですが、目玉を作るためにガラスのレンズを
大量に取り寄せたんだけど、レンズの歪みが面白くて、
これらの作品を作ったんだそう。レンズ部分が可動に
なっています。
壁の絵は松尾みさきさんの作品。
床の間の絵も、松尾みさきさん。
昨年のコネクト展で上宮寺に展示されていましたね。
クリムトの絵の人物を手に置き換えて描いた作品。
窓辺の台に並んでいるのは、
だめな(井戸さん曰く、歪みがひどい)レンズたち。
歪みがレトロな雰囲気で面白いです。
壁や台の上には林リウイチさんのボールペン画が。
カフェでケーキセットいただきました。850円(税込)
吊り下げられたポジャギが光に透けて素敵。
ギャラリー水の音のオーナー・板倉倫子さんの作品。
ギャラリー・カフェ水の音: https://www.mizunooto-gifu.com/
----
中日新聞2021年10月26日(火)岐阜・近郊版の記事
----
水の音の周囲は古い家が立ち並んでいます。
仏壇店。屋上の観音像がインパクト!
「売物件」だそう
齋藤道三の菩提寺「常在寺」
後ろの金華山上に岐阜城も見えます。
妙正寺
貞享5(1688)年に岐阜を訪れた松尾芭蕉がここの庫裡に
一か月間滞在したという記録があるそう。
正法寺の岐阜大仏殿
岐阜公園では「菊人形・菊花展」が開催されています。
期間:10月23日(土)~11月23日(火・祝)
自由花の部
岐阜市歴史博物館
菊花展は今年で第50回目の開催となるそうで、
「菊花展50年の歩み」という特別展示(写真パネル展示)が
されていました。
噴水の周囲のヒャクニチソウがカラフルで美しい。
小菊盆栽の部
山菊自営花壇の部
「出品者がそれぞれ趣向を凝らし、木付けを主とした石付け文人等5鉢以上、 種々の作品を組み合わせ一つの花壇として構成したもの」
大菊花壇の部
「大輪菊の3本立ち12鉢もしくは、一本立ち20鉢をもって 一つの花壇を構成したもの」
豪華ー!!!
菊人形 左から 家臣、帰蝶(濃姫)、織田信長、家臣
菊庭園
小作り花壇の部
「7月頃に菊の芽差しを行い、比較的短期間に育成し、 花を楽しむもので、1鉢1本仕立てとし、10鉢をもって一花壇を構成します」
菊人形
美濃菊の部
「皇室の紋章である一文字菊を祖先に持ち、岐阜が発祥の地である 美濃菊。花弁の表裏の色が異なるものがあり、艶やかさをもった花」
千輪仕立て
「1株でできるだけ多くの花を咲かせるよう仕立てます。 100輪以上咲かせたものを千輪仕立てと規定しているところもあります」
1株からこんなに多くの花を咲かせるには、
日々の丹精が必要なんでしょうね。見事です。
これ、まだ花が開き始めのようなので、咲き進むと、
もっと豪華な雰囲気になるんだろうなぁ!
信長と濃姫の菊人形。池に映る風情もいいですね。
インスタにアップしました。
ギャラリー小さい家「境界線」 [美術]
10月24日(日)、息子の電動アシスト付き自転車を借りて、
岐阜の上宮寺他で開催されている
「岐阜アートフォーラム コネクト展Ⅱ」を見に行き、
ついでに近くの「ギャラリー小さい家」へ
「境界線」という展示をやっています。
1階の和室には
床の間のゆるい絵が和むというか‥‥
Koji Ogaさんの作品。
レゴブロック(?)も面白い。
Koji Ogaさんは、ゆるーい4コマ漫画を日記のように
ほぼ毎日描いているんだそう。
(今までも「小さい家」で展示されてたのを見てますが、
感想が書けておりません。)
「コネクト展Ⅱ」上宮寺にも出品されてた
林リウイチさんの作品
左の作品《Border 境界》は、
2018年の北欧映画「ボーダー 二つの世界」から
イメージを得て作ったものだとか。
真ん中は《飛べなかったしんいち君 Ⅱ》
右は《飛べなかったしんいち君 Ⅰ》
関野敦さんの展示
2階の白い部屋には、
マツモト モエコ《ハイイロニンゲン》
微妙にグレーの濃淡が違う人形が並んでいます。
「どこからどこまでが普通なのか?」
境界線を引くことができないグレーゾーン
そんなことを感じる作品でした。
(1人だけ床に‥‥いろいろ想像してしまう)
奥の作品は白と黒のオセロではなく、グレーのオセロ
《どっちもハイイロどれもハイイロ》
その奥は、石岡弘子さんの作品。
関野敦さんの《水平 1》
近藤洋平《mist(Photograph) -postcard-》
ポストカードをガラスに焼き付けて加工
ガラスに加工された画像と、向こう側と映り込んだ風景が重なります。
村松喜弘《敷地》
降りる時に気が付きましたが、
階段の上の空間に、ポツンと《ハイイロニンゲン》が!
通路のところに、この古民家の昔の写真を使った
近藤洋平さんの作品が。
昔の風景と、今の風景が重なります。
今回、屋根裏部屋にも展示ありました。
加藤観月(かとう みづき)さんのインスタレーション
階段を上っていくと、
異世界との境界を表現したのだとか。
加藤観月さん、今までも小さい家で個展やグループ展されてたり、
今年8月に名古屋のギャラリー彩での個展「シンショク」
見に行ったんですが、感想が書けておりません(^^;>
口や舌、皮膚のつぶつぶといった、
生理的な生々しさを表現した作品、
ちょっとぞわっとするような感覚で面白いです。
2019年小さい家での個展「加藤観月つぶつぶ」より
2018年小さい家での個展「加藤観月・呼吸」より
この時にいただいた(手作りだとか)お菓子
インパクトありました!
----
中日新聞2021年10月20日岐阜・近郊版の記事
----
この後、ちょっと小腹も空いたので、近くの
ナチュラルカフェ蔵 へ
築130年の蔵を改装したアジアンテイストカフェ
店内の雰囲気素敵です。
タイ風焼きそば「パッタイ」をいただきました。1,188円(税込)
岐阜の上宮寺他で開催されている
「岐阜アートフォーラム コネクト展Ⅱ」を見に行き、
ついでに近くの「ギャラリー小さい家」へ
「境界線」という展示をやっています。
1階の和室には
床の間のゆるい絵が和むというか‥‥
Koji Ogaさんの作品。
レゴブロック(?)も面白い。
Koji Ogaさんは、ゆるーい4コマ漫画を日記のように
ほぼ毎日描いているんだそう。
(今までも「小さい家」で展示されてたのを見てますが、
感想が書けておりません。)
「コネクト展Ⅱ」上宮寺にも出品されてた
林リウイチさんの作品
左の作品《Border 境界》は、
2018年の北欧映画「ボーダー 二つの世界」から
イメージを得て作ったものだとか。
真ん中は《飛べなかったしんいち君 Ⅱ》
右は《飛べなかったしんいち君 Ⅰ》
関野敦さんの展示
2階の白い部屋には、
マツモト モエコ《ハイイロニンゲン》
微妙にグレーの濃淡が違う人形が並んでいます。
「どこからどこまでが普通なのか?」
境界線を引くことができないグレーゾーン
そんなことを感じる作品でした。
(1人だけ床に‥‥いろいろ想像してしまう)
奥の作品は白と黒のオセロではなく、グレーのオセロ
《どっちもハイイロどれもハイイロ》
その奥は、石岡弘子さんの作品。
関野敦さんの《水平 1》
近藤洋平《mist(Photograph) -postcard-》
ポストカードをガラスに焼き付けて加工
ガラスに加工された画像と、向こう側と映り込んだ風景が重なります。
村松喜弘《敷地》
降りる時に気が付きましたが、
階段の上の空間に、ポツンと《ハイイロニンゲン》が!
通路のところに、この古民家の昔の写真を使った
近藤洋平さんの作品が。
昔の風景と、今の風景が重なります。
今回、屋根裏部屋にも展示ありました。
加藤観月(かとう みづき)さんのインスタレーション
階段を上っていくと、
異世界との境界を表現したのだとか。
加藤観月さん、今までも小さい家で個展やグループ展されてたり、
今年8月に名古屋のギャラリー彩での個展「シンショク」
見に行ったんですが、感想が書けておりません(^^;>
口や舌、皮膚のつぶつぶといった、
生理的な生々しさを表現した作品、
ちょっとぞわっとするような感覚で面白いです。
2019年小さい家での個展「加藤観月つぶつぶ」より
2018年小さい家での個展「加藤観月・呼吸」より
この時にいただいた(手作りだとか)お菓子
インパクトありました!
----
中日新聞2021年10月20日岐阜・近郊版の記事
----
この後、ちょっと小腹も空いたので、近くの
ナチュラルカフェ蔵 へ
築130年の蔵を改装したアジアンテイストカフェ
店内の雰囲気素敵です。
タイ風焼きそば「パッタイ」をいただきました。1,188円(税込)
岐阜アートフォーラム「コネクト展Ⅱ 2021」 [美術]
2021年10月24日(日)、第15回 岐阜アートフォーラム
「それぞれの住処(すみか)から
コネクト展Ⅱ 2021」を見てきました。
昨年、コロナ禍で、上宮寺をはじめギャラリーや
店舗のウィンドウなどに分散して開催された
「第14回 岐阜アートフォーラム それぞれの住処から コネクト展」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-10-28
引き続き、今年も「コネクト展Ⅱ」になります。
会場が分散しているので、
昨年、とても便利だった電動アシスト付き自転車!
今年も秋晴れの天気の中、息子から借りて出かけました。
まずは、ギャラリーいまじん へ
「~はかりごと~ 市川あずさ 個展」
抽象的な、ソフトな形と色のハーモニー
意味とか関係があるような無いようなタイトル
奥の部屋には、大きなキャンバスを切り取った展示がされてて
面白いと思った。
メイン会場である上宮寺へ
今年も大イチョウ周りにアート作品が
渡辺悠太さんの絵をメインに、誰でもが参加できる
《みんなで描こう 大きな銀杏の木アート》
最終日だったので、にぎやかな作品になっていました。
鐘楼になにやらキラキラする作品が
加藤誉使子《NMAMDB2》
「NMAMDB2」は、「なむあみだぶつ」とも
「なまんだぶ2」とも読めます。
(上宮寺は真宗大谷派) とのこと。
すごいインパクト!!
河西栄二《おとこ》
庫裡の前に置かれたこちらの作品もスゴイ!
林リウイチ《リインカーネーション★銀杏ボーイ》
昨年、大イチョウ周りに作られていた《銀杏ボーイ》を
作り直して制作とのこと。
昨年は入れなかった庫裡にも、今年は作品が展示されています。
庫裡の玄関を上がった正面に
佐藤昌宏さんの作品が。
フォックスフェイス(ツノナス)を使った生け花もいいですね。
ずっと前からあるんですが、この天井画も
佐藤昌宏さんの作品だそう。
動物たちの絵に交じって、リカちゃんの絵もあるww
「リカに冠を正さず」(^▽^)
佐藤昌宏さんは、岐阜県美術館「第9回 円空大賞展」で、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2018-02-15
円空賞を受賞されていました。
このインパクトある物体は何??
篠田慎さんの作品
林リュウイチさんの《スーパー・サイバー・パンク・ドッグ》
後ろの壁には、デザイナーによる掛軸アート
TERAMAKIさんと蒔苗友紀さんの作品と
松尾みさきさんの絵
さっき「ギャラリーいまじん」で見た市川あずささん
こちらにも作品が展示されています。
隼瀬大輔さんの作品。花が生けられています。
家田陽介さんの絵と
岡崎芳晴さんの立体
田中太一朗《六角厨子》
伝統的な厨子かと思ったら、中に描かれているのは
「アノ御方」‥‥え? ウルトラマン?!
六角なので、中の絵もクルクルと回ります!
森智之《幻影》
本堂にも作品あるってことで
望月鮎佳さんの《小瀬の足立鵜匠さんの鵜》
鵜と、家田陽介さんの《夕象―長良川 1月》
上宮寺のご住職・小笠原宣さんの掛軸と松尾みさきさんの絵
上段の襖絵なども、小笠原宣さんが描かれています。
本堂の縁側には、ダンボールで作られた縄文式土器?
竹内裕紀さんの《令和式ダ器》
今年もいろんな作品があって楽しかった!
上宮寺を後にして、
「ギャラリー水の音」へ向かったのですが
これは途中の道で見つけたカッコイイ家
(自転車で走っていると、写真が撮れていいですね)
「ギャラリー水の音」は、この日
イベントで貸切ってことで入れませんでした。
(ここの会期は10月31日(日)までだったので、
翌週に行きました。次の記事かその次ででも‥‥)
なので、近くの「ギャラリー小さい家」へ行きました。
「境界線」という展覧会をやっています。
(‥‥ここのことも書いていると長くなってしまうので、
次の記事ででも?? なかなか記事が書けないんですけどー(^^;>
柳ケ瀬の平木屋画材
ウィンドウに、奥村晃史さんの絵が展示されています。
平木屋画材の向かい、ロイヤル劇場ビル2階にある
「Atelier+Artgallery Lucca445」にて
加藤誉使子さんの展示
木の実などでできた「クリ」という文字は、
来訪者がしりとりでつないでいくという参加型アート
後ろの壁に今までの経緯が展示されていますね!
参加者が使ったビニール手袋も吊り下げられています(^^)
ドローイングも展示されていました。。
加藤誉使子さん、上宮寺の鐘楼に《NMAMDB2》の作品を作った人です。
柳ケ瀬画廊のウィンドウに展示されていたのは、
小笠原宣さんの作品
岐阜アートフォーラム: https://gifuartforum.wordpress.com/
岐阜アートフォーラム インスタグラム:
https://www.instagram.com/gifuartforum/
----
中日新聞2021年10月20日 岐阜近郊版
「それぞれの住処(すみか)から
コネクト展Ⅱ 2021」を見てきました。
昨年、コロナ禍で、上宮寺をはじめギャラリーや
店舗のウィンドウなどに分散して開催された
「第14回 岐阜アートフォーラム それぞれの住処から コネクト展」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-10-28
引き続き、今年も「コネクト展Ⅱ」になります。
会場が分散しているので、
昨年、とても便利だった電動アシスト付き自転車!
今年も秋晴れの天気の中、息子から借りて出かけました。
まずは、ギャラリーいまじん へ
「~はかりごと~ 市川あずさ 個展」
抽象的な、ソフトな形と色のハーモニー
意味とか関係があるような無いようなタイトル
奥の部屋には、大きなキャンバスを切り取った展示がされてて
面白いと思った。
メイン会場である上宮寺へ
今年も大イチョウ周りにアート作品が
渡辺悠太さんの絵をメインに、誰でもが参加できる
《みんなで描こう 大きな銀杏の木アート》
最終日だったので、にぎやかな作品になっていました。
鐘楼になにやらキラキラする作品が
加藤誉使子《NMAMDB2》
「NMAMDB2」は、「なむあみだぶつ」とも
「なまんだぶ2」とも読めます。
(上宮寺は真宗大谷派) とのこと。
すごいインパクト!!
河西栄二《おとこ》
庫裡の前に置かれたこちらの作品もスゴイ!
林リウイチ《リインカーネーション★銀杏ボーイ》
昨年、大イチョウ周りに作られていた《銀杏ボーイ》を
作り直して制作とのこと。
昨年は入れなかった庫裡にも、今年は作品が展示されています。
庫裡の玄関を上がった正面に
佐藤昌宏さんの作品が。
フォックスフェイス(ツノナス)を使った生け花もいいですね。
ずっと前からあるんですが、この天井画も
佐藤昌宏さんの作品だそう。
動物たちの絵に交じって、リカちゃんの絵もあるww
「リカに冠を正さず」(^▽^)
佐藤昌宏さんは、岐阜県美術館「第9回 円空大賞展」で、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2018-02-15
円空賞を受賞されていました。
このインパクトある物体は何??
篠田慎さんの作品
林リュウイチさんの《スーパー・サイバー・パンク・ドッグ》
後ろの壁には、デザイナーによる掛軸アート
TERAMAKIさんと蒔苗友紀さんの作品と
松尾みさきさんの絵
さっき「ギャラリーいまじん」で見た市川あずささん
こちらにも作品が展示されています。
隼瀬大輔さんの作品。花が生けられています。
家田陽介さんの絵と
岡崎芳晴さんの立体
田中太一朗《六角厨子》
伝統的な厨子かと思ったら、中に描かれているのは
「アノ御方」‥‥え? ウルトラマン?!
六角なので、中の絵もクルクルと回ります!
森智之《幻影》
本堂にも作品あるってことで
望月鮎佳さんの《小瀬の足立鵜匠さんの鵜》
鵜と、家田陽介さんの《夕象―長良川 1月》
上宮寺のご住職・小笠原宣さんの掛軸と松尾みさきさんの絵
上段の襖絵なども、小笠原宣さんが描かれています。
本堂の縁側には、ダンボールで作られた縄文式土器?
竹内裕紀さんの《令和式ダ器》
今年もいろんな作品があって楽しかった!
上宮寺を後にして、
「ギャラリー水の音」へ向かったのですが
これは途中の道で見つけたカッコイイ家
(自転車で走っていると、写真が撮れていいですね)
「ギャラリー水の音」は、この日
イベントで貸切ってことで入れませんでした。
(ここの会期は10月31日(日)までだったので、
翌週に行きました。次の記事かその次ででも‥‥)
なので、近くの「ギャラリー小さい家」へ行きました。
「境界線」という展覧会をやっています。
(‥‥ここのことも書いていると長くなってしまうので、
次の記事ででも?? なかなか記事が書けないんですけどー(^^;>
柳ケ瀬の平木屋画材
ウィンドウに、奥村晃史さんの絵が展示されています。
平木屋画材の向かい、ロイヤル劇場ビル2階にある
「Atelier+Artgallery Lucca445」にて
加藤誉使子さんの展示
木の実などでできた「クリ」という文字は、
来訪者がしりとりでつないでいくという参加型アート
後ろの壁に今までの経緯が展示されていますね!
参加者が使ったビニール手袋も吊り下げられています(^^)
ドローイングも展示されていました。。
加藤誉使子さん、上宮寺の鐘楼に《NMAMDB2》の作品を作った人です。
柳ケ瀬画廊のウィンドウに展示されていたのは、
小笠原宣さんの作品
岐阜アートフォーラム: https://gifuartforum.wordpress.com/
岐阜アートフォーラム インスタグラム:
https://www.instagram.com/gifuartforum/
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中日新聞2021年10月20日 岐阜近郊版
美濃加茂市民ミュージアム「阿曽藍人 Inner Land 内なる大地へ」 [美術]
10月28日(木)、みのかも文化の森にある
美濃加茂市民ミュージアムへ行きました。
「美濃加茂市民ミュージアム 現代美術レジデンスプログラム
阿曽藍人
Inner Land
内なる大地へ」をやっています。
チラシでは会期が9月25日(土)~10月24日(日)となっていますが、
新型コロナウィルスのため、
2021年10月1日(金)~10月31日(日) に変更になりました。
実は私、会期が変更になっていたのも会場へ行って初めて知りました。
(最近は美術展のチラシも手に入れにくくなってますので)
この展覧会のことを知ったのは、ツイッターで流れてきたから。
そうか、そんな季節なのね! って。
美濃加茂市民ミュージアムでは、開館以来「芸術と自然」をテーマに現代美術家を招き、滞在制作の成果を発表する展覧会、市民と作家の交流の場を提供するワークショップなどを開催してきました。(チラシ裏面の文より)
2020年は「林 武史 石の記憶、泥の声」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-11-04
2019年は「竹田尚史 質量の泉と重力の霧」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-05-17
(だいぶ経ってコロナの自粛期間中に感想書いてます)
2018年は「中村裕太 日本ラインの石、岐阜チョウの道」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2018-11-11
ここの展覧会みんな良かったので、これは行かなくちゃ!
って思ったけど、10月は緊急事態宣言解除でいろんな展覧会が
始まったり、御園座へ坂東玉三郎特別公演を見に行ったり、
パートも団体予約が復活したりと、結構忙しく、
わー今週末までだーと。
阿曽藍人(あそ らんど)さんの名前は憶えてなかったのですが、
HPでチラシの森の中の土の玉の画像見て、あれ、これって
岐阜県現代陶芸美術館「土の冒険のぼうけん」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2016-09-26
で、中庭のカスケードの中に置かれていた玉? って。
あの展覧会とても良かったです。
阿曽藍人さん、今、美濃加茂在住なんですね。
(チラシ裏面の文より)
現在、美濃加茂市内に移住して工房を構える美術家の阿曽藍人(1983年~)を紹介します。
阿曽は土を素材として用い、屋内外でのインスタレーションを各地で発表してきました。作家が作り出す形は極めてシンプルであり、巨大な球体や正方形の薄い板など同じ形をいくつも並べ置くことで、緊張感のある洗練された景観を生み出します。それらは全て、豊かな土の質感を露わにしています。
土は含む水分量の違いによって大きく性質が変わります。作家は「土からやきものになるダイナミックな変容に寄り添い、対話を続けるうちに土が自らを語りだす」と考えています。阿曽が制作した作品のひとつひとつに異なる色、質感、表情が宿っています。その作品が置かれた空間に佇む者の意識は土そのもの、あるいは大地へと誘われてゆきます。
みのかも文化の森
市民ミュージアム
展示室入口
最初に展示されていたのは、10mを超す(180×1027cm)作品
《Light Field》2021年
グレーの微妙なグラデーションが美しい
極めて薄い陶板が並べられている。これらは、型枠の中に泥状の陶土を入れて乾燥させ、焼成したもの。陶板を熱いうちに窯から出してもみがらや木くずの中に投入すると、炎と煙を上げて焼き付く。その時の温度の微妙な違いが、板の表面に独特の色調と模様を作り出す。光に対する闇を意識し、グラデーションの創出を目指して作った陶板は2500枚を超えるという。それらの中から選んで並べ、10mを超す画面を作り上げた。美濃加茂の工房で作られた、本展のための新作である。
(もらった出品リストより)
これら3点は
《Trace(植物)2014年》
家の庭や畑の映える植物に、窯から出したばかりの熱い陶板を
押し当てて作った作品。
この部屋では、各地の土の違いを見ることができます。
《Landscape(十日町)》2015年
「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ」で発表するため、
新潟県十日町市内で土を採り作った作品。
本来なら陶土には不向きな土なので、全面がひび割れています。
常滑の土を使った《土の織物》2020年
美濃の土を使った《Trace》2018年
《Landscape(常滑)》2015年 の一部
常滑らしい赤い土の柔らかさを見せる板もあれば、
割れて大きく反り返る板もあり、
土の様々な表情を見ることができます。
土の玉と柱状の作品とで構成されたインスタレーション
《Inner Forest》2021年
柱状の作品を作ったのは、今回が初めての試みで、
文化の森の陶芸窯で焼成されたそう。
そして、屋内と屋外に類似の関係を構築するように、
北の森の中にも作品がありました。
インスタレーション《土の玉》2021年
土の玉と自然とが調和していて素敵な空間になっています。
森には、どんぐりもたくさん落ちていました。
北の森から美濃加茂市民ミュージアムの建物を望む。
天気もいいので、タワーに上ってみました。
遠くに見える白い山は御嶽山(3,067m)だそう。
みのかも文化の森の西側に「中部国際医療センター」が
できるんですね。
みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム:
http://www.forest.minokamo.gifu.jp/
美濃加茂市民ミュージアムへ行きました。
「美濃加茂市民ミュージアム 現代美術レジデンスプログラム
阿曽藍人
Inner Land
内なる大地へ」をやっています。
チラシでは会期が9月25日(土)~10月24日(日)となっていますが、
新型コロナウィルスのため、
2021年10月1日(金)~10月31日(日) に変更になりました。
実は私、会期が変更になっていたのも会場へ行って初めて知りました。
(最近は美術展のチラシも手に入れにくくなってますので)
この展覧会のことを知ったのは、ツイッターで流れてきたから。
そうか、そんな季節なのね! って。
美濃加茂市民ミュージアムでは、開館以来「芸術と自然」をテーマに現代美術家を招き、滞在制作の成果を発表する展覧会、市民と作家の交流の場を提供するワークショップなどを開催してきました。(チラシ裏面の文より)
2020年は「林 武史 石の記憶、泥の声」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-11-04
2019年は「竹田尚史 質量の泉と重力の霧」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-05-17
(だいぶ経ってコロナの自粛期間中に感想書いてます)
2018年は「中村裕太 日本ラインの石、岐阜チョウの道」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2018-11-11
ここの展覧会みんな良かったので、これは行かなくちゃ!
って思ったけど、10月は緊急事態宣言解除でいろんな展覧会が
始まったり、御園座へ坂東玉三郎特別公演を見に行ったり、
パートも団体予約が復活したりと、結構忙しく、
わー今週末までだーと。
阿曽藍人(あそ らんど)さんの名前は憶えてなかったのですが、
HPでチラシの森の中の土の玉の画像見て、あれ、これって
岐阜県現代陶芸美術館「土の冒険のぼうけん」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2016-09-26
で、中庭のカスケードの中に置かれていた玉? って。
あの展覧会とても良かったです。
阿曽藍人さん、今、美濃加茂在住なんですね。
(チラシ裏面の文より)
現在、美濃加茂市内に移住して工房を構える美術家の阿曽藍人(1983年~)を紹介します。
阿曽は土を素材として用い、屋内外でのインスタレーションを各地で発表してきました。作家が作り出す形は極めてシンプルであり、巨大な球体や正方形の薄い板など同じ形をいくつも並べ置くことで、緊張感のある洗練された景観を生み出します。それらは全て、豊かな土の質感を露わにしています。
土は含む水分量の違いによって大きく性質が変わります。作家は「土からやきものになるダイナミックな変容に寄り添い、対話を続けるうちに土が自らを語りだす」と考えています。阿曽が制作した作品のひとつひとつに異なる色、質感、表情が宿っています。その作品が置かれた空間に佇む者の意識は土そのもの、あるいは大地へと誘われてゆきます。
みのかも文化の森
市民ミュージアム
展示室入口
最初に展示されていたのは、10mを超す(180×1027cm)作品
《Light Field》2021年
グレーの微妙なグラデーションが美しい
極めて薄い陶板が並べられている。これらは、型枠の中に泥状の陶土を入れて乾燥させ、焼成したもの。陶板を熱いうちに窯から出してもみがらや木くずの中に投入すると、炎と煙を上げて焼き付く。その時の温度の微妙な違いが、板の表面に独特の色調と模様を作り出す。光に対する闇を意識し、グラデーションの創出を目指して作った陶板は2500枚を超えるという。それらの中から選んで並べ、10mを超す画面を作り上げた。美濃加茂の工房で作られた、本展のための新作である。
(もらった出品リストより)
これら3点は
《Trace(植物)2014年》
家の庭や畑の映える植物に、窯から出したばかりの熱い陶板を
押し当てて作った作品。
この部屋では、各地の土の違いを見ることができます。
《Landscape(十日町)》2015年
「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ」で発表するため、
新潟県十日町市内で土を採り作った作品。
本来なら陶土には不向きな土なので、全面がひび割れています。
常滑の土を使った《土の織物》2020年
美濃の土を使った《Trace》2018年
《Landscape(常滑)》2015年 の一部
常滑らしい赤い土の柔らかさを見せる板もあれば、
割れて大きく反り返る板もあり、
土の様々な表情を見ることができます。
土の玉と柱状の作品とで構成されたインスタレーション
《Inner Forest》2021年
柱状の作品を作ったのは、今回が初めての試みで、
文化の森の陶芸窯で焼成されたそう。
そして、屋内と屋外に類似の関係を構築するように、
北の森の中にも作品がありました。
インスタレーション《土の玉》2021年
土の玉と自然とが調和していて素敵な空間になっています。
森には、どんぐりもたくさん落ちていました。
北の森から美濃加茂市民ミュージアムの建物を望む。
天気もいいので、タワーに上ってみました。
遠くに見える白い山は御嶽山(3,067m)だそう。
みのかも文化の森の西側に「中部国際医療センター」が
できるんですね。
みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム:
http://www.forest.minokamo.gifu.jp/
愛知県美術館「曽我蕭白」展 [美術]
10月14日(木)、愛知県美術館へ行きました。
「曽我蕭白
奇想ここに極まれり」が開催されています。
「奇想の画家」として、近年注目を集めている曽我蕭白
(チラシ中面)
愛知県美術館では、2013年に「円山応挙―江戸時代絵画 真の実力者」
2017年に「長沢芦雪-京のエンターテイナー」を開催してます。
私、2013年3月、円山応挙展で愛知県美術館友の会に入会したんですね。
愛知県美術館「円山応挙展」: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2013-03-12
「円山応挙展」藤花図屏風を見てきました: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2013-04-09
長沢芦雪展も良かったけど、ブログに感想が書けておりません。
で、それに続く江戸絵画の展覧会。
コロナ対策で土日祝日の混雑を避けるため、
平日と土日祝では観覧料が違います。
(チラシ裏面)
が、友の会の会員証ではどちらでも入ることができます。
愛知県美術館のある愛知芸術文化センターへのオアシス21側入口
近年人気の曽我蕭白で、私は、今はない名古屋ボストン美術館で
ボストン美術館所蔵の日本美術を紹介した展覧会で見たりしてたんですが、
名古屋ボストン美術館「日本美術の至宝」展(前期):
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2012-08-13
名古屋ボストン美術館「日本美術の至宝」展(後期):
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2012-12-07
確かに独創的な迫力のある絵だけど、なんかグロテスクなカンジで、
私は正統派な応挙や、キレイな琳派が好きかも‥‥なんて思ってたんですが
展覧会の最初に展示してあった《群仙図屏風》1764年 に驚きました。
スゴイ!! 約250年前に描かれたものとは思えない
極彩色で細部の執拗な書き込み! 仙人たちの異様な風体!
細かいひだや、縄を巻いたような衣装の描写
細い線で描き込まれた波、
鯉のリアルさや、不思議な動物‥‥いつまでも見ていられるというか、
絵の前を何度もウロウロして見てしまいました。
そして、じっくりと見ていられる程の混み具合で(私には)よかった。
単眼鏡を手にしてじっくりと見てる方とか、
大学の授業らしい学生たちとかもいましたが、
広い展示室なので、それほどストレスを感じずに鑑賞することができました。
この、蕭白の代表作とされる文化庁所蔵の六曲一双《群仙図屏風》
展示期間が10月31日までだそうで、見られて良かった。
展示替えが前期:10/9-10/31 中期:11/2-11/16 後期:11/17-11/21
とのことで、この《群仙図屏風》や、私が、
蕭白にしては上品(^^; な色使いで、菊をはじめ様々な植物や鶉が
リアルに描かれていて見飽きないなーって思った
香雪美術館所蔵の《鷹図》も、10月31日までとのこと。
《群仙図屏風》の隣に展示されていた
二曲一隻《柳下鬼女図屏風》東京藝術大学蔵 は、
いくら鬼だからって、この顔はスゴイ‥‥と。
10月14日(木)に行ったのは(もちろんパートが休みだったことと)
友の会の特別鑑賞会があったから。
昼の部(10:30~11:00)と、夜の部(17:00~18:30)があるんですが、
私には10時半までに着くのはちょっと難しいので。
12階の部屋での解説の後、閉館後の展示室での鑑賞もあるんですが、
解説を聞く前に一通り見ておきたいと思ったので、
14時過ぎ頃に愛知県美術館へ行きました。
学芸員の由良濯(ゆら あろう)さんのお話、とても興味深かった。
昼の部は30分の予定が大幅に伸びてしまったので、
図録に詳しい説明を載せてるので読んでくださいと、
かなり絞ってお話されたんですが、
それでも蕭白の絵がまた違って見えてきました。
鷲が猿を襲っている六曲一隻の《鷲図屏風》1758-61年
鷲の羽がパターンのように細かく描かれているし、
鷲の頭の毛(?)やくちばしの穴(?)とか、
なんだか現代のマンガの描写みたいーーなんて見たんですが、
襲われている猿の股に描かれているのは、
猿の生殖器ではなく、女性のものだ
つまりこれは、レイプシーンなんだと!
そう言われて見ると、猿の足をつかんでいる鷲の爪も
なんだかアブナく見えてくる!
鷲が身分の高い人物を表している風刺画かもしれない。
いつも落款を大きく書く蕭白が、この作品では
他の絵師にも用いられた号と氏を小さく記して、
蕭白の号は印で押していると。
旧永島家襖絵全44面がずらーっと並んでいるのも圧巻で、
広い展示室を持つ愛知県美術館ならではなんですが、
(襖の引手の高さが微妙に違っているー(^o^)
その内の《竹林七賢図》八面 1764年頃 についての解説では、
七賢のうち5人が家の中にいて、外に2人。
竹に積もった雪を払う童子は、謡曲「竹雪」に出てくる
継母に竹に積もった雪を払うように外に出され、
終わっても家に入れてもらえず凍死してしまった童子で、
実母たちが亡骸を見つけて悲嘆に暮れている前に
竹林の七賢が現れて童子を生き返らせるという話を
踏まえているのではと。
左端で両手に息を吐く高士の顔、
三重県立美術館公式ツイッターのプロフィール画像だ!
https://twitter.com/mie_kenbi
蕭白の生涯についてはよくわかっていないところも多いようですが、
1730年に京都の商家に生まれ、伊勢地方に2回以上、播州高砂に2回
滞在したことがわかっていて、伊勢地方に多くの作品が残っています。
旧永島家襖絵は三重県多気郡明和町の伊勢街道沿いの斎宮の家に
伝わった襖絵で、三重県立美術館所蔵となっています。
他にも三重県立美術館蔵の絵、多いですね。
三重県立美術館蔵《林和靖図屏風》1760年
林和靖(りん なせい)は、梅と鶴を愛した中国北宋の詩人で
生涯独身だったが、この絵に描かれた林和靖は高士らしからぬ視線を
童子に向けている。聖人を卑俗に描くことで揶揄する狙いがあったのではと。
蕭白の絵は、中国の故事などの教養を踏まえて描かれているので、
わかる人が見ると、また違った面白さや、描かれた意図も
わかるんでしょうね。図録に《群仙図屏風》の読み解き
――描かれている仙人が誰で、どんな意味があるのか――
最新の論考が載っていて興味深いです。
仙人についての知識がない私にはイマイチ理解できませんが。
円山応挙展で、当時の知識人から、応挙は「見てわかる絵」だと
批判されたってことを知って、え? それって悪いことなの? って
驚いたんですが、中国の故事などの予備知識がなくても愉しめる
応挙の絵は時代に対して新しかったんだそう。
蕭白と応挙は同時代に活躍しているんですね。
曽我蕭白(1730-1781)
円山応挙(1733-1795)
なので、蕭白は応挙に対してかなりのライバル意識があったようで、
「画が欲しいなら我に頼め。絵図が欲しいなら応挙がいいだろう」と
言ったとか。
ちなみに、伊藤若冲(1716-1800)も同時代。
すごい時代だったんだー
この展覧会、最初に
プロローグ 奇想の絵師、蕭白
《群仙図屏風》や《雪山童子図》など、
奇想の絵師って蕭白のイメージを代表する作品が展示され
第一章 水墨の技巧と遊戯
蕭白の画業初期の作品が展示され、
蕭白の師ではないかとされる高田敬輔の作品も展示されていました。
第二章 ほとばしる個性、多様化する表現
旧永島家襖絵をはじめとする蕭白35歳頃の作品
チラシ表面に使われている朝田寺の《唐獅子図》双幅が
描かれた時の(本堂の左右壁面に貼られていた)ように
向かい合わせに展示されています。
第三章 絵師としての成功、技術への確信
38歳の蕭白が播州高砂にいたことがわかっているそう。
二度目の播州滞在で、この地方には蕭白の門人も多いとのこと。
第四章 晩年、再び京へ
43歳頃から没する52歳まで、蕭白は京都に定住
画風も落ち着いて上品になってきたカンジ。
山水画の建物が細かく、定規で引いたような線で
キッチリと描かれているなーって。
メトロポリタン美術館蔵の《石橋図》1778年 が面白い!
ものすごい数の獅子が石橋をめざして登ってて、
石橋から落ちてる獅子も(^o^;
蕭白の書簡も展示されてて、流麗な字の中にとっくりの絵が
描かれているのは、今も「白雪」で知られる小西酒造へ
酒の催促をした手紙で、もう一通は
酒が届いたと、秀吉の辞世の句をもじった一首を添え、
梅の花の一枝を載せた樽の横で大きな盃で飲む自分を描いてて、
丸坊主なのもカワイイ。蕭白の酒好きは有名だったそう。
展覧会出口のところに、しりあがり寿さんが
蕭白のエピソードをマンガにしたのがあって面白かった。
図録には全6話が載ってて楽しい。
図録、《群仙図屏風》の詳しい読み解きや解説も丁寧で、
とても充実しています。 2,300円(税込)
「曽我蕭白」展、描かれている中国の故事などの解説を読んだりして
思ったより時間かかって、コレクション展は途中までになってしまった。
コレクション展の洋画特集は、作品の額の裏に書かれた情報なども
解説してあってこれも興味深いんだけど、こっちも時間かかるー(^^;
蕭白は展示替えがあるのでまた行くつもりなので、
コレクション展はまたその時にでもじっくり‥‥
展覧会公式サイト: https://static.chunichi.co.jp/chunichi/pages/event/soga_shohaku/
愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/
中日新聞の記事
10月10日(日)
10月15日(金)
中日新聞 岐阜総合版のコラム
10月14日(木)
10月15日(金)
10月16日(土)
2つ折りでない先行チラシ(まだ観覧料が載ってない)
「曽我蕭白
奇想ここに極まれり」が開催されています。
「奇想の画家」として、近年注目を集めている曽我蕭白
(チラシ中面)
愛知県美術館では、2013年に「円山応挙―江戸時代絵画 真の実力者」
2017年に「長沢芦雪-京のエンターテイナー」を開催してます。
私、2013年3月、円山応挙展で愛知県美術館友の会に入会したんですね。
愛知県美術館「円山応挙展」: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2013-03-12
「円山応挙展」藤花図屏風を見てきました: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2013-04-09
長沢芦雪展も良かったけど、ブログに感想が書けておりません。
で、それに続く江戸絵画の展覧会。
コロナ対策で土日祝日の混雑を避けるため、
平日と土日祝では観覧料が違います。
(チラシ裏面)
が、友の会の会員証ではどちらでも入ることができます。
愛知県美術館のある愛知芸術文化センターへのオアシス21側入口
近年人気の曽我蕭白で、私は、今はない名古屋ボストン美術館で
ボストン美術館所蔵の日本美術を紹介した展覧会で見たりしてたんですが、
名古屋ボストン美術館「日本美術の至宝」展(前期):
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2012-08-13
名古屋ボストン美術館「日本美術の至宝」展(後期):
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2012-12-07
確かに独創的な迫力のある絵だけど、なんかグロテスクなカンジで、
私は正統派な応挙や、キレイな琳派が好きかも‥‥なんて思ってたんですが
展覧会の最初に展示してあった《群仙図屏風》1764年 に驚きました。
スゴイ!! 約250年前に描かれたものとは思えない
極彩色で細部の執拗な書き込み! 仙人たちの異様な風体!
細かいひだや、縄を巻いたような衣装の描写
細い線で描き込まれた波、
鯉のリアルさや、不思議な動物‥‥いつまでも見ていられるというか、
絵の前を何度もウロウロして見てしまいました。
そして、じっくりと見ていられる程の混み具合で(私には)よかった。
単眼鏡を手にしてじっくりと見てる方とか、
大学の授業らしい学生たちとかもいましたが、
広い展示室なので、それほどストレスを感じずに鑑賞することができました。
この、蕭白の代表作とされる文化庁所蔵の六曲一双《群仙図屏風》
展示期間が10月31日までだそうで、見られて良かった。
展示替えが前期:10/9-10/31 中期:11/2-11/16 後期:11/17-11/21
とのことで、この《群仙図屏風》や、私が、
蕭白にしては上品(^^; な色使いで、菊をはじめ様々な植物や鶉が
リアルに描かれていて見飽きないなーって思った
香雪美術館所蔵の《鷹図》も、10月31日までとのこと。
《群仙図屏風》の隣に展示されていた
二曲一隻《柳下鬼女図屏風》東京藝術大学蔵 は、
いくら鬼だからって、この顔はスゴイ‥‥と。
10月14日(木)に行ったのは(もちろんパートが休みだったことと)
友の会の特別鑑賞会があったから。
昼の部(10:30~11:00)と、夜の部(17:00~18:30)があるんですが、
私には10時半までに着くのはちょっと難しいので。
12階の部屋での解説の後、閉館後の展示室での鑑賞もあるんですが、
解説を聞く前に一通り見ておきたいと思ったので、
14時過ぎ頃に愛知県美術館へ行きました。
学芸員の由良濯(ゆら あろう)さんのお話、とても興味深かった。
昼の部は30分の予定が大幅に伸びてしまったので、
図録に詳しい説明を載せてるので読んでくださいと、
かなり絞ってお話されたんですが、
それでも蕭白の絵がまた違って見えてきました。
鷲が猿を襲っている六曲一隻の《鷲図屏風》1758-61年
鷲の羽がパターンのように細かく描かれているし、
鷲の頭の毛(?)やくちばしの穴(?)とか、
なんだか現代のマンガの描写みたいーーなんて見たんですが、
襲われている猿の股に描かれているのは、
猿の生殖器ではなく、女性のものだ
つまりこれは、レイプシーンなんだと!
そう言われて見ると、猿の足をつかんでいる鷲の爪も
なんだかアブナく見えてくる!
鷲が身分の高い人物を表している風刺画かもしれない。
いつも落款を大きく書く蕭白が、この作品では
他の絵師にも用いられた号と氏を小さく記して、
蕭白の号は印で押していると。
旧永島家襖絵全44面がずらーっと並んでいるのも圧巻で、
広い展示室を持つ愛知県美術館ならではなんですが、
(襖の引手の高さが微妙に違っているー(^o^)
その内の《竹林七賢図》八面 1764年頃 についての解説では、
七賢のうち5人が家の中にいて、外に2人。
竹に積もった雪を払う童子は、謡曲「竹雪」に出てくる
継母に竹に積もった雪を払うように外に出され、
終わっても家に入れてもらえず凍死してしまった童子で、
実母たちが亡骸を見つけて悲嘆に暮れている前に
竹林の七賢が現れて童子を生き返らせるという話を
踏まえているのではと。
左端で両手に息を吐く高士の顔、
三重県立美術館公式ツイッターのプロフィール画像だ!
https://twitter.com/mie_kenbi
蕭白の生涯についてはよくわかっていないところも多いようですが、
1730年に京都の商家に生まれ、伊勢地方に2回以上、播州高砂に2回
滞在したことがわかっていて、伊勢地方に多くの作品が残っています。
旧永島家襖絵は三重県多気郡明和町の伊勢街道沿いの斎宮の家に
伝わった襖絵で、三重県立美術館所蔵となっています。
他にも三重県立美術館蔵の絵、多いですね。
三重県立美術館蔵《林和靖図屏風》1760年
林和靖(りん なせい)は、梅と鶴を愛した中国北宋の詩人で
生涯独身だったが、この絵に描かれた林和靖は高士らしからぬ視線を
童子に向けている。聖人を卑俗に描くことで揶揄する狙いがあったのではと。
蕭白の絵は、中国の故事などの教養を踏まえて描かれているので、
わかる人が見ると、また違った面白さや、描かれた意図も
わかるんでしょうね。図録に《群仙図屏風》の読み解き
――描かれている仙人が誰で、どんな意味があるのか――
最新の論考が載っていて興味深いです。
仙人についての知識がない私にはイマイチ理解できませんが。
円山応挙展で、当時の知識人から、応挙は「見てわかる絵」だと
批判されたってことを知って、え? それって悪いことなの? って
驚いたんですが、中国の故事などの予備知識がなくても愉しめる
応挙の絵は時代に対して新しかったんだそう。
蕭白と応挙は同時代に活躍しているんですね。
曽我蕭白(1730-1781)
円山応挙(1733-1795)
なので、蕭白は応挙に対してかなりのライバル意識があったようで、
「画が欲しいなら我に頼め。絵図が欲しいなら応挙がいいだろう」と
言ったとか。
ちなみに、伊藤若冲(1716-1800)も同時代。
すごい時代だったんだー
この展覧会、最初に
プロローグ 奇想の絵師、蕭白
《群仙図屏風》や《雪山童子図》など、
奇想の絵師って蕭白のイメージを代表する作品が展示され
第一章 水墨の技巧と遊戯
蕭白の画業初期の作品が展示され、
蕭白の師ではないかとされる高田敬輔の作品も展示されていました。
第二章 ほとばしる個性、多様化する表現
旧永島家襖絵をはじめとする蕭白35歳頃の作品
チラシ表面に使われている朝田寺の《唐獅子図》双幅が
描かれた時の(本堂の左右壁面に貼られていた)ように
向かい合わせに展示されています。
第三章 絵師としての成功、技術への確信
38歳の蕭白が播州高砂にいたことがわかっているそう。
二度目の播州滞在で、この地方には蕭白の門人も多いとのこと。
第四章 晩年、再び京へ
43歳頃から没する52歳まで、蕭白は京都に定住
画風も落ち着いて上品になってきたカンジ。
山水画の建物が細かく、定規で引いたような線で
キッチリと描かれているなーって。
メトロポリタン美術館蔵の《石橋図》1778年 が面白い!
ものすごい数の獅子が石橋をめざして登ってて、
石橋から落ちてる獅子も(^o^;
蕭白の書簡も展示されてて、流麗な字の中にとっくりの絵が
描かれているのは、今も「白雪」で知られる小西酒造へ
酒の催促をした手紙で、もう一通は
酒が届いたと、秀吉の辞世の句をもじった一首を添え、
梅の花の一枝を載せた樽の横で大きな盃で飲む自分を描いてて、
丸坊主なのもカワイイ。蕭白の酒好きは有名だったそう。
展覧会出口のところに、しりあがり寿さんが
蕭白のエピソードをマンガにしたのがあって面白かった。
図録には全6話が載ってて楽しい。
図録、《群仙図屏風》の詳しい読み解きや解説も丁寧で、
とても充実しています。 2,300円(税込)
「曽我蕭白」展、描かれている中国の故事などの解説を読んだりして
思ったより時間かかって、コレクション展は途中までになってしまった。
コレクション展の洋画特集は、作品の額の裏に書かれた情報なども
解説してあってこれも興味深いんだけど、こっちも時間かかるー(^^;
蕭白は展示替えがあるのでまた行くつもりなので、
コレクション展はまたその時にでもじっくり‥‥
展覧会公式サイト: https://static.chunichi.co.jp/chunichi/pages/event/soga_shohaku/
愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/
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